「……ここ。」
そう呟く
足元を見ると、何か物が落ちていた
「…?これ…」
「あははっ♪」
声が聞こえる
昨日聞いたばかりなのに、なんとなく懐かしい声。
「……!」
用意していた銃を向ける
引き金を引くと、彼女は器用にそれを避けた
「あはっ♪ねねちゃん、来てくれてたんだぁ。どうしたの?あたしに会いにきたの?」
「違う。わたしの仲間がアンタの仲間に手出された。アンタ達ってそんな汚い戦法するんだね。」
わたしがそう言うと、彼女は動きを止めて不思議そうな顔をした
「…彰人くん?」
「…名前は知らないけど、」
「……あたし知らないよ?」
「は、?」
「…それ…は……どういう意味だ」
「だーかーら。そのまんま。」
「オレは別にお前を殺る為に連れてきたわけじゃない。」
「…だったら、何が目的で…」
俺がそう問おうとすると、彼は不敵に笑って俺の顔をクイッとあげた
「オレ、お前に興味あるんだよ。」
「…は?」
「なぁ。青柳冬弥。」
「オレに付いてこいよ。」
「…は…、?」
「…どういうこと?アンタたち仲間なんじゃ…」
「そうだよ?仲間なんだけど…あたしは彰人くんからなにも聞いてないよ?」
そう言う彼女の顔には嘘は見受けられなかった
「…じゃあ、居所は分からないの?」
「寧々ちゃんは、その仲間の人を探しにきたんだね?」
「…は、?…、そうだけど…」
わたしがそう言うと、彼女はニコッと微笑んだ
「じゃあ、要らない」
そう言って彼女は何処からか取り出したあの大きな武器をわたしに向けた
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明後日最終回出します