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Kty side
僕は幽霊が見える。それも、とてつもなく強い霊も。
だから神社で生まれた僕はいつも強力な御守りを付けていた。
そのお陰か、小さい頃より厄介事に巻き込まれなくなった。
ある日、道を歩いているといつも付けている御守りを落としている事に気が付いた。
Kty「えッ……!嘘……!」
急いで周りを見ても落ちていない。
そこで運悪く前から悪霊がやってきた。
Kty「ヒッ……!」
僕は咄嗟に頭を抑えてしゃがみ込んだ。
すると、突然周りが煙で囲まれた。
Kty「えっ……」
??「ふぅ、大丈夫?」
声を掛けてくれたのは猫耳が生えた幽霊。
良かった………………じゃなくて!
Kty「えッ……あッ……」
上手く声が出ない。体が震える。
??「大丈夫?!ゆっくり息吸って〜吐いて〜」
その幽霊は僕の傍に来て呼吸するのを手伝ってくれた。
Kty「……君は、悪霊じゃないの?」
??「そうだね……なんと言ったらいいか…」
その霊は霊界の決まりを教えてくれた。
その霊はいわゆる生霊と言うやつで生霊は、霊として目覚めた日から49日間の間で未練を達成しなくちゃ行けないんだって。
そうしないと”元の体”に戻れないから。
その霊__”Tg”の未練は達成するのが難しいらしい。
Kty「ねぇ、もし良ければTgの未練、教えてくれない?」
Tg「……良いけど、聞いて心地いい話じゃないよ?」
Kty「それでもいいよ。」
〜Tg story〜
Tgは最初から望まれた子では無かった。
キャバ嬢とその客の1夜だけの関係で出来た子供だったからである。
父親は責任を逃れようと海外に逃亡。
母親は仕事を辞める訳にもいかず、キャバ嬢を辞め、近所のスーパーにパートとして入った。
だからTgは愛情を受けることなく、育ってきた。
ただある日、Tgは孤児院に入れられた。
母親が万引きをして捕まったのだ。
今まで軽犯罪を積み重ねてきたらしい。
Tgは孤児院に入ってからは余計に人を避けるようになってしまった。
そしてある日、Tgは重度の栄養失調で倒れ今に至るらしい。
だからTgの未練は”愛”らしい。
〜end〜
Tg「あっ!後これ!」
Tgの手には僕が落とした御守りがあった。
Kty「あ、!ありがとう!」
でもどうしてTgは触れるんだろう?
ふとそんな疑問が浮かんだが、気にしない事にした。
Kty「ねぇ、もし良ければ、僕がその未練手伝ってもいい?」
Tg「えっ!いいの?」
Kty「うん、守ってくれたお礼というかなんと言うか…」
Kty「とにかく!そういう事だから着いてきて欲しい!多分皆には見えないし」
Tg「そういう事なら……よろしくね?Kty!」
Kty「そういえば学校?……やばっ!?遅れる?!」
Tg「わぁ〜!」
そこから僕らは色んなところに行った。
プールに行ったり、二人で寄り道して帰ったり
僕はこの数十日間の間でいつの間にかTgに恋をしていた。
でも僕がTgの未練解消のために一緒に居れるのはあと五日間しかない。
ただ、Tgにはなんの変化もなかった。
だから僕らはとことん遊んだ。
ついにあと2日になってしまった。
僕はやっと気付いた。
Tgは他人からの愛__つまり、愛情の他に恋愛としての愛も必要なんじゃないか。
で、ここに最適解の男がいる。
だから、僕は明日Tgに告白する事にした。
Tgが生きて帰ってくれると信じて。
次の日、最終日になってしまった。
Tgは僕に申し訳なさそうに謝ってきた。
Tg「ごめんね…僕のせいで振り回しちゃって」
Kty「そんな事いいんだよ?僕も楽しかった!」
そこから色んな話をした。
段々とTgが消えていく。影が薄い。
Kty「ねぇ、Tg。」
Tg「どうしたの?そんなかしこまって」
Kty「僕ねTgの事が恋愛対象として好きなんだ」
Tg「えっ?!//」
Kty「最期にこれだけ伝えたくて……」
そう言うとTgは一気に消えかけていく。
そして、綺麗さっぱりそこから居なくなった。
“あぁ、僕じゃ助けられなかったんだ。”
悲しかった。虚しかった。色んな感情がごちゃまぜになった。
Tgが居なくなって2週間。
僕の生活は色が無くなったように見えた。
それほどTgの存在が大きかったんだな。
そう思っていたら校門で声を掛けられた。
??「おはよ!」
懐かしい、消えたはずの君の声。
Kty「T、g……?」
Tg「うん!久しぶり!」
Kty「えっ、なんで……消えたんじゃ……」
Tg「違うの、あの後病室で目が覚めたんだよね」
Tg「だから、Ktyに返事しに来た。」
Kty「えっ?」
Tg「俺、Ktyの事が好きです!」
Tg「付き合って下さい!」
満面の笑みで好きな子にそう言われたら敵わない。
だから僕は__
Kty「一生貴方を大事にします。」
やっぱり実物がは無いよりあった方がよっぽど良い
だってこんな風に抱き締めれるし、一緒に隣で歩いて行けるから置いていかれない。
こうやってとなりで生きているって実感できるのって実はとても幸せなんだよ。
だからみんなも一人一人の命を大事にしてね。
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