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いろとは最初警戒していたものの、僕が手を振ったことで警戒は少し薄れたようだ。その応援の機体からは、米花純恋(以下、純恋)、コンピレート・レイス(以下、コンピレート)、クレイズネス・クレイス(以下、クレイズネス)、轟木葵(以下、葵)が降りてきた。純恋が口を開いた。「ここ、とっても不思議だよね。…わっ!人間?」と、いろとの事を見て、一人を除いてびっくりしていた。その一人はクレイズネス。彼女…いや、彼は表情を一切顔に出さない奴。なぜ彼女と間違えたかと言うと、クレイズネスは涼しいという理由でスカートを履いているからだ。まあ間違えたら顔蹴り飛ばされるんだけどね。
ここに着いて、そう時間が経っていない時、急に目の前にノイズのようなものが走り、僕たちは見慣れない木の板の上に立っていた。いろとは僕の服を引っ張ると、泣きそうな顔をして、僕の胸元に顔を埋めた。僕たちが周りを見渡しても、黒、黒、黒。とりあえず不気味な空間だった。なぜ泣きそうになっているかをいろとに聞くと、ぐずりながらも信じ難いような話が飛んだ。「ここは、【ゆうごくのま】。ここにはいったひとで、まだぬけだしたひとはいないの…ううっ…」信じ難いが、今は有力な話だ。僕は少し歩くと、足音が遠くまで響いている事が分かった。そして、しばらく暗闇を歩いていると、目の前に火が出てきた。僕は驚いて、尻もちを着いてしまった。するといろはが駆け寄って来て、ナイフを火に向けた。その火は僕たちの目の前で止まった。