テラーノベル
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「ジンさんずんぶん出来上がっているじゃないですか、私も早く追いつかないとね~♪」
「そ~よ♪そ~よぉ~♪」
「あっサクちゃん!生ビールが来たわよ」
「ちゃんぽんだけど飲んじゃえ!飲んじゃえ!」
桜がジョッキを掲げ、親戚達と再び派手な乾杯をしている、ジンが目を丸くして言う
「桜ってすごい飲むなぁ~」
「婿殿負けるな!」
「淡路の女は酒にはめっぽう強いのよ」
ジンも苦笑いしつつ、桜の勢いに押されてジョッキを傾ける、親戚達が囃し立て、彼も笑いながらまたゴクッと一口、だがビールにむせて咳き込む姿に桜がおしぼりを渡してケラケラと笑う
「ジンさん、可愛い! 」
「かっ・・・可愛いなんて言われても嬉しくないよ(焦)」
ジンはムッとした顔をするが、すぐに照れたように目を逸らしておしぼりで顔を隠す、その仕草があまりにも無防備で、桜の胸がドキリと高鳴った
ふふっ「楽しいですね」
「うん・・・君の親族は温かくて親切で素敵な人達だな」
宴はさらにヒートアップし、松吉と米吉が輪の中心で腹踊りを始めた、桜は見慣れているがジンはそれがおかしくてたまらないらしく、腹をかかえて笑い転げている
ワハハハ
「なんだあれ~!なんであんなにお腹が動くんだ~」
「あれは父のお家芸です」
親戚達の爆笑が広間に響き、少年の様に笑い転げるジン
―今夜のジンさんはとって可愛らしいわ―
その愛くるしさに桜は一瞬見とれた、普段のジンは、WaveVibeの会議室で鋭い指示を飛ばすカリスマCEOだ、でも今は自分の親戚に囲まれ、ビールを片手に笑う彼は、まるで普通の青年のようだった
ママとは嫌な思いをしたけど・・・ジンさんやっぱり連れて来て良かったな・・・
桜はそっと心の中でそう思った
.。 .:・.。. .。.:・
「う~ん・・・」
「ほらほら、桜! しっかり歩いて、あ~もう~(焦)しょうがないなぁ~」
夜も更けて宴会が終わった頃、飲み過ぎたのか桜はぐでんぐでんになり、ジンに腕を抱えられて旅館の渡り廊下を歩いていた、辺りは静かで、海の波音が遠くに聞こえ、そよ風が心地良い、桜はジンの肩に凭れ、ふらふらと歩く
ヒック・・・「ほぉら~ジンさぁ~ん、UFOですよお~、UFO~~」
「うんうん・・・さっきから廊下の提灯を指さしてUFOだと言うのはやめようね」
「迎えに来ましたよぉ~おむかえですよぉ~~♪」
「うんうん・・・誰も迎えに来てないからね、とりあえず足を前に出してしっかり歩いてね」
今や桜はズルズルとジンに引っ張られているので、歩くのを放棄している
ジンの声には呆れと心配が混じっている、彼女の頬はビールで真っ赤になり、髪が乱れて首に張り付いている、ジンは彼女をしっかりと支え、普段の冷静なCEOとは別人の様に、どこかぎこちなく優しい表情を浮かべる
「それにしてもジンさんはお酒が強いれすね」
「僕は韓国人だからね、小さな時から発酵食品とお酒は飲み慣れているから、そんなに酔わないんだ」
クスクス・・・「へぇ~そうなんらぁ~」
「君は少し飲み過ぎだね、そのクスクス笑いも怖いよ」
―彼女がトイレだと言って席を外した時に・・・何かあったのかな?―
ふとそんな事を考えた時に、ガクリと桜が今度は立っているのも放棄しようとしている
「これじゃ夜が明けちゃうよ、よいしょ!」
「わぁ! ジンさん!」
ジンは小さくため息をつき、桜をそっと姫抱きで抱えた、彼女をひきずって歩くよりもこっちの方が早い、廊下は誰もいないし、彼女の軽い身体を腕に抱え、客室へと向かって歩いた
幻想的な廊下の提灯の柔らかな光が、ジンの横顔を照らす
ヒック・・・「うふふ~雲に浮いているみたい~」
何が楽しいのかへらへらと桜は笑っている、完璧に酔っぱらっている、部屋に着くと脚でジンはドアを開け、客室の襖も足で開け、礼の卑猥な寝室を開けた
コメント
2件
あらら😅桜ちゃんのほうが潰れちゃったー😁 姫抱っこで着いた先は、あのお部屋⸜(> <⑉))⸝キャッ♡ ジンさん耐えられるかな( *´艸`)
自分の家族を褒められたら嬉しいよね〜✨️ジンさんの素直な言葉に図らずもホロリと来ちゃった🥹 へべれけの桜ちゃん大胆に行っちゃう?🤣💕