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\== shp ==
廊下の時計が、ふと、気になった。もう3時か……
俺は外の訓練場に向かっていた。理由は興味が湧いたから。
訓練か…最後に戦闘したのいつやろ…2週間前?3週間前?そろそろ誰かと手合わせでもせんと動けなくなるんやけど。
訓練場に出た俺は、ポケットからタバコを出す。
疲れた…鍵いつになったらもらえるんやろな~、。
shp「……ふー…」
訓練場には直方体の障害物や木が至る所にあった。
周りを見渡せば、的が目に入る。射撃訓練用か…。
shp「………?」
かつん、と足に何か当たったかと思えば、地面に落ちていたのは銃だった。銃ね……俺は長距離系そんな得意じゃないから使ってこなかったけど。ライフルかぁ…詳しくないからモデルはわからんわ…
このままにしても危ないと思ったので、とりあえず拾って見る。
shp「……………」
俺は的の方を向いた。こっからは50mくらいだろう。
一回深呼吸をして、引き金を引く。
どん、と破裂する音。
的を見れば、上についているランプが光っていた。
装置やったんか……
ci「お〜エイムいいんやね!」
shp「っえ……」
急に話しかけられた動揺で、思わず引き金を引いてしまいそうになる。
この丸眼鏡はチーノ。最近俺によく話しかけてくる。「今日の飯うまそ〜」とか「そのタバコなに?」とか「今日めっちゃ天気ええなぁ〜!」とか。
ci「学校とか行ってた?」
shp「いや…特に。………この銃置きっぱなしだったから」
銃を差し出す。
ci「あーありがと!この弾偽物なんよねー。ま、俺も最初はビビったんやけど……コネシマさんとかかな……」
チーノはその銃を構える。
破裂音が響き、発砲された球は、的から外れた。
ci「……はは…俺苦手でさぁ」
shp「………」
嘘だ。
打った瞬間ブレさせて、わざと外していた。
なんのためにそんなこと…。俺を上に持ち上げたいのか?
ci「…ぁ…。ショッピくん」
不審そうに顔をしかめる俺に、珍しく、優しい笑顔を見せる。
ci「ちょっと出かけない?」
森を抜けると、紅葉で赤く染まった木々が並ぶ姿が目立った。
この国は、いつもいろんな人たちで賑わっている。
ci「ショッピくん」
shp「ん、?」
俺に背を向けていた彼が、ぱっと振り返ったかと思うと、俺に訊いた。
ci「ゾムさんのこと、どう思ってる?」
shp「………え?」
いつもと変わらない、笑っている口と笑っていない目。
shp「ぇ…まあ…羨ましいなーみたいな…尊敬っていうか…」
ci「んー……そうじゃなくてさ」
一歩、チーノが俺に近づいてくる。
ci「ゾムさんのこと、信じてる?」
shp「…どうしたん?急に」
ci「別に、俺が信じてないわけじゃないねんで?まだ一週間も経ってないし。…ただ、ショッピくんが信じてるなら、俺も信じれるかなぁー…なんてね」
へへ、と笑う彼は、どこか寂しく感じた。
shp「チーノは俺のこと信じてるん?」
ci「えっ?」
急に黙り込むチーノに、少し驚いたが俺はそのまま続けた。
shp「……大丈夫」
彼なら「もちろん信じてるよ」だとか言いそうな気がしたが。
shp「俺は信じてる」
ci「んはは…いいなぁ〜」
彼は笑って橙色に染まった空を見上げた。
shp「人間不信ってこと?」
ci「それよりは…怖い…やな」
shp「怖い……」
ci「いやぁー…だってさ。もし裏切られたらって考えたら、信じない方が楽じゃない?」
shp「………………」
こいつは、本当にそう思っているのだろうか。適当にそれっぽい言葉を並べている?そんな時の彼の目を見ると、違和感と微かな不安に襲われる。倫理観なのか、ただの彼の人間性なのか。
ci「…じゃあさ、ショッピくんはゾムさんに裏切られたらどうするん?」
shp「それは……その時でいいかな」
咄嗟に出てきたのがこれだった。考えた事がなかった気がする。彼の言う通り、可能性は0じゃない。あの人の考えていることは俺にはわからないから。
ci「……悲しくないん?」
shp「想像したくもないよね」
乾いた風が、雑に頬を撫でた。
イラスト部屋サボってんなぁ…って感じです
頑張れたら出します
それでは次回もよろしくお願いします