流石に浮上したかったので書き溜め開放中
ーーーーー
─ついに南極にたどり着いた一行。
南極調査隊からの事前通達によると、先のK2隊に貸し出していた犬ぞりは、標高3000m付近で犬達がリードを引きちぎり、脱走してしまった形跡が残されており、使えなくしまっていた。
玲亜「見てみてペンギンがいるよ!!」
白栖「本当だ…ペンギンだ…」
直生「もう少しで…狂気山脈…ですか…。」
デナリー「観光って訳じゃないんだぞ、まだ私たちはスタート地点にすら立っていないんだ。」
デナリー「船に乗っけていた雪上車を使ってこれから移動をするぞ。」
玲亜「はーい!!」
直生「何もしてないのに…一緒にはしゃいでると思われた…」
玲亜「あのペンギン持ち帰りたい…」
デナリー「……。」
デナリー「ちなみに知ってると思うが、南極ではペンギンなどの生き物自体に触れちゃいけないからな。」
サビタ「南極…条約ですよね…。」
玲亜「え…」
玲亜「ゼンゼンシッテタヨー(棒)」
白栖(この人絶対知らなかったな…)
雪上車で純白の大地を移動していき、南極横断山脈の最奥、狂気山脈の麓まで数日かけて移動。
そこから荷物をスノーモービルに移し、乗り入れ可能な地形まで移動する。
ーーーーー
標高おおよそ3000m地点。
ここからは歩いていくしかないという地点にスノーモービルを停め、ベースキャンプを貼る。
ここから山頂まで標高差おおよそ7000m。
第一次や第二次登山隊が通ったであろうと思われるルートをなぞる形で、登山が開始する。
そうこうしていると、サビタがベーステントの近くに雪レンガを積み上げ、何かの台座を作っていた。
サビタ「簡単にですが、祭壇を作っています。ヒラヤマでは、山を登る前に…山の神様に安全を祈願するため、」
サビタ「お祈りを、します。」
サビタ「山が違えば作法も違うかもしれないけど、私は…この方法しか知らないから。」
そう言いながら、台座にタルチョと呼ばれる5色の旗を設置し香を焚きながら、簡易的な祭具で祈祷を上げ始める。
そのままサビタは祈りを捧げており、デナリーも列に並び祈りを捧げ、またワンも同じように祈りを捧げます。
サビタが祈りを捧げますが…
サビタ(何か…いつもと…違う…)
“狂気山脈”に幾度となく挑戦してきた人々を圧倒した、その山のその影響を受けてか、今回の祈りは上手くいかなかったのでしょう。
順番に直生が祈りを捧げる。
直生の祈りは何故か成功する。
玲亜も同じように祈りを捧げてみるが…
玲亜(ダメだ全然分からないや…)
白栖も上手く祈りを捧げることが出来た。
祈りを捧げ終わった探索者たちは、これから挑む前に最終確認のミーティングを行うことになる。
ーーーーー
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!