テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
13,272
9,901
「はぁ……しょた…、もっと、おく……」
「馬鹿……あおんなよっ……!‥」
結局、俺の根負け。ただ30分だけという条件付きではあるがそれだと俺がすごくきついことに気づいた。
本当はもっとやりたい。
でも俺の都合より涼太の事を考えないといけない。
時計を見れば始めて30分。それより過ぎていることに気が付き、俺は涼太からそっと離れた。
「んっ…も、おわり…?」
「初めに30分って言ってたろ。 だから終わり」
「…しょた、きつそう」
「このくらい大丈夫だから」
涼太の言う通り、俺のそこはまだ元気なまま。息を整えれば自然と落ち着くだろうと思ってベットの端に座っていたら涼太が近づき、俺のそれを握る。
「なっ!涼太…!!」
「翔太がきつそうなの、俺やだから…」
「だからって…!!おぃ!…んぁぁ…!!」
その後の記憶は曖昧で、涼太から聞けば俺は涼太に襲われたらしい…(?)
…こいつ、ほんとに自分が病気なの分かっているのだろうか??
次の日は久しぶりに涼太と出掛けることになった。涼太のご要望で仲良しの阿部にプレゼントを渡したいそうだ。
なぜ阿部と仲がいいかって?それはまた今度のお話。
「なにやるの?」
「阿部は熱心に勉強してるから、勉強中に役立ちそうなアロマとかそういう癒し系にしようかなって」
「ふーん。阿部喜びそう」
「でしょ?」
そうやって涼太は俺ににこにこの顔を見せてくれた。こうやって無邪気に笑う彼を俺は手に入れられたんだと、たまに嬉しくなる。
こいつが誰か違うやつのところに行かなくてよかった、俺の所へ来てくれてよかったって。
「ラベンダーがいいかな…?ジャスミンも…」
「あ、それとも柑橘系の…」
「お…金木犀…」
「翔太、何か気になるのあった?」
「ん?や、金木犀があるなぁと思って」
金木犀。
花のなかでは一番好きかもしれない。この甘い香りが香ると涼太のことを思い出す。何となく調べた花言葉は「謙虚」や「初恋」だった。
「謙虚」は涼太っぽくて、「初恋」は俺と涼太どちらにも当てはまるなとよく考える。
だからなのか、金木犀はずっと好きだ。
「…俺達用に買う?」
「え、いいの?」
「翔太が興味持つなんて珍しいんだから買お?」
「俺が何でもかんでも無関心みたいじゃん」
涼太はそんなことないよってふふっと笑った。…俺はこれからも涼太に恋し続けるんだろうな。
「阿部、これどうぞ」
「え!いいの!?」
「阿部に渡すために翔太と選んだんだ~」
阿部と涼太はカフェテラスでプレゼント交換会。俺達は店の中から可愛い彼女達の横顔を眺めていた。
「可愛い…」
「はぁぁぁ…亮平可愛すぎるっ!」
「お前うるせーよ笑」
阿部の彼氏、目黒蓮は彼女を溺愛するあまり主に俺からドン引きされている。
因みに今日は平日で人が少ないから良いものの、普段なら人でごった返すような場所だ。そんなとこででかい声を出されては恥ずかしいのと迷惑だなと思ってしまう。
「俺達もあっち行きません?」
そう言った彼は2人の方を指さして俺に懇願してきた。そんな彼に俺は冷たく言い放った。
「お前、阿部ちゃんに嫌われても知らねーぞ? 『2人にさせて?』って言われただろ」
「うぐっ……そうですけど…」
図星かよ。
でも正直俺も涼太の所へ行きたい。どんな話をしているのかとか…涼太の顔、もっと近くで見たいとか…
「…今年も金木犀が綺麗だな……」
コメント
1件
今回もゆり組の咲かせた薔薇が綺麗だな...(やかまし でれでれしちゃって引かれ気味な目黒くんが可愛すぎます、、🤦🏻♀️🖤