コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「鈴木くんって…よくお友達とカラオケに行くの?」花山さんがやけに俺の隣へピッタリくっついてくる。
宮岡さん、大丈夫かな。とちらっと見ると彼女は外の景色を眺めてた。その横顔すら美しかった。俺が見とれていると
「鈴木くん、大丈夫?なんかボケーっとしてるけど。」そんな俺を花山さんが怪訝そうな顔で見つめてくる。
「ああ、ごめん。考え事してた。」適当な言い訳をいって俺たちはカラオケについた。
「じゃあ…私ミラクル♡ねこぱんち♡歌おうかな〜。」慣れた手つきで曲選びする花山さん。
そんな横で色々慣れていない宮岡さんがいた。
「宮岡さん、大丈夫?俺が曲設定してあげようか。」「えっ…ありがとう、助かるよ」
カラオケが好きだと言っていたけど、それにしても慣れない動きから俺に気を使ってくれたんだろうと心がじんわり温まるのがわかった。
それが顔に出てたのだろう。
「あ、はは。鈴木くんってばニヤけすぎ!笑」花山さんに痛いとこ突かれて俺は顔が真っ赤になるのが自覚した。
「はー。カラオケ楽しかったぁ。」花山さんがほとんど歌っていて、俺と宮岡さんは1、2曲くらいしか歌っていなかった。
「それにしても、宮岡さん歌上手いね。」俺が褒めると彼女は嬉しそうにほっぺを赤らめた。
それを見てた花山さんが
「え〜鈴木くんってば酷いよ〜。私たくさん歌ったのに〜」「あ…ごめんね。花山さんも上手だよ」
「なぁんだ私は後付けかぁ!」
そして長い一日が終わった。