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〜前書き〜

こんにちは、雪夜です。毎度の事ながら投稿が遅くなってすみません、、、今回は平和なので安心してください。

それでは、本編どうぞ。


〜本編〜

「ぅんまぁ〜、、、!たまにはこういうのもいいな」

「えっと、、、うん、、、そうだね、、、」

「あ、すんませ〜ん!海の家限定海洋パンケーキください!」

「はいよ!兄ちゃんよく食うねぇ!」

「まぁな、センパイの奢りなんで! 」

「いいなぁ!青春してんじゃねぇかよ!」

「あの、、、盛り上がってるところ申し訳ないんだけれど、、、それで最後にしてくれることって可能でしょうか、、、」

「さすがにな。俺も腹いっぱいだしこのくらいにしといてやるよ」

なぜか今日は異常の食欲を見せる東雲くんのおかげで僕のお財布はぺったんこになりかけていた。

焼きそば500円×2(東雲くんと僕の分)

かき氷(スペシャルバージョン)700円×1

海の家限定海洋パンケーキ1500円×1

合計3200円

今回の海デートの予算として持ってきたのが交通費含めて5000円

残高1800円、、、

帰りの電車代で1000円使うから最終的には残高800円、、、

「、、、待って、、、海の家だけで3000円オーバーってどういうこと!?」

「いやぁ悪いねぇ。うちとしてはもう少し安くしてぇんだけどよぉ、物価高どーのこーので値上げしちまったからなぁ、、、」

「ごちそうさまです。センパイ」

「うぅ、、、もう余計なもの買わないからね、、、」

海で散財するなんて初めてだ、、、まぁ、これも思い出として持っておくことにしよう。こんなこと滅多にないだろうからね。

「はぁ、、、よし、戻るぞセンパイ。少し休んだら泳ごうぜ!」

「、、、ふふっ、そうだね。戻ろうか」

「ありがとな、おっちゃん!」

「あいよ!また来てな!お幸せに!」



そしてしばらくの間、海で泳いだり、水鉄砲で遊んでいたらいつの間にか夕方になっていた。日が傾き始め、 そろそろ帰ろうかと思ったけれど、東雲くんがまだ帰らないと言ったのでまだいることにした。

「うわ、、、お客さん一気にいなくなったね」

「そりゃあな。この時間なら帰るだろ」

「なんで僕らは帰らないの?」

「、、、それは、、、その、、、」

「あ、わかった。僕と離れるのが嫌になっちゃったんだね?♪」

「は?」

こっちを鋭く睨みつけてマジモードの東雲くんが怖い、、、

「、、、ゴメンナサイ、、、」

「はぁ、、、これ、やりましょ。せっかく海に来たんだから一日楽しまねぇとな」

そう言ってカバンから取り出されたのは手持ち花火セットだった。二人で遊ぶには多すぎるくらい目の前に並べられ、思わず固まってしまった。僕が昨日の夜に海に行こうと連絡したのにいつこんなに用意したんだろう、、、

「東雲くん、、、これ、、、なんで、、、」

「あぁ、一回トイレ行った帰りに海の家のおっちゃんが売れ残ったから貰ってくれって言ってくれたんだ」

「え!?じゃあこれ全部貰ったの!?」

「まぁな。俺もさすがに多いだろって思ったけど、神代センパイとならあっという間だろって思ったから」

「、、、っ」

「、、、センパイ、、、!?なんで、、、っ?!」

あれ、、、?いつの間に、、、?東雲くんの声で気がついた。

僕は、泣いてるんだ。

東雲くんを困らせちゃ、、、ダメだよね、、、

「、、、あっ、、、えっ、、、と、、、ごめん、、、すごく、、、嬉し、、、くて、、、その、、、っ」

上手く言葉にできない。言葉にならないくらい嬉しくて、苦しい。

「、、、それなら、よかった。今日の奢りの礼だと思って遊べよ?さすがに全部タダで貰うのは申し訳ねぇから二つ分ちゃんと買ったんだぜ?奢り分は返せたかな」

「そんな、、、!僕があんなことしちゃったから奢るよって言ったのに、、、!」

「いいんだ、ほら、早く準備しねぇと遊ぶ時間無くなるぞ?」

「、、、っ、、、うん、、、!準備しようか!」

準備中、日がどんどん傾いていき、空が綺麗な色に染っていった。キラキラと宝石のように輝く海と砂のなか、僕らの笑顔は負けないくらい輝いていたように思えた。


〜次回へ続く〜

類彰 海の思い出

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