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第1話 ホスト、起床。side. Minato Yoigo
気づいたら知らない人の中に移ってました、宵御湊都《よいごみなと》です。 とまぁ、知らない間に同室の奴らが朝練?から帰ってきやがりましたけど。ここ、寮なんですか……。
湊都『アノ、オレノカオニナンカツイテマス……??』
おかしいぐらいに同室の奴らに囲まれて、なんと俺の顔面に熱い視線を向けられています。
寮生A『お前……なんか今日おかしくね?』
寮生B『そうだよな、お前いつもより…なんていうか…』
『『雰囲気がイケメンになってる』』
いや、こっちからしたらお前らのが異質だよ!?正面にいるお前とか!鱗ついてんじゃん!?
湊都『そう…かな??アハハ……。』
必殺、笑って誤魔化す!ホスト時代から、誤魔化すのには慣れてるし。てか、ここ地球じゃないよね。明らかにエメラルドグリーンの鱗ついてるもんね、君。じゃあ、俺がここの人じゃないなんて、バレちゃダメなのかな。
湊都『わかった、お前らちょっと退いてくれる??』
そう言うと、素直に退いてくれる彼ら。偉いねー。なら、俺のことを話してみてもいいかも?
湊都『実は俺、ここの人じゃないっぽくて……。』
寮生B『いや、そりゃそうだろ。賢者の島出身なんて少ないんだから。』
湊都『あ、そういうことじゃなくて……』
湊都『俺、この世界の人じゃないかも〜……的な?』
『『は?』』
湊都『イヤソウデスヨネソウナリマスヨネ』
え〜〜、俺今超絶異常者じゃん。嘘でしょ何そのカスを見るような目!ホスト、傷ついちゃうぞ!
湊都『いや、もちろん根拠はあるよ?だってここ、俺が寝てた部屋じゃないし。俺庶民派だったからこんな広いベッドは初めてだけど、こんな姿見がない部屋に住むなんて……。』
寮生A『?何言ってんだ?』
湊都『いや、寮とはいえこんなイケメンな俺を観られないなんて……耐えられない!?だろう!!』
『『うん、なんか分かったわ、信じる。』』
なんか引かれたっぽいけど、まぁ信じてもらえたから良い感じじゃん??
皆学生みたいだし、ちょっくら楽勝無双ライフ始めたりますか〜!
ここは現実の裏にある、〖捻れ歪んだ〗不思議な場所。闇の鏡に導かれし者よ!汝の魂の形を見せよ…