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#魔入りました入間くん
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「おいウァラクはどうした」
天気の良い2日目が始まろうとしていた。訓練にはうってつけの日である。しかしさすがアブノーマル。一筋縄ではいかない。現に朝から寝坊、ものの紛失(破壊)など、問題が後を絶たない。ただでさえ機嫌が悪い朝から、さらに腹立たせてくるのはいい加減にして欲しいものである。
「ウ、ウァラクは、…まだ朝ごはん食べてるっす…」
「…引きずってでも連れてこい」
「了解っす…」
昨日の1件以降、ルーシーは生徒たちの前では明るく笑顔で振舞っているものの、やはり引きずっている。これからどうなるのか分からない。ただ、嫌な予感がするのだ。根拠などない。
「カルエゴ先輩〜。連れてきましたよ」
「アホどもが…。さっさと訓練場まで行くぞ」
今回の訓練場は山の上に位置している。徒歩1時間程度。この山登りも体力向上の目的がある。だがあのアホどもと来れば…。
「ジャジーもう疲れたよ〜…。おんぶして!」
「おいリード少しは頑張れよ…。俺はおんぶしねぇよ。」
「えー。ならアガレス!それ乗せてくれ!」
「嫌だね」
などというだらけようである。こいつらにはもっと自分たちの立場を理解し、危機感を持ってほしい。それでなくてもあの元祖返り集団の事件と何度も関わりがある。もっと自覚して欲しいものだ。
「あれ、ルーちゃん先生元気ないね。」
気付かれたか。だがまさかウァラクに気づかれるとは。あいつにも隠しきれないことはある。ここは1つフォローしておくべきか。だが俺は先頭。やつは最後尾にいる。わざわざ行くのも面倒くさい。どうしたものか。
「そうなんだよ…。実は昨日カルエゴ先輩にこってり絞られちゃってな…」
「ええかわいそう!エギー先生最低!ね!いるまち!」
「ええ!た、たしかに?」
…後で絞める。などと小言やふざけ合いをしながら歩いていると、いつの間にか目的の訓練場に着いていた。訓練場には3つの施設がある。1つ目は筋力増量施設。その名の通り筋肉を鍛える施設である。2つ目は魔力増強施設。魔力の増幅を図る。3つ目は家系能力強化施設。というものである。5日間にわたり、計3つの施設を回り基礎能力の増強を図る。その最初が筋肉増量施設。あいつらが悲鳴をあげるのが楽しみだ。
「粛に。」
「これからみんなには、ここで所謂筋トレをしてもらうよ〜」
「事前に知らせていたチームに別れ、それぞれミッションをこなしてもらう。覚悟してかかるように。」
「「「はーい」」」
それぞれミッションへ向けて走り出した。