私
の名前はアリス・ハーネットといいます。
ロンドンの街角に立つ小さな書店の娘です。
幼い頃から本が好きで、自分でも物語を書くようになりました。今ではそれなりに売れていますけど、まだ新人作家なのです。いつか自分の書いた本が世界中で読まれるようになる日が来ることを夢見て頑張ってます! 今日は『不思議の国』シリーズの最新刊が発売されるということで、朝からずっとそわそわしていました。もうすぐ発売になるんですものね……ああ待ち遠しいです! 早くお店に行って買いたいのですけれど、残念ながら今は外出禁止中です。だって私ったら、ついさっきまでベッドの上で眠っていたんですもの。
えへへ、ごめんなさい。ちょっとぼーっとしていて……。
もうすぐお昼ご飯だから、もう少しだけ待っていてね。
今日はお魚とお肉どっちにする? じゃあ、両方にしましょう! いっぱい食べて大きくなってくださいね~♪ あらら、また間違えちゃったわ。
ついこの間まで子供だったから、まだ慣れなくて困っちゃうわね。……本当に、あの子と同じ名前なんて付けなければよかったかなぁ。
どうしてこんなことになっちゃったのかしらねぇ。
うん? わたしの名前? わたしの名前はねえ…………あれぇ? なんでだっけ。忘れちゃった。
おかしいな。
大事なことなのに思い出せなくなっちゃってるみたい。
大切な人のはずなのに、どうしても名前が出てこない。
しかしそれは、とても大事な人だったような気がしてならないのだ。
忘れてはいけないことだったと思うのだが、なぜか思い出せない。
なんだったろう……あの人の名前……
誰だったかなぁ……
名前さえ分かれば思い出せるかもしれないのに。
名前を呼べればきっと分かるはずだ。
けれどその名前が分からないから呼ぶことができない。
どうしたら良いものか。
とりあえず今は、名前を忘れてしまったあの人に、また会うことができればいいんだけどね。
もうすぐ夜になるわね……。
わたしたちにとってはお昼だけど……。
あなたの時間は、まだ止まっているみたい。
それはきっと、あなたがずっと探し続けているからよ。だから、もう少しだけ待っていてあげてもいいかなと思うんだけど、どうかしら? あのひとが帰ってくるまで、あと少しの時間しかないけど。
それでも、あなたは待つつもりかしら。
あのひとがいなくなってからの時間が長すぎて、 わたしたちはみんな疲れてしまったけれど、 それでもまだ、生きています。
いつかまた会えることを信じて。
だから今日も明日も、がんばろうと思います。
さようならなんて言わないし、言いたくもないから。
だって、もう二度と会えないはずがないでしょう? もし神様がいるなら、きっと見守ってくれてるはずだよね。
そうだといいなって思うよ。
だけどね。
本当はわかってるんだよ。
そんなことはないって。
神様なんていないってことも。
でも信じたいじゃない。
どこかで生きてるかもしれないって思いたかったの。
それはただの夢だったけど。
もしも本当にそうなったとしても、 今度はどんな顔して会ったらいいかわからないかも。
ねぇ。
どうして行っちゃったのかなぁ……。
こんなにも好きになってしまったあとでは、 あなたがいない日々に耐えられなくて、 やっぱり辛いだけだよ。
ずっとそばにいたかったのに。
ひとりぼっちじゃ、頑張れないよ……。
あからさまな嘘つき うそつき ウソツキ 虚言癖 虚偽性障害 空虚さ 空洞人間 うつろなひと 虚人 ウツロビト ウソツキ ウソツキ ウソツキ 空っぽな人間 虚言者 虚言症患者 うそつき ウソツキ ウソツキ うそ吐き 虚言狂 虚言魔 ウソ ウソ うそ 虚実反転 うそ 嘘 嘘 嘘 真実は虚構へ反転する 嘘 うそ うそ 嘘 言葉遊び うそ うそ うそ うそ 戯言 嘘 うそ うそ うそ 偽り うそ うそ うそ うそ 欺瞞
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