snowman
※893
❤️|渡辺さん、渡辺さん
💙|?
❤️|抱っこ
💙|…おー… ヒョイッ
❤️|わぁ! ギュッ!
💙|…
💛|なんで懐かれてるの?笑
💙|知らーん…
❤️|渡辺さん高い高い!
💙|ほいよ、そーらっ ヒョイッ!
❤️|わぁぁ!✨
💙|……
何故か俺は涼太に懐かれている
俺、怪我させたよね…?
💚|ここはこう書いて……
❤️|こぉ…?
💚|そーそー
❤️|むぅ…むずかしい…
💚|ゆっくりでいいからね ナデナデ
❤️|うん…
💙|…涼太、
❤️|?
💙|そーだな……ここまで頑張ったらなんかご褒美やるよ
❤️|ほんと!?✨
💙|だから頑張れ
❤️|うん!
💚|扱いが上手だねぇ
💙|……そ
…
❤️|終わったよ!
💙|見せて
💙|…うん、終わってるな。お疲れ
❤️|渡辺さん!ご褒美!
💙|何がいい?
❤️|抱っこ!
💙|またぁ?抱っこ位いつでもいてやるのに
❤️|やだなの!抱っこ!
💙|へいへい… ヒョイッ
❤️|んわぁい! ギュッ!
💚|涼太、翔太の抱っこ好きなの?
❤️|うん!渡辺さんの抱っこ安心するの!
💚|そっか… ニコッ
💙|…何が言いたいんだ?
💚|…“ふっか”に、感謝だね
💙|……昔の話だろ…引っ張り出すな‥
💚|おっと、ごめんね笑
たぶん、涼太が俺の抱っこで安心するのは“ふっか”のお陰。
俺が…まぁ今も荒れてるけど、もっと酷かった時。
当時はまだ幼くて身体も涼太とほぼ変わらなかった。そんな俺をふっかはよく抱き締めてくれていた。
ふっかの能力、『人の心をコントロールする』。もちろん俺にも効くわけで。
いっつもふっかは俺の近くにいた。いつ俺が暴れても落ち着かせれるようにする為…
ある日、不思議なことが起きた。
俺が一人で外にいる時、車か何かにひかれた猫を見つけた。
もう息はしてなくて。母猫だったのだろう。周りには子猫が二匹いた。
母を求める子猫達は何処か俺に重なった。
その子猫達を抱き抱え、俺は帰路へついた。
俺に抱っこされた最初は弱々しく『ニャーニャー』と騒がしく鳴いていたのに、屋敷に着く頃には俺の身体にその小さな身体をスリスリと擦り付け甘えていた。
俺はふっかに今の出来事を全て話した。
そしたらふっかは驚いた顔をして、次にいつもみたいな優しい顔で俺にこう言った。
|『俺の能力…翔太も少し使えるみたいだね』
ようするに、ふっかの能力。それを俺に少しずつ分け与えていたらしい。
何故そんな事をしたのか、何故そんな事が出来るのか。純粋な昔の俺はひっきりなしにふっかへ質問攻めをした。
|『翔太にも人の心を知ってほしかった』
『組長も、そうやって俺達に“能力の種”与えて、救ってくれたんだよ』
今なら分かる。ふっかが何故俺を助け続けてくれたのか…
渡辺翔太。若の左腕。
能力『人の心をコントロールする』 微
『???』 本命
二つの能力が使えるのは非常に難しく、個体が耐えられないことが多いとされている為、渡辺のような個体を“稀華”と呼ぶ。







