TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

君の心は

一覧ページ

「君の心は」のメインビジュアル

君の心は

4 - 第4話 人と金について

2024年12月15日

シェアするシェアする
報告する

20××年 12月15日

父が、他界した。

不慮の事故だったそうだ。


「人の死について考えたことはあるかい?」

「人が死ねば天国か地獄へ行く、土に還る、

海に還る。 」

「でも、そんなことどうだっていいんじゃないか?」

「死んだらもう何も残らないんだろ?」

「人は忘れ去られてく物なんだよ。」

「ボクの父さんは死んだ。だけど別に悲しくはなかったんだ。」

「もうその頃には感情というものが無かったのかもな。」

「何故ボクはこのおかしな話をしているか、

昔の自分に戻りたかっただけさ。」

「人の死は人によって感じ方が違う。それは君もそうだろう?」

「例えば..そうだな…」


「20××年 12月12日、あぁ..12が2つも。」

「珍しいな。」

「その日、36歳の男性が亡くなった。」

「警察からの判断は父の遺産のだそうだ。」

「その父は大企業の社長であり、遺産も多かった。」

「しかしそんな人は【金】という欲望で殺された。」

「可哀想だよな。金で買えないものがあるから、誰でも人生は生きづらいんだ。」


「殺されたことで悲しむ人もいれば、喜ぶ人もいる。」

「悲しむ人が多いだろう。喜ぶ人は殺した人だ。遺産で儲けられたんだからな。」

「それ以外の理由で喜ぶ人はいるか?」

「答えとしては…居るんだな。」


「もっと視点を広げるんだ。家族、親戚、友達、同じ街に住んでいる人、国、世界…」


「世界でもまぁこの喜びと悲しみで別れる。」

「もし世界的アイドルが死んでしまったとしたら、悲しむ人はファンだろ?」

「喜ぶ人はどうだ?考えつくか?」


「その人が嫌いな人だ。いわゆるアンチ。」

【コイツは嫌いだったから死んでラッキーw】

「とか?」

【コイツウザかったんだよな〜】

「よく見ないか?」


「影口なんて沢山ある。人は人の悪いところを風船のよつに膨らませ、その風船を通行人に渡している様なものだ。」


「こんなに視点を広げると話が変わってくるものだな。それだけ人との繋がりは広く、薄い。」


「それでだ、その殺害されてから3日後に発見。操作されて、6日後、容疑者が逮捕された。」


「その容疑者はまだ中学3年生であり、世間を騒がせた。」

「本当の殺害の動機はそんな金だけの問題だったのか、ボクはずっと考えているよ。」


「今日はここまでにしておこう。

おつかれ。」


パタン…

この作品はいかがでしたか?

0

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚