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ㅇ桃蒼橙の絡み ( Rなし )
ㅇ赫黄紫の絡み ( Rなし )
それでも大丈夫な方のみ、ゆっくりしていってね!(ᐡ ̥_ ̫ _ ̥ᐡ)♡
※誤字脱字等あるかもです
~ 紫side ~
最近橙くんの帰りが遅い。
ここ数週間、朝に「 出かけるね 」と一言残し、夜遅くまで帰ってこない日が続いてる。
よからぬ考えが浮かんだ。
ひょっとして「 浮気 」してるんじゃないかって … 。
…… いや、橙くんに限ってそんなことするはずない。
だって告白も橙くんからだったし .. 。
考えれば考えるほど怖くなってきた。
今日、橙くんが帰ってきたら聞こうと思う。
橙「 ただいまぁ 」
11時30分 。 橙くんが帰宅した。
紫「 おかえりなさい 。 」
橙「 紫-くん起きとったん? 」
紫「 橙くんとお話するために。 」
橙「 珍しいなぁ .. w 」
なんて笑ってるキミ。
手洗いうがいを終わらせたら、ソファーに座ってスマホをいじり始めた。
……… 俺よりスマホなのかよ .. 。
紫「 あのさ、 」
橙「 ん .. ? 」
紫「 最近どこ行ってんの ? 」
橙「 ちょっと友達の家に 。 」
キミは相変わらずスマホをいじる手を止めない。
紫「 友達って誰 ? 」
橙「 ん - 、 蒼とか桃とかかな 」
紫「 なんで朝早くから夜遅くまで桃くんや蒼ちゃんの家行ってんの ? 」
橙「 ッ … 、それは言えん .. 。 」
ほらやっぱり。やましいことでもあるんだ。
紫「 俺に飽きた ? 」
橙「 え、なんで ? 」
紫「 …… やっぱいい。 」
期待したんだ。
「 そんなことないよ 」って言ってほしかったんだ。
でも「 なんで 」って聞かれた。
俺に飽きたからきっと、桃蒼のところに逃げてんだ。
あ-あ
俺を愛してくれないなら、いっそ ____
紫「 じゃあね 。 」
橙「 えッ … ?! 」
ソファーから立ち上がるキミの姿が視界の端に見えた。
でももうそんなのどうでもいい。
愛してくれない人の傍にはもう居られない。
止まらぬ涙を必死に拭いながら、俺は家を飛び出した。
幸い、ポケットの中にはフル充電のスマホと、お財布が入っていたのでしばらくは生活に困らなそう。
ただただ無心で走り続けた ___
たどり着いた先は公園。
走り疲れたのでブランコに腰掛けた。
スマホを開くと、画面には12時と表示されていた。
日付も変わっている。
ここで1晩過ごすのは嫌だなぁと思い、俺は赫くんの家に電話をかけた。
赫「 はぁいもしもし赫で-す !! 」
紫「 赫く-ん .. 」
赫「 紫ぁくんこんな夜中にどうしたの ?! 」
紫「 実はね .. 」
『 浮気かも 』なんて口にしたら涙が出そうだったから、俺は『 喧嘩した 』と伝えた。
赫「 そっかそっか .. 。 」
紫「 うん .. ッ 、 」
赫「 俺ん家おいで ? お外寒いでしょ ! 」
紫「 いいの .. ッ ? 」
赫「 全然 !! 帰りにくいだろうし .. 。 」
赫「 あ、 でも今日黄ちゃんとお泊まり会してるから .. w 」
紫「 全然大丈夫- !! じゃあお言葉に甘えちゃおうかな 。 」
赫「 待ってるね 。 」
通話を切って、俺はブランコから降りる。
寒くて暗い夜道を歩く。
俺の歩いた場所に、 足跡のように涙を残して ___ 。
~ 橙side ~
紫-くんが家を出てしまった。
確かに最近俺は家にいる時間がとても少なかった。
でもこれには正当な理由がある。
来週 、 俺と紫-くんは付き合って3年の記念日を迎える。
だからサプライズパーティを開きたかった。
そしてそのサプライズの1つとして “ プロポーズ ”をしようと思ったのだ。
だから、その準備のための会議を桃蒼としていたのだ。
橙「 でも嫌われて当たり前か … 笑 」
誰もいない家で、リビングで、俺は独りごちる。
「 なんで 」って言われた時、「 ないしょ !! 」なんて笑って明るく言えば、不安にさせることはなかっただろうし 。
「 飽きた? 」って聞かれた時、動揺せず「 愛してる 」なんて愛を伝えれば悲しませることはなかったはずだ 。
橙「 あ-あ .. 。俺は彼氏失格や .. 」
「 絶対幸せにする 」って告白したのに、幸せにするどころか傷つけて。
挙句の果て、出ていってしまった。
どうしたらいいのか分からなかった俺は、桃の家に行くことにした。
桃「 橙 .. ?! どうしたこんな夜中に .. ッ 」
蒼「 紫-くんは .. ?! 」
桃の家には蒼も居た。
チャイムを鳴らすと2人共飛び出してきた。
橙「 …… 紫-くんのこと傷つけた .. 。 紫-くんは出ていった … ッ 」
言葉にした瞬間に涙が溢れた。
桃「 とりあえず落ち着こ .. ? 家の中入って … ? 」
橙「 うん … ッ 」
蒼「 そっかぁぁ … 。 」
桃「 不安にさせてたんだな … 」
一部始終を打ち明けると、2人とも眉を下げて話し出す。
橙「 俺、どないしたらええんやろ … 」
桃「 とりあえず記念日まで粘るか? 」
桃「 当日に事情話して何とかなるといいんだが … 、 」
橙「 俺と口聞いてくれるかな … ? 」
蒼「 なんでそんな弱気なんだよ- !! 橙くんらしくないぞ- 」
2人とも必死に励ましてくれる。
…… 紫-くんは今頃何してるんかなぁ ..
きっと誰かの家かホテルに泊まってるんやろか …
なんて考えてたら、誰かのスマホの着信音が鳴った。
桃「 … 俺のだ .. ! 」
蒼「 誰から .. ッ ? 」
桃「 …… 赫から。 」
桃「 『 紫ぁくんは俺の家に泊まってます 』だってさ 。 」
橙「 そっか … 」
予想通りだった。
ぴこんっ … ♪
また着信が鳴る ___
~ 紫side ~
赫くんの家に行って、俺はもう一度詳しい事情を話した。
黄ちゃんも赫くんも、黙って俺の話を聞いてくれた。
赫「 紫ぁくんはどうしたいの ? 」
紫「 わかんない … ッ 」
黄「 橙くんの言い分はちゃんと聞きましたか ? 」
紫「 …… 聞いてなかった .. 」
そっか … 俺、ちゃんと橙くんの話に耳を傾けてなかった。
勝手に考えて
勝手に怒って
勝手に出ていってしまった …… 。
紫「 俺 .. 俺ッ … ( ポロポロ 」
赫「 わわッ .. 紫ぁくん落ち着いて !! 」
紫「 俺ッ … 橙くんの話もまともに聞かずにいたッ .. ( ポロポロ 」
紫「 勝手に怒ってッ .. それでッ 橙くんを困らせたのッ … ( ポロポロ 」
黄「 そっかそっか … 。 大丈夫 、きっと橙くんは紫-くんのこと大好きだと思いますよ ? 」
紫「 なんれッ … ? ( グスッ 」
黄「 これ見てください … ! w 」
くすくす笑いながら黄ちゃんが見せてくれたのは、橙くんとのLINEの会話画面。
今日の朝のものだった。
橙『 黄ちゃ-ん 』
黄『 なんですか ? 』
橙『 紫-くんが死ぬほど可愛ええんやけど 』
黄『 はぁ … ( ¯ ¯ ) 』
橙『 なんやその反応 ! 😤 』
黄『 いっつもそればっかじゃないですか !! 』
橙『 だって好きなんやもん- !! 』
黄『 好きなら本人に伝えればいいじゃないですか ! 』
橙『 俺最近、桃蒼と会議中で忙しいからさ- … 』
黄『 会議 … ? まぁとやかくは聞きませんが、お疲れのようですね .. ? 』
橙『 そんなんよぉ … (›´ω`‹ ) やから今度時間がある時にちゃんと好きって言わなきゃなぁって 』
黄『 ちゃんと伝えてあげてくださいね? 』
紫「 嘘 … ッ ( ポロポロ 」
溢れた涙は、ずっと止まらない。
言葉が見つからなかった。
自分を責めたくなった。
__ そんな時、赫くんのスマホに音声通話の着信が鳴った。
赫「 紫ぁくん !! 橙くんからだよっ ! 」
紫「 なんで .. ッ ( ポロポロ 」
どうやら俺が黄ちゃんと話してる間に、赫くんは誰かと話してたみたい。
俺が酷いことしたから、きっと今日でお別れになってしまうかもしれない。
震える手で赫くんからスマホを受け取って、耳にあてる。
紫「 もしもし … ッ 」
橙「 紫-くんほんまにごめん !!!! 」
紫「 違うぅッ … 俺がッ … 俺が悪くてッ .. ( ポロポロ 」
橙「 いや俺が悪い。不安にさせてほんまにごめん 」
紫「 俺こそ勝手に出てってごめんなさいっ .. ( ポロポロ 」
橙「 お家 .. 、 戻って来てくれへんかな ? 」
紫「 橙くんに会いたいぃっ … ( ポロポロ 」
橙「 ありがと … ッ .. 」
通話が切れた 。
今橙くんは桃くんの家に居るそうだ。
赫くんが車で桃くんの家まで送ってくれた。
紫「 赫くん、黄ちゃん、本当にありがとぅ。 」
赫「 い-え !! 全然 」
黄「 仲直りできて良かったですね 」
紫「 ありがと .. ッ !! 」
赫「 ほら、橙くんに会ってきな ? 」
紫「 うん っ !! 」
桃くんの家のチャイムを鳴らそうとした時 、
橙「 紫-くん !! 」
橙くんが飛び出してきた。
紫「 橙くんッ !! 」
橙「 好き .. ッ 、大好き .. 。世界一愛してる … 。 」
抱きしめながら囁いてくれる。
紫「 俺も大好き ッ … !! 」
普段は恥ずかしくて言えない4文字も、今ならすんなりと言える。
桃「 良かったな 」
蒼「 感動だよぉぉ … ( ポロポロ 」
今回は沢山の人に心配と迷惑をかけた。
でもみんなは俺たちを支えてくれるし
何より橙くんは俺を愛してくれてる。
寒くて暗い夜道も、今はもう大丈夫。
繋いだ手の温もりが、俺の心までも温めてくれた。
紫「 橙くん … ッ 」
橙「 ん … ? どないした ? 」
紫「 お詫びに橙くんがしたいこと1つ叶えてあげる … ッ 」
橙「 じゃあ … ちゅ-して ? 」
紫「 ッ …… // 」
ちゅっ …
橙「 ありがと .. ♡ 」
紫「 … ちゅ-よりもさ .. // 」
橙「 ん ~ ? 」
紫「 今夜 .. いいかな …? // 」
橙「 それ … 誘ってる ? 」
紫「 うん … ッ .. // 」
橙「 可愛い ..♡ 帰ったらすぐしよな? 」
紫「 はい ッ .. // 」
宣言通り、帰宅してドアを閉めた途端に押し倒された。
身体中に沢山キスマークも付けられた。
いつもは恥ずかしいから拒否してるけど、今夜は付けて欲しい気分だった。
夜明けまで蕩けそうなぐらい甘い時間を過ごした。
とても幸せだった 。
あれから1週間後。
俺は橙くんからプロポーズを受けた。
『 一生幸せにするから 』って。
そういえば3年前の告白は『 絶対幸せにする 』だったっけ .. ?
なんだか似てるなぁって、思った。
でも正直もう既に幸せだよ。
薬指にはめられたリングは多分、この世の何より輝いている ___ 。
めちゃめちゃ長くなってごめんなさい ߹ᯅ߹
あきき🎷さんのリクエストの『 大喧嘩 』だったんですが…
なんか思いっきり没りました
ごめんなさいぃぃ ߹ᯅ߹
リクエストありがとうございました !!
ではおつもっち-! (ง ˘ω˘ )ว
コメント
13件
おわぁわわわッ✨ ありがとうございますっ! めちゃめちゃ最高でした!✨✨
え...。((? ちょ、あの、 ほんとに涙出てきました( 物語で泣くの 久しぶりすぎる...(´;ω;`)(( いい話ですね...(´;ω;`)(((((( リクエストした方神ですか...(( 橙紫の喧嘩ってあんまり物語ないし まずしなさそうだから難しそう なのに凄いです...感動です...(( 私だったらふざけた 喧嘩にしそうです((?? ぶくしつです!(´;ω;`)