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どうも皆様、サカナです

なんかタイトルの仕様が変わってますね

本作は「escape the Backrooms」というゲームをモデルにしたものです

ツッコミ日帝、サイコナチ、イケメンイタ王、ロリソ連の4人組で、(感動の)涙あり(恐怖の)涙ありの脱出劇の始まりでございます

私は実際にやったことがないので、とある方の実況を参考にしています

故にレベルの周り順がその方と同じですし、展開も似通っています

でも会話のネタは私のものですので、通報だけはご勘弁を…

ではどうぞ、バックルームへご案内です

ちなみに次回からこの前置き部分消え失せます

















日帝「突然呼んでどうしたのだろうか」

イタ王「まぁたナチが変なものを研究し始めたみたいなんね。ソ連も呼んでるらしいし、よっぽど面白いものなのかな?」

我々は戦が終わり、平和な世を生きている。

本日は盟友のナチス・ドイツに呼ばれ、同様に友であるイタリア王国と向かっている最中だ。

日帝「妙な人体実験でなければいいが…」

イタ王「流石に僕ら相手にはしない…よね…?」

日帝「さぁな…ナチスのことだ、怪しいぞ」

イタ王「ヴェー…面倒事は嫌なんね」



そんな世間話をしながら、私たちはナチスの家へと辿り着いた。

相変わらず大きな豪邸だ。

呼び鈴を鳴らし、西洋の本でしか見たことがないような鉄の門が開放されるのを待つ。

イタ王「これ最早無駄でしょ…」

日帝「そう辛辣なことを言うな」

やがて軋むような音を出して、門は開いた。

ナチ「よく来たな。中へ入ってくれ」

イタ王「ソ連は?」

ナチ「私のベッドで寝ている」

日帝「自由な奴め…」

ナチ「まあ、とにかく中へ入れ。やりたいことがあるんだ 」

白い手袋をつけた手で手招きされ、私たちはナチスやその家族の住む豪邸へと足を運ぶ。

この光景ももう慣れたもので、今では掃除が大変そうだなと思い始めているのが惜しい。







ナチ「今は父上たちがいないから、やらかすなら今のうちなんだ」

イタ王「やらかすことが確定してるの、僕すごい嫌なんだけど」

日帝「殺されませんように」

何度かやらかしているナチス。

これまでのやらかしを挙げてみよう。

一つ、人体実験で失血死しかけた

一つ、妙な薬品で服が溶けた

一つ、自作だという薬品でぶっ倒れた

うむ、まだまだあるが、この時点で碌なものではない。

今度は何をさせられるのか、私とイタ王は眩暈がした。



長い廊下を歩き、ここはナチスの部屋だ。

広い部屋によく合っている大きなベッドには、ナチスの言っていた通りソ連が眠っている。

布団も被らず、クッションや枕に囲まれながら丸まっているようだ。

イタ王「え〜〜!?ソ連の寝顔かわい〜!!写真撮っちゃお!」

日帝「イタ王…」

ナチ「通常運転だ」

携帯できゃっきゃと写真を撮るイタ王に無視を決め込み、ナチスは分厚い本を取り出す。

タイトルは「Backrooms」と書かれている。

ナチ「ところで日帝、お前はバックルームという場所を知っているか?」

日帝「バックルーム?」

ナチ「あぁ。まさにこの世界の裏側と言うべき異空間のことだ」

日帝「さぁ…知らないな」

ナチスは賢いので、時々変な本やサイトを見つけては調べ尽くすことがある。

私たちを巻き込まなければ、勤勉だと褒められたのだがな…

ナチ「私は先日、書斎でこの本を見つけたんだ。タイトル通りバックルームについてなのだが、実に興味深い内容でな」

日帝「ほう?聞くだけ聞こう」

ナチ「むしろ、ほとんどその為に呼んだようなものだ。イタ王!ソ連を起こしてこちらに来い!」

眠るソ連で遊んでいたイタ王に声をかけ、ナチスは椅子に腰掛けた。

長い足を組み本を開く姿は、さながら西洋の絵画だ。

イタ王「は〜い!ソ連起きて〜、起きないとちゅーするよ〜」

イタ王がゆさゆさと揺すると、ソ連は唸りながら起き上がった。

ソ連「ふぁあ……んん…?」

イタ王「おはよう、眠り姫。ナチが呼んでるから、あっちまで移動しようね」

ソ連「ぅん…」

眠い目を擦るソ連に腕を回し、イタ王はこちらまで歩いてくる。

いつも思うのだが、普通に寄ってくることはできないのか?

ナチスは慣れているせいか、無造作に本のページをペラペラと捲って読み耽っているようだ。

友人が部屋の中を数m移動するだけで、なぜこんなに疲れるのだろうか。







そしてイタ王とソ連が席に着いて紅茶を啜り始めたあたりで、ナチスは本を閉じ、私たちに向き直った。

ナチ「今日はこれの…バックルームの存在を確かめたくてな。説明からしてやろうと思う」

イタ王「バックルーム…聞いたことないんね」

ソ連「また変なもん持ってきたってことか」

各々反応が芳しくないが、仕方あるまい。

聞いたこともない存在をナチスが確かめたいと言った時点で、我々3人は帰宅を夢見始めているのだ。

ナチ「まず、“Backrooms”を直訳すると「奥の部屋」となるのはわかるな?だが、 この場合は3Dコンピューターゲームにおけるnocipの「地形判定無効」というような意味により入り込める、本来「ない」はずのエリアだ」

日帝「本来ないはずのエリア?」

ナチ「あぁ。我々が認識できないはずのエリアというような意味合いで、現実世界において意図しないnoclipにより「世界のBackrooms」に迷い込んでしまった…というケースが多い」

イタ王「そのBacmroomに迷い込むと、どうなるんね?」

ナチ「そうだな…そこにはlevelと表される空間がいくつか存在し、それぞれエンティティと呼ばれる化け物が徘徊している。生きて出られる可能性は、限りなくゼロに近い場所だ」

ソ連「そんなに強いのか?そのエンティティってやつ」

ナチ「それもあるが、そもそも出口がないからな」

さらっと言い放つナチス。

此奴、どれだけヤバイことを宣っているのかわかっているのだろうか。

…多分わかってないな。

ナチ「あまりに多くの空間が存在しているために、こちらの現実世界へ帰れる可能性はないと等しい。過去に迷い込んだ者たちはいるそうだが、知っている中で帰ってきているのはこの本の著者とその友人1人だけだ」

イタ王「そ、そんな危険な場所の調査をしようっての?ナチってそこまで馬鹿だったっけ?」

日帝「いいぞ、もっと言ってやれ」

ナチ「同盟国に言うセリフじゃないな」

はぁ…と対して重くないため息をつき、ナチスは話を再開する。

ナチ「ともかく、そのバックルームへ行く条件は明確なものがない。ある時スルッと急にすり抜けることもあれば、何があるでもないのに気味の悪い空間に近寄ったらとか、明かりはあるのに極端に暗い場所だとか、はたまた存在しないはずの扉とか」

ソ連「よくわからねえが…確かめる方法も、確かめた後もどうもできねえじゃん」

確かにそうだ。

行く方法も戻れる方法も明確でないのに、確かめるなどということはできないだろう。

いくらナチスの科学力でも、そんな非現実なことは不可能なはずd

ナチ「最近私の部屋に知らん扉ができていたから、恐らく行こうと思えば行けるぞ」

「「「は?」」」

ナチ「クローゼットの隣なんだが、本当に知らないうちにできていたんだ。毎日見かける場所だからな、それまでなかったのは確実さ。この本を見つけた日と同日だったので、開きはしなかったが」

イタ王「…まさか、確かめるって…」

ナチ「喜べ、フロントルーム(この世界)からすり抜けられるぞ」

日帝「実家に帰らせていただこう」

ナチ「ダメだ逃さん」

ソ連「おい、いくらなんでも強引だぞ。準備も何もしてな…」

ナチ「携帯食料、水、懐中電灯、無線機の入ったリュックがここに4つ」

イタ王「どうやっても連れて行く気だ!!」

知的探究心の奴隷であるナチスに押し込められるようにして、我々は裏の世界へと迷い込まされた。

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コメント

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ちゃんと最初からつれて行く気満々なナチ...そして平然とベットで寝るソ連..そしてボケとツッコミの2属性の2人...最高です...

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