テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
106
43
月光の差す、海岸沿い
海へ続く砂浜をいつものように歩く
眠れない夜はこうして、散歩をする
何故か今日は、いつになく眠れなかった
爽やかな風が短い髪を揺らす
ふと、目を開くといつもの風景に異質なものが見られた
私は余り驚くことはないのに、今回ばかりはそうはいかなかった
海の中
少し進んだ先に、腰まで水に浸かった様子の人
「…は、!?」
驚くべきこの状況に、私は考える暇もなく、走り出した
「ちょ、ちょっと!」
「なにしてんの、!?」
『…え、俺のこと見えてんの!?』
__この幻想的な海辺で出会ったのは
とある幽霊でした
#プロローグ
「………」
『………』
沈黙が流れる
気まずい雰囲気
どちらから先に話しかけるのか、悩みどころである
「…え、と…取り敢えずお名前を聞いても…?」
『あ、ああ…、俺は近藤春政(こんどう.はるまさ)』
『あんたは?』
「あ、私は夕凪杏菜(ゆうなぎ.あんな)」
律儀に自己紹介
…幽霊なのに
「ところで…、貴方…近藤さんはどうしてここに?」
「…そもそも近藤さん、人じゃ…ない、ですよね…?」
近藤さんの足に目を落とす
…もっともな幽霊と言っていい姿
これが正解例であり、私たちが知っている姿だろう
だからこそ、すぐに幽霊だとわかった
『…俺は、人を探している』
『生前に愛していた人と、仲間達』
『絶対にいつか見つける』
『それまでは死んでも死にきれないんだ』
と、真面目に月を見ながら語る
「へぇ〜、そんなに大好きな人達だったんだね」
『…というか、杏菜は俺が怖くないのか?』
『……幽霊なのに』
先程とは打って変わる気の落とし方に、少々驚く
「いいえ?だって、幽霊とはいえ、近藤さん私たちと何ら変わらないじゃないですか」
「それなのに、どこが怖いと?」
『そうか、!ならいい、』
そう、少しばかり嬉し気に話す近藤さんがなんだか可愛らしく思えた
『そうだ、杏菜』
『お前がよければ、俺の人探しを手伝ってくれないか?』
『俺より、杏菜のほうがここに詳しそうだ』
目を見て話してくる
その真っ直ぐさに、本気なのだと感じ取れる
「そりゃ、ここに住んでるから詳しいけど…」
「……もういないかもだよ…?」
踏み込んでいいのかわからなかったが、探すなら今後必要になってくる情報だ
『…わからない、わからないから探すんだ』
『それに、もしかしたら生まれ変わっているかもしれないぞ?』
『彼奴等は、諦めが悪いんだ』
と、自信あり気に言う
「はいはい…、わかりましたよ」
「手伝えばいいんでしょ?」
呆れ顔で言うが、内心これからが楽しみになっている
自分で言うのもなんだが、本当に意地の悪い性格だ
「取り敢えず、今日はもう寝ましょう」
「今深夜なんで」
『あ、ああ、』
『じゃあ俺はこの辺にいるとするよ』
『眠くないんでね』
にやりと、決めポーズまで決めて言う
それのどこが自慢なのかわからないが
「行く当てないなら、うちに来たらいいじゃん」
「寝られなくても、座ってたりするだけでもいいでしょ?」
正直、女子の家に上がらせるのはどうかと思うが、相手は男でも幽霊だ
それに、何故かこの人ならいいと、思えてしまったから
『なら、遠慮なく!』
「いや、遠慮はしろよ」
突っ込みを入れながら、家へ続く踏切を渡った
えー、また新作なんですけど、!w
テラルレのね、企画で、また陽藍とコラボストーリー作ることになりましたー!✨️
今度はちゃんと最後まで頑張りますww
えー、このお話は陽藍と交互に投稿していくので、向こうのお話も見てみてね〜!!
同期組頑張るぞー!w
次回⇛<陽藍>第1話
設定
主人公
名前:名前:夕凪.杏菜(ゆうなぎ.あんな)
性別:女の子
年齢:高2(17)
性格:引っ込み思案、内気、照れ屋
一人称:私
二人称:相手の名前にちゃん、くん付ける
その他:皆からは「あん」というあだ名でよく呼ばれている、母子家庭
イメージ画
幽霊
名前:近藤.春政(こんどう.はるまさ)
性別:男
年齢:不明
性格:明るく陽気
一人称:俺
二人称:相手の名前そのまま(くん、ちゃんなし)
病名(死因): 肺結核(労咳)
その他:24歳のとき肺結核で死亡。その後、当時愛していた彼女(主人公)を探し回ったが、見つからなかった。だが、唯一の手がかりである、なくなる前に渡した『指輪』を頼りに探す。
イメージ画
コメント
15件

うわ~設定から最高すぎる
あ、やっば〜い ハードル上がっちゃったぁ笑笑笑