ダブルデートの当日。
天候は雲一つない晴れ。
気候は六月後半というこの季節にしては珍しく、結構涼しい。
週末でもなければ祝日でもない、たんなる平日の火曜日というのもあるのか、『フジヤマランド』出入り口には人の姿がまばらだ。
もうじき開園というこの時間で人が少ないのだから、多分入場後も人気アトラクションをのぞけば待たずに乗り放題なのではないだろうか。
いうなればこれはモラトリアムな学生の特権というやつだ。
……まあ俺は、すでに学生という身分ではないんだけど。
「はあ……くそぅ……宇野星夜……一体どんなやつなんだ? はあ……宇野ー……」
腕を組み、苛立たしげに指をとんとんしながら、俺は歯ぎしりをする。
「なにをそんなにかりかりしておる。睡眠が足りんのではないか? 睡眠は大事じゃ**************************
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