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「美穂に合う人は」
午後7時をまわると、ここ学生マリッジサポートの事業部から、ひとり、またひとりと退社していく。
会員データの整理が終わり、男性会員のページを 閲覧（えつらん）し始めたのが、１時間ほど前だろうか。
仕事でさまざまな男性会員のプロフィールを見ても、これほど真剣に、なおかつ心を痛めながら閲覧するのは初めてだった。
美穂（みほ）の修学旅行で、やりとりがストップしたのが今週の月曜日。
聞いている予定だと、今日帰ってくるはずだけど―――3泊4日の修学旅行は楽しかっただろうか。
“前に水族館に遊びに行った男の子と
同じ班になりました”
メッセージで嬉しそうに報告してくれた時は、ふたりがぎくしゃくせずよかったと思う反面、苦しくもなった。
班行動でずっと一緒だったなら、ふたりの距離も近づいただろう。
考えると気分が沈むが、美穂が本物の恋ができるように、一生＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
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