「なあ…最近まだ、勧誘してくるやつがいてな…聖書の音読とか勝手に部屋に入ってきてやってくるのだ…我が聖書に興味ないって言ってるのに…」
ため息をつきながら、沢田は鈴に相談する
「それなら、もう沢田の家が来れないくらいドン引きさせれるか、気まずい空間を作ればいいのよ」
「は…?き、気まずい空間…?」
その後作戦を教えられた沢田はドン引きしてる。
そんなのどこで習ったんだ。と聞くと鈴は嫌いな人から逃げられたい時の倉斗先輩だと言った。
その後作戦は始まり、勧誘者が来る30分前に二人で準備を始める。
「倉斗先輩は女装メイドして自らを縛っていたらしいわ。」
「…うわぁ…」
自分で縛るのが難しい鈴は倉斗に縛ってもらっていた。しかし、苦戦しているうちに時間が経っていた為、ちょっと縛っている最中で勧誘者が入ってくる。
「……あっ……」
「「あ」」
作戦以上に色々誤解を受ける状態になっている。
勧誘者は暫く固まって二人を眺めていたが静かに扉を閉めて帰る。
その姿は今まで見たことない程、困惑と気まずさが混じった笑顔で去って行った。
「話しかけられなくて良かったけど、これはこれで複雑…!」
「きゃー。変態ー。」
鈴は棒読みで言ってから笑いを堪えている。
「我がこんな趣味みたいになってるじゃないか…!?まあ、追い返せたけど…!!」
その後鈴が帰った後、夕食の時間自分で作って食べていると親が聞いてくる。
「沢田、特殊性癖目覚めたって本当…?」
違う。
本当に誤解だ。
………
次の日、勧誘者から突然開いてすみませんでした。
と言う手紙とムチを貰ったのだった。
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