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グルッペンの合図で、ショッピとチーノは早々に出ていく
俺は、ロボロの様子を見に医務室へ向かおうとすると、シャオロンに止められた
sha「ちょっとッ…..トントン。」
tn「なんや?」
sha「悪かった……」
tn「何が?」
まさか、シャオロンが謝るなんて誰も想像していなかったのか
総統室には、重い空気が漂う
エミさんも、大先生も驚いたようにこちらを見ていた
……グルッペンはおらへんけど、裏の部屋から聞いてるんやろな
sha「お前に色々とさ、負担かけすぎてるわ
……ここ一週間見てへんかったし。トントンのことやから俺たちを気遣ってたんやろ?」
tn「そうやけど……
ショッピのあの調子じゃまだ無理そうやな…」
チーノもそうやし…と言い足したいところやけど
だいぶマシになってるで…かなりな
でも…怖がられるんってホンマに辛いねんな
無視されてるのと同じ感覚
俺だってさ、何があったか知らんのに
自覚なしで怖がらせてたんがホンマに……
tn「俺はその日の記憶が飛んでるんやけど……
お前らになんかしたんか?怖がらせてたんはエミさんとかから聞いて…
……….別人やったみたいってゾムは言ってたわ」
sha「それもやねんけど、一番あれやったんは……
朝にな、トントンが俺の部屋に来てさ。急にこう言ったんや」
sha「あの機械はどこだ」
sha「たしかに、俺はショッピと同じで機械とか扱ってるけど。
あんな形相のトントンは知らへんかって……」
tn「そっか……」
sha「うちの国に、特殊な機械なんてないからさ。みんなも知ってるとおりや
やからさ、急にどうしたん?って聞いたら。今度は幹部のプロフィール見せろってね」
tn「プロフィール?」
sha「特に、戦闘レベルを聞かれたなあ
顔と声が同じトントンやったけど…俺も別人に見えたな」
tn「そっか……」
同じ言葉でしか返せない
『あの機械』『幹部のプロフィール』
いったいどういうことなんや?
俺は、みんなに何を聞いてたんや?
ut「あのさッ……確認やねんけど
トントンはタバコって吸う?」
tn「吸わへんで?みんな知っとるやろ?」
sha「タバコ吸わへんのは、グルッペンやトントン、ゾムとロボロ、マンちゃんとぺ神ぐらいやろ?」
em「そうですよね。特にゾムさんは嫌煙家ですし」
ut「そうッやんなぁッ……?
じゃあさ、屋上でタバコ吸ってたトントンはなんやったんや?」
tn「俺が……タバコ?」
ut「吸うわけないよな?
ごめん…俺の見間違いやったわ。気にせんといて」
tn「いや……今になって
全部が本当やから。たぶん、それも俺やと思うわ」
ut「そっか……」
俺は、タバコも吸ってたんやな…
自分の体が自分じゃないみたいや……
ものすごく違和感を感じる
誰かがこの体を使った…?
いやいやッありえへん
でも……….
身に覚えのない言動
すべて、俺じゃない
でも、身なりや声は俺のもの
この体に、何が起こったんや……?