テラーノベル
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今日は何日かぶりに全員での仕事だった。みんなそれぞれ個人の仕事が忙しかったこともあったし、プライベートでも会えていなかったので、テンションが上がったメンバー達はわちゃわちゃと談笑したり、戯れたりしていた。
そんな中、めめと佐久間はみんなにバレないように視線を合わせる。
佐久間がはにかむ。
めめはにやっと笑う。
2人だけの世界。
めめと恥ずかしい事を沢山した日
が昨日の事のように思い出される。
めめがつけた赤い跡はまだうっすら残っていた。
もしも脱ぐ仕事があったら、完全にアウト。
ぶつけたとか、掻いたとか、そういう誤魔化しも出来ないようなところについてる。
服を着ようと鏡の前に立った時にすぐに目に入った。
鈍感な佐久間がすぐに分かるものを誰も見逃さないと思う。
服を着ていればわからないけれど、吸われたとしか思えないような位置にある。
左の胸。突起の近く…。
めめの独占欲なのか、マーキングされた佐久間。
考えるだけで顔が火照る。
「佐久間。」
照が佐久間に鋭い視線を送る。
佐久間は後ろめたさでいっぱいで、どんな顔をして照に向き合ったらいいのか分からなくて、嫌な汗が、背中を流れる。
顔は汗をかかない分、体がやばい事になっていた。
平静を装って
「どうした?」
と返す。
照は指でクイクイっと佐久間を呼ぶ。
佐久間は駆け寄る。
「話しがある。」
照は静かに言った。
佐久間を好きだと涙した照。
まだ何も話せてない。
話さなきゃいけないと思っていたのに、めめが与えてくれる優しさや快楽に溺れてしまったことを佐久間は申し訳なく思っていた。
「うん、オレも話したいと思ってた。」
「今日はどうやってここに来たんだ?」
「マネージャーの車。」
「そか。じゃあ、俺の車で移動しよう。この後時間大丈夫なんだよな?」
「うん、この仕事で今日は終わり。」
「明日は?」
「オフだよ。」
「予定は?」
「今のところ何も無いよ。」
「それなら、ゆっくり話ができるな。」
「あぁ。」
佐久間は色んな意味で覚悟していた。
何を言われても、何をされても構わないくらいの気持ちでいた。
照と話す前に、めめとの快楽に溺れた自分。逆らえないと思った。
照に対しての後ろめたさ。
望むことを受け入れなきゃならないと思った。
今となってはそれがフェアな事だと思った。
2人は荷物を持って一緒に楽屋を出た。
2人連れ立つ姿をめめが気づかないわけもない。だからあえて見ないようにした。
めめを見てしまったら、めめに対しても後ろめたく思ってしまう。
佐久間はそそくさと照の後について行った。
めめは2人が楽屋を出ていった姿をずっと見ていた。
(岩本くんと話すのか……)
めめは心配だった。
2人がどんな話をするのか……そして、佐久間と2人きりになって、照が理性を保っていられるのか、気になってしょうがなかった。
そわそわする。
フライングしたような形で佐久間に手を出したことを考えると、照と佐久間がなにもなく終わる気がしなかった。めめ自身、欲望に負けてしまったのだから……
アンフェアだと思った。
だから何も言えないが、何も無いことを願いたいと思った。
すごく自分勝手な感情…
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