「似合う指輪」
夜の 帳(とばり)が降りた大都会は、昼間とがらりと装いを変えていた。
高級店が立ち並ぶ路地は、光が 幾(いく)つも反射して、街全体を明るく彩っている。
俺を乗せた車は、とある 路面店(ろめんてん)の前で停止した。
「皓(ひかる)様。 私もご一緒させていただきたいのですが」
降りようとする俺を捕まえ、 川崎(かわさき)がミラー越しに言う。
「来るな」
「そんな即答されなくても。 ですが、そうおっしゃると思っていましたので、店側にはご所望(しょもう)は指輪だとお伝えしています。 違っていたら申し訳ありません」
指輪を探しているなんて一言も言っていないのに、こうして見透かしてくるところがうっとおしい。
俺は含み笑いをやめない川崎を無視して、車を降りた。
単に思いつきだった。
レンアイゲームのラストに、指輪を贈ろうと思ったの*****
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