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サイド ??
今日は何日なんだろうな?
もう、それすらわからなくなってしまった。
今はただひたすらに炎天下にある街の中を走るだけ。
モンダイジ団に、ダイキ兄に会うために。
頭の中ではもう何百回も思い出した景色が流れてる。
いつでも一番最初の記憶をたどると、玄関先でパパとママが手をついて謝っている様子だった。
悪い事はしちゃいけないよ、って言うくせにパパもママも悪い事してるのかな。
相手もごめんなさいって謝っているから許してあげればいいのに、と子供ながらに思ったことを覚えている。
あの頃、もうおかしいってことに気づければよかった。
あんな風に毎日謝るのが大人なのかな、それを許してあげないのが大人なのかな。
だったら、一生子供のままでいい。ずっと子供のままでいたい。それでも構わないって。
……そう、思っていた、のに。
今は、子供であることが歯痒い。早く大人になりたい。
「助けて…………!」
悔しくて、悲しくて、つらくて、涙が溢れる。
私より大人であるみんなにしか頼めない。
ダイキ兄が大変だってことも、ユイカお姉ちゃんもマオお兄ちゃんもルネお兄ちゃんも辛いってことも、知ってるよ。
だけど、自分一人じゃどうしようもないの。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……!
また、モンダイジ団に戻りたい。団員番号・10番としてみんなに会いたい。
迷惑しか、かけないけどいいかなぁ?
お願い。
助けて。