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「お邪魔します」
ボーッとしていると涼さんがバスタブに入ってきて、私は緊張して端に寄る。
「お嬢さん、近う寄りなさい」
「どこのエロ代官ですか」
「いいね、エロ代官。町娘の恵ちゃんを囲って奥さんにしちゃう」
涼さんはそう言うと、私を後ろから抱き締め、チュッと頬にキスをする。
「それにしても、前から言おうと思っていたけど、ちょっと育った?」
彼はそう言いながら、私の乳房を両手で包んできた。
「えっ!? 育っ……、えっ!?」
「揉んだ感じ、ちょっと違うように感じるんだよね」
「ソムリエですか」
「ふふ、恵ちゃんソムリエいいね。テイスティングは得意だよ」
彼は小さく笑い、私の首筋をレロ……と舐めてくる。
「ひゃ……っ」
ビクッと肩を跳ねさせた時、彼が乳首を軽く摘まんできたので、私は思わず背中を丸めて快楽をやり過ごす。
まだ涼さんとは数えるほどしか愛し合ってないけど、一回につきじっくりたっぷりされるので、随分と体が敏感になった気がする。
「ん? 気持ち良かった?」
涼さんは耳元で囁きながら、指の腹でスリスリと乳首を撫でてくる。
「うー……っ」
お腹の奥が切ない。
どうやら乳首は子宮と繋がっているようで、ここを弄られると下腹の奥がジクジクと疼いてくる。
エッチな事をしてほしいと思ってない……、と言えば嘘になるけど、まだ積極的に言える仲にはなれていないと思う。
涼さんからさり気なく誘ってくれても、照れくさくて突っ込んだり言い返したりしていると、つい話題が笑いのほうに向かってしまう。
そこで強引にエッチな展開にしないのは、涼さんの優しさだと思っている。
私が今まで付き合った男性や、田村みたいな男だったら、誕生日デートしてフレンチレストランで食事、ホテルと言ったら、エッチして当たり前と思っているだろうし。
でも彼はさっき言ったように、そういう男と一緒にしないでほしいとプライドを高く持っている。
その男気はありがたいけれど、私だってここまでお膳立てしてもらって何もさせない訳にいかない。
そりゃあ、まだ慣れてなくてどっちかというと苦手だけど、私にはそれぐらいしかできないし……。
「ん……っ」
考えている間も涼さんは優しく乳首を弄り、私はピクピクと体を跳ねさせる。
「耳、ちょっと舐めてみようか」
涼さんは耳元で囁いたあと、じゅうっと音を立てて耳たぶをしゃぶり、耳孔にヌロリと舌を挿し入れてきた。
「んあぁああっ! 耳、や……っ」
耳を舐められるのは苦手だ。
神経が沢山集まっている部分らしく、くすぐったいんだか気持ちいいんだか分からないけれど、ムズムズして平常心でいられなくなる。
「感じてる恵ちゃん、可愛いよ」
涼さんは乳首を弄ったまま耳を舐め続け、私はそれだけで絶頂してしまいそうになり、必死に歯を食いしばって耐える。
――乳首と耳舐めだけで達く変態になりたくない!
(達かない、達かない、達かない、達かない、達かない、達かない……)
自分に言い聞かせていた私は、涼さんの片手がスッと股間に向かったのに気付けずにいた。
「んはぁっ!」
目を閉じていたからか、突然淫芽に触れられ、私は驚きと快楽とで大きな声を上げてしまう。
「もう硬くなってるね。乳首で感じた? それとも耳が好かったのかな?」
「ま……っ、待って……っ、んっ、んあぁっ」
制止しているのにコリコリと包皮越しに陰核を捏ねられ、私はキューッと身を縮込ませて悦楽を堪える。
「気持ちいい?」
耳元のゼロ距離で尋ねられ、涼さんの低くて艶やかな声が鼓膜を震わせる。
その声だけで達してしまいそうになった私は、無意識に彼の腕を掴みながら、ふーっ、ふーっと荒い呼吸を繰り返していた。
「一回ここで達っておこうか」
涼さんは優しく言ってチュッとこめかみにキスをしてくると、包皮越しに陰核をコリュコリュと捏ね、もう片方の手で乳首をいじってきた。