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いちゃついた後しっかりと朝ごはんも済ませて李仁は仕事、湊音は友人の美容院へ。
美容院に入ると担当でもあり湊音たち二人の友人でもある大輝が待っていた。
最近改装したばかりの店内。いつもの個室に通される。
「ねぇ、李仁は元気?」
「うん、あ……お見舞いありがとう。快気祝い……本当は李仁が渡したかったらしいけど予約が取れなくて」
「わざわざありがとう。また僕から連絡入れておくよ」
李仁の快気祝いの品を受け取った大輝。実は彼、李仁の元彼である。李仁がいなくて心なしか寂しそうな顔をする彼に対して湊音は複雑な気持ちになる。
元彼と知ってながら彼のところに行くのもわけがある。大輝は腕が良くてセンスもあり正確できめ細やか。
「もみあげのところ少し刈るのも良いかも」
支障のない程度に、と湊音は言おうとしたらかなり刈られた。
お洒落に無頓着な湊音はほぼ大輝に任せているのだ。自分のパートナーの元彼に髪を整えさせる、普通なら嫌がるのだろうが湊音はどうってことはないし、李仁もどうも思ってもない。
「ねぇ、こないだ言ってた自宅でも簡単に白髪染めできるキット……売ってる?」
「あ、うん。あるよ」
「二つセットで」
いつもは二人ともここで染めるのだが何の気の回しなのか。
「ねぇ、染め方のコツとか教えて」
湊音は大輝と談笑する。なかなか友達のいない彼にとっては少し気の知れた話し相手になっている。
たまに李仁の悪口も言い合うこともあるが不思議な関係である。
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