ーーー青の家ーーー
桃「俺っ……グスッ……死のうと……してた……」
赤「うん……」
桃「辛いのっ……痛いのっ……もう嫌なのっ…」
黄「はい」
桃「早く大人になりたいっ……グスッ……」
赤「桃くん、もっと思いっきり泣いていいんだよ?」
桃「グスッ……うっ……死んで……楽になろうと思ってたのにっ……」
青「この先の幸せを楽しみに生きてよ」
桃「ずるいよっ……そんな話っ……されたら……グスッ……生きるしか……ないじゃん……グスッ……」
黄「はい、生きてください!僕たちが必ず桃くんを幸せにしますから」
桃「期待……していいの?」
赤「もちろん!桃くんの期待裏切らないから!絶対に!」
桃「グスッ……うっ……うぅっ……」
青「未来で幸せになろ」
桃「うぅぁぁぁぁん……!!!!」
赤「よしよし、よく頑張ったよ。」
桃「ヒグッ……ふぇぇぇっ……」
黄「今日生きてて偉いです」
桃「グスッ……グスッ……」
青「お疲れ様、桃くん。今はゆっくり心を休ませてね」
桃「グスッ……グスッ…………スー……スー……」
赤「寝ちゃった」
青「まさかこんな過去があったとわ……」
赤「そうだね……桃くん何も言わなかったからね」
黄「言ってくれればいいのに……」
赤「案外、もう克服してるんじゃない?」
青「桃くんならしてそー、僕達がいるから大丈夫って思ってそうだもん」
赤「絶対、掴んだ手離さないようにしようね」
黄「はい!なんだったら抱きつきに行きますからね!」
青「嫌でもね!」
赤「困った顔しそー」
青「……ねぇ……少しだけ桃くんの身体見ない?」
黄「……変態ですか?」
青「違うよ!傷がどんなものが見るの!虐待されてたんでしょ?」
赤「そうだね……ごめんね桃ちゃん、含めくるね」
(身体中に赤黒い痣や、切り傷がある)
黄「っ……」
青「酷いっ……」
赤「こんなの耐えてきたの……?桃ちゃん……」
黄「本当によく頑張りましたね……」
青「もっと早く会えたら良かったのにっ……」
赤「これからの桃ちゃんを支えよう、俺たちで」
青「うん」
桃「ん……」
赤「おはよう、桃ちゃん」
桃「…………」
黄「お腹すいてませんか?」
桃「……すいてる」
赤「なにか食べようか!何がいい?」
桃「俺……パンしか食べたことない…」
青「え?そうなの?」
桃くんのお母さんどんだけ酷いの
赤「じゃー、ハンバーグ食べよう!」
桃「はんばーぐ?」
黄「お肉ですよ!お肉!」
桃「にく!!知ってる!テレビで美味しいって言ってた!」
赤「テレビ見てたの?」
桃「ううん、お母さんが見てたテレビの音が漏れてたから聞いてた、お肉ってやつは美味しんだって」
黄「そうですか、ならいっぱい食べましょうか!」
桃「いいの!?」
赤「なんなら作る?」
桃「はんばーぐ、作れるの!?」
青「うん、作れるよ」
桃「すげぇ!!作りたい!」
赤「あはは!作ろっか!」
青「じゃぁ、買い出ししなきゃ」
赤「青ちゃんおねがーい」
黄「あ、玉ねぎとかは何故かありますね、サラダとお肉買えば大丈夫かな?」
赤「あとスープも買ってきてよ」
青「僕だけ?」
黄「僕も行ってあげますよ」
青「流石!黄くん!」
赤「あ、ジュースも!」
桃「………………」
赤「あ、桃ちゃん、ジュース何がいい?」
桃「ジュース?色の着いたお水のこと?」
黄「そうです、飲んだことありませんか?」
桃「見たことあるけど…飲んだことない……」
青「えぇ!?じゃー僕のお気に入り買ってきてあげるね!」
桃「うん!」
赤「なら桃ちゃんは俺と下準備して起こっか」
桃「下準備?」
赤「そう、ハンバーグ作るタネを作るの」
桃「たね」
黄「じゃ、行ってきます!」
赤「行ってらっしゃい!さてとやりますか!」
桃「うん!俺何やればいいの?」
赤「まずは玉ねぎを切る!」
桃「たまねぎ」
赤「おめめ痛くなっちゃうから気をつけてね」
桃「うっ……変な匂いっ!」
赤「あはは、ツーンってくるよね」
桃「これなに?」
赤「それは野菜をみじん切りにしてくれる機械だよ」
桃「使う?」
赤「使う!」
桃「見たい!」
赤「ここに玉ねぎ入れて、この紐引っ張ってみて」
桃「んっ!!!」(引っ張っる)
赤「上手!何回も繰り返してね」
桃「んっ!うっ!ん!……できた?」
赤「うん、そのくらいかなみじん切りになったよ」
桃「わぁ!!細かい!」
赤「そしたら卵と、パン粉と隠し味にウスターソースを準備して」
桃「いろんなのある!」
赤「これ全部混ぜるんだよー?」
桃「これ使う?」
赤「それはもう使わないかな、手で混ぜるの!」
青「だだいまー!」
赤「あ、ちょうどいい所に」
黄「ただいまです、買ってきましたよ」
桃「えと……おかえりなさい?」
青「ただいま!」
黄「お菓子も買ってきましたよ!」
赤「後で食べよう」
桃「お肉は?」
青「あるよ〜ほら!」
桃「それがお肉!」
赤「じゃぁ、それをここに入れてコネコネしよっか!」
桃「コネコネ?」
赤「そう、こうやってこねるの、できる?」
桃「やる!」(こねる)
赤「そうそう!上手上手!」
桃「んへへ、初めて褒められた!」
黄「!!……」
本当に酷い生活してたんですね……今までそんな素振り微塵もなかった……
青「桃くんのハンバーグ楽しみだなー」
桃「頑張って作る!」
青「うん、頑張って!」
桃「赤さん、これぐらい?」
赤「うん!そのぐらい、そしたら丸めて、少し平にしてぺちぺちして空気を抜く!」
桃「ン〜……難しい」ペチペチッ
赤「でも上手いよ!」
桃「これでいい?」(歪な形をしてる)
赤「うんうん、大丈夫!」
桃「赤さんの綺麗……俺……へた?」
赤「初めて作ったんだもん、それにしては上手だよ!」
桃「ほんと?」
赤「うん!よし焼こう!これは危ないから俺に任せてね」
青「あ!ならできるまでゲームしようよ!」
桃「していい?」
赤「いいよ、ご飯できたらすぐに辞めるんだよ?」
桃「うん!」(青の方に行く)
赤「あんな子供みたいにはしゃぐのに、ずっと我慢してはしゃぐことも無く育ってきたのかな……」
黄「生活も酷かったでしょうね……パンだけって驚きました」
桃「青さん!早くっ!こっち!」
青「ちょっ、待って!?本当に初めてやったの!?」
桃「あはは!青さん下手〜!!」
青「こんのっ、おりゃ!」
桃「わぁ!いきなりずるい!」
赤「今が楽しそうで良かったよ」
黄「そうですね」
赤「よし、焼けた。2人とも!焼けたよ!」
桃「はーい!」
(みんなテーブルに着く)
桃「美味しそう!!これがハンバーグ!」
青「そうだよ!めちゃめちゃ美味しそうじゃん!」
赤「そりゃ、俺と桃くんの力作だからね!」
黄「頂きましょう!」
青「いただきます!」
桃「いただきます」
青「パクッ……モグモク……うまい!」
桃「ほんとに!?」
青「最高だよ!桃くん!」
桃「えへへ、やった!」
黄「本当に美味しいです」
赤「うん!今までで1番美味し!」
桃「よかったー!」
青「桃くん食べないの?」
桃「あ……本当に……俺…食べていの?」
赤「いいんだよ、いっぱい食べて」
桃「………………」
青「桃くん」
桃「……?」
青「目つぶって、大きな口開けて」
桃「……ギュッ……あっ!」
青「ほれ」(ハンバーグを口の中に入れる)
桃「ん!……モグモク……おいしぃ」
青「でしょ?」
桃「パンより……美味し……あったかい……」
黄「それは良かったです」
桃「こんなに美味しぃの初めて」
赤「たくさん食べてね!」
桃「うん!モグモク、ハグハグ」
青「ゆっくり食べなよ?誰も取らないんだから」
桃くんが食べるの好きなのこのせいかな……美味しいものを子供の頃食べれなかったから
桃「ん!おいしい!」
赤「クスクスッ、ソースがついちゃってる」
(口の周りを拭こうとする)
ガタッ……!
桃「ビクッ……」
(殴られないように腕を顔の前に出す)
赤「っあ、ごめんね、急に口の周りについてるソース拭こうとしたんだ」
桃「えっ……そう、なの?」
赤「拭いてもいい?」
桃「……コクン」
赤「…………」(拭く)
桃「えと……ありがとう」
赤「どういたしまして、偉いね、ちゃんとお礼言えて」
桃「……!……えへへ」
黄「……」
手を上げただけで……
青「桃くん!もう食べないの?僕が食べちゃおうかなぁー?」
桃「だ、駄目!俺の!」
赤「青ちゃん、意地悪しないの!」
青「えぇ?可愛んだもん、あ!そうだ!コーラ飲む?」
桃「こーら?」
黄「ジュースですよ、持ってきますね」
赤「ジュース初めてに炭酸は……きつくない?」
青「え?大丈夫でしょ、いつも炭酸水飲んでるんだから」
赤「それは大人の方でしょ!?」
青「あっ……」
黄「持ってきましたよー」
桃「黒い……本当に飲み物…?」
黄「はい、美味しいですよ」
プシュッ!!!
桃「ビクッ!!!」
黄「紙コップに入れますね」
シュワシュワシュワ
桃「…………シュワシュワ言ってる」
赤「ねぇ、若干引いてない?」
青「顔引き攣ってるね」
桃「……ほんとに…飲めるの?」
黄「大丈夫ですよ、飲んでみましょうか?」
桃「うん……」
黄「ちゃんと美味しいですから、ゴクゴク……プハッ!やっぱり美味しいですね…………うっ…」
桃「えっ……?」
黄「うぅっ……」
桃「えっ……えっ……ど、どうしたの?」
黄「うううぅ……」
赤「コラコラ、黄ちゃん」
桃「だ、大丈夫?やっぱり飲んじゃダメなやつ……」
黄「ふふっ、大丈夫ですよ。嘘です!ちゃんと美味しいです」
桃「うぅ……」
赤「見てよ桃ちゃん、青ちゃんのこと」
青「ゴクゴクッ……プハッ!、うめぇっ!」
桃「………………」
赤「飲んでみる?」
桃「……う、うん…………ゴクンッ」
青「どう?」
桃「んあっ!喉シュワシュワするっ!」
赤「苦手なタイプかな?」
桃「でも味美味し!少しづつ飲む」
青「よかった、美味しくて」
黄「楽しいですか?桃くん」
桃「うん!楽しい!1番楽しい!」
赤「よかった!なら早く食べて、またゲームしよう!」
桃「うん!する!」
コメント
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桃くんのお母さんの虐待がどんなに過酷なのかがわかる、、😭 酷いよな〜、こんなに可愛いのに、、 続き待ってます!!✨