俺が立っていたのは深い、深い湖の上。
…そこの見えない深淵の湖。
辺りは木々が生い茂っていて、鴉が留まっている。そして静かな風の音だけが流れていく。
月明かりに照らされたその景色は、幻想的ながらも、どこか不気味で、自然の力を体現したようなものだった。
瞬間、突如眠気が襲ってくる。
瞼を閉じると、空気が変わった。
そこは学校の教室だろうか…?綺麗に整頓された机や椅子。空っぽのロッカー、汚れひとつない黒板…。外は雨が降っているようだ。
(これは…夢か?)
そしてまた眠気が襲ってくる。
次に辿り着いたのは…
(え、あ…は?)
…俺の家。
横になって寝ている…。これは俺自身の視点か…?
…これは本当に夢か…?
そこで俺は机の上のゴミを見つけた。
(俺は今日寝室で飲食をしていない…夢…か…?)
ギッ…ギィッ…
…?
どこからが何かが軋む音が聞こえる。
…上だ。
…だが俺の家はアパートの2階…上の階なんて無いはず…。
俺はその時、
「…は?」
そこにあったのは、首を吊った例の女の姿…。
前は遠くて見えなかった顔…。
月明かりに照らされたその顔は白目を向き、口元に大量に付着した血…。
唇はやはり生気を感じられない色をしている…。
人間、本当に怯えると声なんて出ない。ただその女と目が合ったまま、俺は硬直していた。
直後、彼女の口角が上がる。
☠︎☠︎☠︎☠︎☠︎☠︎☠︎
何を言ってるんだ…!?
☠︎☠︎☠︎☠︎☠︎☠︎☠︎☠︎☠︎☠︎☠︎☠︎☠︎☠︎…
ボソボソと何かを言っているようだが前回同様聞き取れない。
その恐怖はどんどん怒りへと変わった。
俺はそこで感情に身を任せ叫んだ。
「おい!何が目的なんだ!!俺につっかかって!俺が何したんだよ!!」
…彼女は体を小刻みに揺らすと鈍い音と共に視界から消えた。
…どうやら首の骨が折れた音らしい。
さらにその瞬間、俺の腹の上に衝撃が来る。
「うっ…!?ぐっ…!!」
彼女が俺の上に落下してきたのだ。
「おい…やめろ…。」
彼女はそのままズルズルとこちらへと向かってきた。
「やめろ…!」
…
彼女はそう言うと姿を消した…。
瞬間、俺は目覚め、体を大きく起こした。
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友達がふざけてめちゃくちゃいいね押したっての、これですか?