「ねぇ目黒…。ちょっと良い?」
岩本に呼ばれて、近くへ行くと
「これから一体、どうするつもり?」
そう、率直に聞いて来た
やらかすならば、目黒だろうと…
岩本は、先に心の準備を始める為に
あらかじめ起こり得る事柄を、少しでも…把握しようと心掛けた
「翔太君に何かしようとするなら、容赦しないけど…。まだ今の所、そんな危険もないみたいだし…」
周りを取り囲んで、取材をしたり…
先程のように、隠れてスクープを狙ったりする輩はいるものの
それ以上、踏み込んで来る人物は…
今の所、見当たらない
「何かあったら、連絡します…」
そう言って…頭を下げて離れて行った
「あれ…ここは?」
ボンヤリとした頭で、自分に今何が起こっているのか考えてみるものの…
頭の中に、靄がかかった状態で… 何が何だか分からない
見覚えのない場所…
見覚えのない部屋…
そして今、自分の目の前には…見覚えの無い男
「貴方は一体、誰ですか?」
まずは、相手を知らないと…
そう思った渡辺は、男の目を見て…そう聞いた
「俺か…。俺は、特に名前は無い…。今夜、君の相手に選ばれた者」
「俺の相手?」
自分と、この男が…一体何をするというのだろうか…
軋むベッドに手を掛けて、立ち上がろうとすると…地面が揺れた
「おっと…まだ立ち上がらない方が良い…」
優しく男が笑い掛けて、渡辺の身体にソッと触れる
「もうスグ薬が効いてきて…楽しい夢が見られる様に…」
その頃、事務所では…渡辺が消えたと一報が届いた
「同行していたマネジャーは、鉄パイプで殴られ…先程、病院に運ばれました!」
その連絡に、メンバー達も驚いて…
目黒は、目を見開いて震えている
『俺がもっと、警戒しておくべきだった…』
2人のスキャンダルが世に放たれれば…
【自分も一度、絡んでみたい///】
そう考える、腐った奴らも出てくるはずだ…
淫乱ならば、それも可能に…
上手くいけば、セフレにだってなれるかも
良く考えれば、そんな甘い話はないと…気付くはずだが
相手はただの狂った野獣…
理性なんて期待するだけ、無駄かも知れない
『翔太君…!』
目黒は、机を叩いて立ち上がると…
皆んなが止めるのも聞かずに、楽屋を1人飛び出して行った
コメント
8件
少し来れない間にこんなにお話をあげてくださった嬉しさと、🖤の💙への想いと、物語の展開にドキドキが止まりません😍 いつも素敵なお話をありがとうございます💕

💙をどこまでも愛してる🖤の感じがたまりません🥹✨
