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こんにちは!雑音です
双黒の死ネタです
うわぁぁぁ!って方や、こりゃ地雷だわって方、死ネタ嫌いな人ブラウザバックよろ。
では本編れっつごー!
*───────────────────*
ザァァァァァァ────
俺の周りに降る雨の音が遠ざかっていく。
傷口から漏れる血が雨水に溶けじんわりと地面に大きい赤い染みを作っていた。
「糞ッ…」
今日の戦闘で払った犠牲は多く、俺も深い傷を負っていた。
負った傷は思ったよりも深いようで手で塞いでも止めもなく血が流れ出る。
このまま出血が止まらなければ致命傷になりかねない。
しかし、もう俺には助けを呼ぶ力は残っていなかった。
もう痛みも感じなくなっていたし、視界もぼやけ、手足もろくに動かせない。
俺はこのまま死んでしまうのだろう。
「太宰…」
不意に空を仰ぎ、そう呟いてみたものの、
嘗ての相棒は此処には来るはずがない。
判っている。
それなのに何故こんなに隣に奴がいないことが寂しい?
脳裏に太宰との遠い思い出が蘇る。
憎たらしい太宰。
得意げに笑う太宰。
憂鬱そうな太宰。
自殺を図る太宰。
俺を揶揄う太宰。
何故?何故今こんなに太宰の顔があたまに浮かぶ?
おれは太宰のことが大嫌いだ。
殺してやりたい程だいきらいだ。
でも
不思議とよこにいることは
くつうでは無かった
太宰がほかのやつと仲良くしてるのをみると胸がむずむずしたり
太宰に君の髪が好きだ、といわれた時はうれしかった
太宰がマフィアをぬけた時、俺はぜつぼうした
だざいに新しいあいぼうができていたのを見るとうらやましくなった
ほん当にじゅんすいにきらいならばこんなきもちになるのか?
はは、は。 おれ、くるってやんの──────
──────────────でもな、───
───────いま────────────
──おれ─────────────────
──────────────わ──────
──────かったん───────────
─────────────だよ──────
───だざい─────────お─────
─────────────────れ───
「おまえの
こと、
すきだっ
たんだ」
───────意識が朦朧とし、
もう何も分からない。
真っ暗な意識の中、俺は何処か果てしない黒の中に落ちていった。