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ゆ。
吉田おいちゃん
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jnt目線です。2話目からはhyt目線になります。
ある夜の一室、リビングに一人。テーブルにはいくつものお酒の缶といくつかのおつまみ。ソファの背もたれにだらりともたれて、スマホとにらめっこしていた。
お互いに次の日が休みだと、その前日の夜にどちらかの家に泊まって、そういうことをする。
しかし、忙しくなってからタイミングが合わなくなり二人で会える回数も以前よりあきらかに減ってしまった。
正直に言うと、物凄く溜まっている。
あ、い、た、
「…いやいや、なにやってんの俺。」
勇斗に送ってしまうところだった。誰にも届かない独り言を呟いて、スマホに並べられた文字を消す。
勇斗が今仕事で忙しいのは重々承知している。だからこそ迷惑は掛けたくない。それでも、身体はたしかに勇斗を求めていた。
溜まったものを発散するために一人で慰めてみたりしたこともあった。いつも撫でられているところを、勇斗に触られてるみたいに辿りながらやってみた。それでも勇斗のそれには敵わないし、何より勇斗の甘い言葉が無い。キスも無ければ、抱きしめてもくれない。そんな虚しい夜が増えた。
今日は気を紛らわすために普段ならこんなに飲まないだろうという量のお酒を飲んだ。程よく身体も温まって、心地よい。酒を飲みながらテレビでも見ようか。
つけてみると、そこには今すぐにでも会いたい人物がたくさんの芸能人と笑っていた。
「おれにもはやくその顔見せてよ、」
不意に映った勇斗に怒りすら込み上げてくる。こんなに会いたいと思ってるのは俺だけなのか、勇斗もそう思ってくれてるのか。寂しいと思っていれば怒りも生まれて、酒のせいで情緒がおかしくなってる。この気持ちをぶつける対象がいなくて、また目の前にあった酒を無理やり流し込んだ。もう何杯飲んだかよく覚えていない。
…勇斗は仕事が終わった頃だろうか。
今、勇斗は何を考えているんだろう。
会いたいのは、自分だけ?
会って、はやく抱きしめてほしい。
はやく、
触れたい。
あの後、どうしてかわからないけれど気持ちよりも先に指が動いていた。
“いますぐきて”