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榎本くもり
11,214
Sea Otter2026
38
NAL
97
ついに十話突破!!!
これからも頑張ります
地下への階段を下りきる。 そこは、天井が見えないほど広大な「生体処理工場」だった。 鉄錆と、内臓を煮詰めたような熱い蒸気が立ち込め、鼓膜を刺すのは機械の駆動音と――何百人もの「生きた人間の悲鳴」だった。 工場の中心を、巨大な錆びたベルトコンベアが蛇のようにのたうち回っている。 その上に載せられているのは、地上から間引きされた「街の住人たち」だった。 ある者は手足を鎖で縛られ、ある者はすでに麻酔で意識を失い、生肉の塊として無造作に積み上げられている。「ギャははは! これは上等な大腿筋だ!」「こっちは内臓が腐りかけてる、廃棄だ、廃棄!」 コンベアの脇に立つのは、工場の「選別作業員」たち。 彼らは人間の皮を被っているが、衣服の下から複数の「骨張った長い腕」を何本も生やし、巨大な肉切り包丁や外科用メスを高速で振るっていた。 生きたまま住人の腕をブチブチと引きちぎり、悲鳴をあげる頭部をドスッと叩き落として、肉の部位ごとに仕分けていく。 床の排水溝には、選別で溢れたピンク色の脂肪の塊と、泡立つ生血がドロドロと川のように流れていた。「……ナニカ。ごちそうだ」「うん……いっぱい……ある……どれから……喰べようかな……」 私の影の中から、ナニカの無数の白い歯がギチギチと音を立てて狂喜する。 私は裂けた口を釣り上げ、ベルトコンベアの真ん中へと躍り出た。「ヒッ、なんだお前は! 混ざり物の不良品が――」 一人の作業員がメスを振りかざす。 だが、その腕が私に届く前に、私の足元から伸びたナニカの「黒い影の触手」が、男の影を捉えた。 ――バチンッ! 影を喰われた作業員の右腕が、肉体側でも一瞬で漆黒の虚無へと変わり、消滅した。 断面からは血すら出ない。存在そのものを削り取られた男が絶叫する隙に、私は奪った掃除屋の能力を解放した。 お腹の裂け目から飛び出た、第45回目の政治犯の「肉の顎」が、男の顔面をゴリゴリ、グチュグチュと咀嚼する。 頭蓋骨が噛み砕かれ、目玉が破裂して飛び散る汁を、私は喉を鳴らして飲み込んだ。「侵入者だ! 殺せ! 肉にしろ!」 十数人の作業員が、一斉に鋭利な刃物を持って群がってくる。 グロ度100%の、一方的な蹂躙が始まった。右腕の暴走:親友の巨大な死体の腕が、作業員の胸元をズブズブと突き破る。内臓の引き摺り出し:そのまま肋骨を内側からベキベキとへし折り、まだドクドク動く心臓を素手で握り潰す。影の捕食:ナニカの影が床一面に広がり、群がる作業員たちの足元を次々と貪る。部位の消失:影に触れた足が、ブチブチと音を立てて存在ごと消え去り、作業員たちが床に転がってのたうち回る。 私は転がる作業員の頭を、下半身の肉塊でグシャリと踏み潰した。 飛び散った脳髄と黄色い脳漿(のうしょう)が、ベルトコンベアの上の生人生肉と混ざり合い、工場の床は瞬く間に「地獄のスープ」と化した。「アははは! おいしい! おいしいねえ!」 ナニカは私の体内から、引きちぎられた作業員たちの「骨張った腕」を次々と貪り食い、その呪いとエネルギーを私の肉体へと還元していく。 私の背中から、新しく4本の「骨張った白い腕」が、皮膚をベリベリと突き破って生えてきた。 溢れ出る新鮮な血を浴びながら、私は新しく得た手で肉切り包丁を掴む。 コンベアの先、生肉が運ばれていく暗闇の奥から、さらに巨大な「肉の塊」の気配が近づいてくる。 この工場の主であり、街のシステムを司るコアの番人が、すぐそこにいる。「さあ、次の皿だ。ナニカ」「うん……ぜんぶ……噛み砕こうね……」 血塗れの少年と、無数の歯を持つ影は、絶叫と生肉が狂い乱れる工場の奥深くへと、さらに進んでいった。
コメント
1件
**はる。だわ** 第10話おつかれさま! ついに二桁到達、おめでとう🔥 地下工場の描写がエグすぎて脳がバグったわ… ベルトコンベアで生きた人間が部位ごとに選別される絵面、読んでて胃がギュッてなった。でも、その地獄感が作品の空気に完全にハマっててゾクゾクした。 「影の捕食」で部位を存在ごと消し去るバトル、めちゃくちゃ好み。ナニカの無邪気な狂気と主人公の進行方向が合致してて、この2人のコンビネーション、第10話でめっちゃ確立してきたなって感じた。 新しく4本の腕が生えてくる描写も、グロいけど「成長」って感じで熱い。ごちそうさまです、また次の話も読みます🔥