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過去物語 美しき者
深き森の中で、とある人間と美しい犬が出会った
その犬は人里に降りては子を襲い喰らっていた
「おまえさんが人喰い犬か?」
「傷だらけやな…」
「…」
がぶっ
「ぃ”っだ」
「…」がりっごくんっ
「腹減っとるんか…俺やなくてこっち食べや」
人間は美しい人喰い犬を駆除するよう頼まれたものの、手懐けて家族として迎え入れようとした
「…」もぐもぐ
「おぉちゃんと食べてくれとる」
「よしよし」
「俺の家くれば寝床には困らへんし食料も狩ってくるから俺と家族にならへん?」
「…」
「腹は空かせんよう常にお肉は置いとくで!」
「な!えぇやろ!」
「…」
「おぉよしよし」なでなで
「…グルルル」
「おぉ怖い怖い」なでなで
「…」
犬は優しい人間になつきましたが本能は抑えきれず、人間を食べかけていました
家族になってから 1ヶ月後
「…」ぺろぺろ
「甘えんぼさんやなぁ」なでなで
「…」ぐりっ
「うぐっ…もうちょっと力抑えられへん?骨折れそうやわぁ」
「…」
「あぁそないな表情せんといてや!別におまえさんを嫌いになっとる訳やないで!」なでなで
「…」すりすり
「ほんまにかわえぇなぁ」なでなで
本能を抑えれるようになってきたのか、大切な人だからか美しい犬は優しい人間を食べようとする行動は無くなりました
「俺狩り行ってくっから留守番しとってや」
「…」
「おまえさんのためなら熊に殴られようが猪にぶつかられようが必ず帰ってくんで」
「…」
がらっばたんっ
「…」
がらっ
「…(どこだ…不安だ)」
「な、なんやぁそないな表情しはって」
「俺は家族の為に食料調達しにいくとこなんや!」
「!(いた)」
「今はおまえさんらに構っとる暇なんか…」
どすっ
「ぃだっ…」
「や…やめてくれ…」
「…(やはりあの傷は狩りではなく人によるものだったか)」
「なんか言うて欲しいんやけど…無言やとなんも分からへん…」
がさっ
「!?(まずい…位置がバレて…)」
『見つけたぞ!駆除しろ!!』
「…(帰るしかないか…)」
「…」
「今日の飯やで」
「好きなだけ食べや」
「…」がぶっ
「今日はちょっと抵抗されてな」
「傷が増えたわ」
「…(なぜ嘘をつくんだ…?)」もぐもぐ
「体が痛いわ…今日は早めに寝ることにするわ」
「っ…た」
「…」すりっ
「心配してくれてありがとぉ」なでなで
「俺寝るわおやすみ」
「…」
「すー…すー…」
「…(ちゃんと寝れているか…)」
「…(最後の挨拶だな…)」
ぼふっ
「好きな者にはこうするんだよな…」ちゅっ
「…んっ…?」
「!?(起き…たっ…?)」しゅばっ
「うーん…な…なんやぁ…面のいい男おった気ぃすんねんけど…幻かぁ…?」
「ってあれ?!あいつおらへんやん!!」
「腹減っとったんかな…」
「…(急に起きるな…)」
「どこ行っとったん…おかえりぃ…」ぎゅむっ
「…」
「おまえさんのこと抱いて寝るわ …悪い夢見たないわ…」
「…(疲れているのか)」
「ぁったかぃ……すー…すー…」
「…(寝付くの早くね…)」
「…よぉく寝たわ…ってあれ?俺抱いて寝とったよな?」
「ま…まさか…いややそんなん!!」
「おーい!!どこにおるんやぁ!!」
「妙に静かやな…それに血の匂いする…」
「あっ」
「…」
「だっだれや!」
「…」
「…あれおまえさんあん時の幻?いや幻やなかったんか…?」
「それになんだか落ち着く雰囲気… 」
「…最後に撫でてくれ」ぎゅ
「…見た目が変わっとっても甘えんぼなんわ変わらんなぁ」なでなで
「ありがとう…別の村へ連れていくから最低限の荷物を纏めてくれ」
「え…おさらばせなあかんの?」
「この村の人口は1人だ…残っていても餓死してしまうだろう 」
「そっか…」
「…御前と過ごした日々は楽しかったぞ」
「良かったわぁ…」
「またいつか会えたらな」
終わり
この犬はアラカユに寄生する前の化け物です
犬として人間界で体を休ませていました
またねノシ
コメント
2件
バケモノめッッ…このッッ…!!!
関西弁やんよっしゃぁ