狐の子

［ゆう］

…えｯ？

［たかし］

…ｯ

［あや］

あれ、響きすぎちゃった？

でもね、

［たかし］

何だよ…

［あや］

二人ともバカな～って！w

［たかし］

馬鹿にしてるのか…？

俺がどんだけ辛かったか分からないくせにｯ！

［ゆう］

……

［あや］

だって、相談とかしてないの…？

辛かったらそこから逃げればいいじゃん？

私なら、すぐに逃げるよ？

［たかし］

逃げても、地獄なのは変わらないんだよ…

相談しても大丈夫だよ、とか忘れなさい、とか言われるんだぞｯ…

［ゆう］

……

［あや］

なら、消えちゃえば？

［ゆう］

……ｯ！？

［たかし］

……はｯ？

［あや］

別に私が決めることじゃないけどね、

自分の人生は自分で決めるもの、だから他人に決めつけられることは間違ってる。

［ゆう］

……ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ

［あや］

……だから自分が○にたいと思ったら、○んでもいいんだよ、

頑張って、とか生きて、って言葉は2人にとっては、プレッシャーで辛いでしょ？

［たかし］

……

［ゆう］

僕は、まだ死なないｯ…！

［あや］

どうして？

［ゆう］

父さんと母さんの分まで、生きないといけないからｯ…。

［あや］

…たかしは？

［たかし］

俺も、まだ死にたくないｯ…

［あや］

…そっかぁ、ﾆｺｯ

ゆう、たかしも一緒にいい？

［ゆう］

…うん…！

［たかし］

…何がだよ？

［あや］

たかし～私についてきて！

ゆうと一緒に強くしてあげる！

［たかし］

…強く…？

［あや］

まぁ、詳しくは森の中で！行こｯ！…ﾄﾀﾄﾀ

［ゆう］

あの、

［たかし］

…何だよ？

［ゆう］

たかし君って呼んでいい…？

［たかし］

好きにしろｯ！行くぞゆう、…ﾄﾀﾄﾀ

［ゆう］

…うん！たかし君！、ﾄﾀﾄﾀ