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※この作品は二次創作です
ご本人様とは一切関係ございません
ご本人様とは口調が違うところがありますがご了承ください
「そーいえばそろそろnakamuの誕生日だな」
とある日nakamuときんときが買い物に行ったときふときりやんがそんなことを言った
「え?nakamuの誕生日っていつなの?」
僕がそう言うと
「10月28日だっけな」
とシャークんが答えてくれた
「えっと今日は確か…」
10月25日だっけ
「あと三日しかないじゃん!」
なんもプレゼントとか用意してないよ〜
どーしよ
3日で準備できるかな…
あまりの期限の短さに慌ててしまう
「まぁまぁ落ち着けよ、ぶるーく」
スマイルは読んでる本を閉じて僕にそう言った
「って言ってもあと三日しかねーぞ」
きりやんの言う通りだ
これで慌てないスマイルの方がおかしいでしょ〜
「なんで祝うこと前提なんだよ」
「は?」
スマイルの発言にきりやんが怒りながら食いついた
「なんでそんな考えになるわけ?」
「そもそも俺ら誕生日なんて祝ってこなかったじゃねーか」
「それは気づかなかったからだろ。シャークんとかきんときは生まれた日分かんねーし、お前だってハッキリ分からないじゃねーかよ」
「そうやって祝わえない人が出てくるならみんな平等に祝わない方がいいと俺は思う」
「はぁ?」
と言ったもののスマイルの言っていることは正しくてきりやんは反論出来ないようだった
「まーまーおちついて」
と僕とシャークんが止めに入る
「だってこいつが…!」
と怒っているきりやんとは裏腹にこれで口論は終わりだと言うようにスマイルは読書を始めた
「こいつ…!」
それが更にきりやんの怒りを買う
きりやんがスマイルの胸ぐらを掴んだ時だった
「ただいまー!」
と3日後の主役が帰ってきてしまった
「あれ?何してんの?」
主役はリビングに来た瞬間歪な空気に気づいてそう言った
えぇっとなんて言えばいいの
喧嘩してたなんて言ったら何で?ってなるだろうし
何も無かったなんて言えばそれはそれで不自然だろうし
うーん
「はぁ…」
「何でもないよnakamu」
僕が答えを悩んでいる間にきりやんがそう答えた
「え、けど」
「それよりnakamu達は何買ってきたの?」
nakamuの言葉を遮るようにきりやんは聞いてきた
「えっと」
nakamuは不審に思いながらも今日買った材料を話す
彼が言った材料的に今日はきっとハンバーグだな
「それで何かあったの?」
きんさんが僕の隣に来て聞いてくる
やっぱり誤魔化せないよねぇ…
「何も無いよ。いつものきりやんとスマイルの喧嘩」
そう言って笑うしか無かった
「そっか」
あいつらこりねーなぁ
と言ってきんときは微笑んだ
その日の夜僕は毛布に潜りながら昼に話したことを思い出す
確かにスマイルの言う通りこれまで誕生日を祝ったことは1度だってない
何年も一緒にいるのに…
スマイルが言うにはシャークんときんときは誕生日が分からないらしい
それにスマイル自身もあやふやだそうだ
僕も誕生日なんて覚えてない
多分今つけるなら11月29日とかにしそうだなぁ
そう思うと笑ってしまう
本題がズレちゃったなぁ
僕のことは今置いといて
誕生日が分からない人がいたら祝うとこが出来ないしスマイルの言う通り祝わない方がいいのかな…
けどそれは…
それはきっと悲しいよね
普通はどうか分からないけど、ほかの同じ歳の子は祝っているのに自分だけ祝われないのは辛いだろうなぁ…
何とかしたいな…
彼らは僕と一緒に暇つぶししてくれてんのに僕は何も返せてない
こんなに住みやすい環境にしてご飯まで与えてくれてるのに
彼らには本当に感謝してる
だからこそ何かを返してあげたい
普通はそれを誕生日っていう形で返すのかな?
けど僕の場合誕生日という物自体を忘れていた
あんまり祝われてなかったから
今日の昼、誕生日の言葉を聞いてその存在を思い出したぐらいだもん
「うーん」
返したいなぁ…
何かを…
もういっせいに皆を祝ってあげようか
ふとそんな事を思った
「何思ってんだ僕」
それ誕生日の意味無くなーい?
そもそも誕生日って生まれてきてくれておめでとうって記念日で…
記念日…?
「そうだよ!記念日だ!」
思わず声に出してしまう
「彼らが僕の家に来てくれた記念日!そしたらみんな一斉に祝えるし誰1人理不尽にならない!」
けど彼らが来てくれたのっていつだっけ
夏と秋の間だったような…
春と夏だっけ…
季節とか時間とか月日とかその時は興味がなかったから何日とか覚えてないんだよねぇ…
どうしよ
「もういいや!」
とりあえず、みんなと生きて出会えたことを祝うことにしよう
その後でnakamuの誕生日は考えよう
明日はみんなでパーティーだ…
そう思いながら眠りについた
次の日
僕はみんなと一緒にご飯を食べたあとすぐに街に出かけた
街は何百年前とは違い少しずつ活気に溢れていた
まずは何買おっかな
ケーキは後にして
nakamuのスイーツもあとにしよ
えっとパーティーはみんなが楽しめるのがいいよね
ゲームとか?
あと食べ物いっぱい必要だよね
とりあえず僕はみんなが好きな食べ物とかゲームを集めることにした
街の中にゲームとかを沢山売ってる店があったからそこに入ることにした
知らない間に結構なゲームが発売されていたようだ
たくさんの種類のゲームがそこには置かれていた
どれが好みとか分からないからとりあえずみんなが好きそうなゲームを片っ端から買い漁る
お金は大丈夫
みんなが来てから少しずつ稼いでいるし
何百年か前の小銭を売ってみたら結構な価格になったからそれでお金は沢山持っている方だと思う
「お兄ちゃんこんなに買って大丈夫なの?」
店のおばあちゃんが心配してそう言ってくれる
「大丈夫だよ、おばあちゃん。結構前から稼いでいるから!」
けど多分おばあちゃんよりは年上かなぁ
そう思いながらも支払いを済ませる
「お兄ちゃん大変そうだからおばちゃんからのサービス!」
そう言っておばあちゃんは幾らか割引してくれた
「ありがと〜おばあちゃん」
優しいおばあちゃんで良かった
お金はあっても節約は大切だよね〜
この長年生きている中で実感したことの一つだ
さて次はケーキだ
いいケーキ屋さんは…
と周りを見回してみると街の中に行列ができてるのを見つけた
確かあれは、nakamuがおすすめしてくれたケーキ屋さんだ
とある日nakamuと一緒に歩いていると
「あ〜、あのケーキ屋さん1度でいいから食べてみたいんだよね〜!」
と言ってたのを思い出す
いつも行列ができていて、しかも値段が高いため買うことが出来ないらしい
「うーん」
少し時間もあるしお金も持ってるから買ってみようかな
そう思って並んでみることにした
そして2時間後
「おじさんホールケーキちょうだい」
「お、いいけど金持ってるかぁ?」
そう怪しまれたのでホールケーキ分のお金を出した
「怪しんで悪かったなー」
怪しむのも仕方ないけどね
見た目18さいの子供だし警戒するのは仕方ないことだ
おじさんはせっせとケーキを包んで用意してくれた
「ほらよ」
そう言って渡してくれる
「ありがとう!」
「ところでお兄さんよ」
「ん?」
「お前家族とか居るか?」
そう言って彼は僕を見つめる
「いませんよ同居人が沢山居ます!」
そう言うと彼は何か納得したようだった
「いや、引き止めて悪かったな」
「大丈夫ですよ」
一体なんだったんだ
まぁいいや
早く家に帰らないとー
時間はとっくに6時を過ぎていた
家に帰るとみんな揃っていた
どうやら僕が帰るのを待っていたらしい
「おい!ぶるーくどこ行って、たん、だよ…」
僕の姿を見るときりやんはあからさまに動揺した
まぁ仕方ないよね
帰ってきた同居人が両手いっぱいに荷物持ってきたんだから
「きりやん手伝ってー」
「はぁ?!」
そう言うと彼は戸惑いながらもリビングにゲームやケーキを持って行ってくれた
「え?!」
リビングにケーキを持っていくと真っ先にnakamuが反応した
「なんで、このケーキが…」
感動したようでプルプル震えながらそう言った
「明後日nakamu誕生日だしー、なんか皆を祝いたくてさ」
「みんなを?」
その言葉にスマイルが反応する
「うん、誕生日が分からなくても何かを祝いたかった」
「お返しがしたかったんだよ」
「それでさ、みんなが来たことをお祝いしたかったんだけど何日かも覚えてなくて今日にしたんだ」
「適当でごめんね」
笑いながらそう言った
許してくれるかなぁ…
「それでこんなに買ってくれたの?」
nakamuがそう聞いてきた
「うん」
「ありがとう!ぶるーく!」
目をキラキラ輝かせてnakamuはそう言ってくれた
「よし!今日は楽しむよ!」
「まてまてまてnakamu!」
そう言ってきりやんが止める
「折角だし俺らもなんか作るよ」
そう言ってきんときを連れてキッチンに行く
30分ほどすると唐揚げやらポテトやらパーティーに必要なものを作ってくれた
その間にnakamuとシャークんがお酒を買ってきてくれた
「それじゃーみんなが出逢えた記念+俺誕生日おめでとうってことで」
「乾杯!」
そう言ってみんなでグラスを合わせる
それからは楽しかった
罰ゲームありの人生ゲームをしたり
「はい、きんとき罰ゲーム!スクワット100回!」
「はぁ?まじかよー」
そう言いながらきんときは笑いながらスクワットを始めた
「おい!nakamu!全部食べるなよ!」
「嫌だ!これは俺のだ!俺の誕生日プレゼントだァァァ!」
nakamuがケーキを1人で全部食べたり
「ん〜えへへー」
「きりやん酔いつぶれてる?!」
「嘘だろこいつ!」
きりやんが1人で酔いつぶれたり
「はいこのコインを見てください」
そう言うと右手にあったはずのコインが離れているはずの左手に移っていた
「おー!!」
みんなの声が一気にハモる
シャークんが手品を披露したり
「いいか?nakamu歳をとるってことはなぁ…」
「あーそーゆうのいいから」
スマイルが歳をとることについて語ったり
呑んで食べて遊んで
意識を保てるその時までずっと
ずっ〜とみんなで馬鹿みたいにはしゃいでた
僕の人生の中でいちばん楽しい1日だった
ずっと、ずっと続けばいいのにね
「続けるよ大丈夫」
「僕達は何があってもずっと一緒だよね!」
僕がそう言うと
「とうぜんだろ!」
みんな酔って滑舌が回っていない中でそう返してくれた
あ〜幸せだ!
この後みんなで酔いつぶれて次の日二日酔いになったのは言うまでもない
to be continued…