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#異世界転移
新城かいり
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こはる
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#一次創作
ぷち
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コメント
1件
わああ読んだ読んだ!!😭💕第1話からめっちゃワクワクしたよ!! まず異世界転移なのに最初のドアが引き戸でツッコむとことか、カーミンのノリが好きすぎるw 途中の猫ちゃん、唐揚げ持っててしかも迷宮から連れ出してくれるの…神すぎるでしょ!!🐱✨ 最後の「次の漂流者を救うために」って描写にじんときた…!! 続きが気になりすぎる〜!!次はどんな異界なの!?もっと読みたい!!🌸
少し寒くなった11月上旬頃の朝、通学時の俺は空を飛ぶ飛行機を眺めていた。その時、車のクラクション音が聴こえた。気づけば俺は横断歩道のど真ん中にっ立っていたのだ。信号はとっくに赤。俺はとっさに反対側へと走り渡った。
俺の名前はカーミン。最近二十歳になったばかりの短大生である。短大が休みの今日は、バイト仲間と一緒にゲーセンに行く予定があった。
先にゲーセンに着いたので、近くのベンチで座ってバイト仲間を待っていた時、俺の視界が暗くなったと同時に、脳内に低音のしゃべり 声が聞こえた。
「闇夜…彷徨……者…。」
しかし、とても聞き取りづらい。何を言っているのか分からない。
「…異界……………不明な…石、ファンタ…ズマ…後…重要…。」
重要?何が重要なんだ?俺はその声に問いかけた。すると、その声ははっきりと言った。
「各異界に散らばる所在不明の幻石、ファンタズマ。帰還のカギはそれを入手して成り立つ。」
ファンタズマ?何だその厨二病が考えたような名前は。俺は少し笑ってしまった。
その声は、話を続けた。
「貴様が今から向かうは異界。この世界とも繋がり、誰も立ち入ることのできない幻の秘境。貴様がすべきはファンタズマの入手。この先にある異界のどこかに所在する。」
なるほど。つまり俺はその異界というところに行って、ファンタズマを入手すればいいんだな?
「その通りさ。しかし、各異界のファンタズマが必ずしも本物とは限らない。」
本物とは限らない。けどどうやって区別するんだよ?
「…。……。」
その声はこれ以上しゃべらなかった。俺は、教えてくれよ!とその声に言ったが、
返事も返ってこなかった。
数秒の沈黙が過ぎた直後、俺の見る先に白いモヤ状の光が現れた。俺は、その光に向かってゆっくり歩き、目の前で立ち止まった。この先が異界。どんな世界なんだろう?ファンタズマとはどんな見た目だろう?そう思った俺は覚悟を決め、その光に向かって飛び込んだ。
〜第1の異界 無限に続く迷宮世界〜
飛び込んだ先には壁が見え、とっさに右手を前に出して回転し、背中で受け身をとった。受け身をとった。幸い頭を守ることはできたが、初っ端から大ダメージを受けてしまった。
何だここは?建物内か?何とか起き上がった俺は、建物内の手がかりを探し始めた。すると、部屋の端にドアがあることに気づいた。俺はドアノブに手をかけ、引いてみた。しかし動かなかったので、押してみた。が、また動かなかったので、横にスライドしてみた。今度は動いた。引き戸なのかよ笑!と心の中でツッコんでしまった。ドアを開けると、そこには天井のない通路が見えた。通路の上は赤黒い色の空間が広がっていた。気味が悪かったが、俺はまた覚悟を決め通路へと歩き出した。ある程度進むと、分かれ道があった。俺はとりあえず己の勘で右に進んだ。そしてまた分かれ道があった。もしかして迷路の世界か?と俺は考えた。異界って言ってたからもっとインパクトある世界だと思っていたが、思ってたのとちょっと違うと俺は思った。
迷路を歩き続けること、30分が過ぎた。
この迷路、思ってた5倍は広いな。と呟いた。俺は一度元の通路に引き返そうとした。もしかしたら俺は違う通路を通っているのかも知れない。そう心の中で呟いた。
数分後、俺は来た通路が分からなくなってしまった。というか何だかこの迷路、さっきと構造が違う気がした。ますます気味が悪く感じた。諦めてまたさっきの通路に引き返そうとしたが、また通路が変わっていた。行く所も戻る所もない、いつ終わるか分からない迷路の中で、俺はどうすればいいんだ?俺は思い切って見える分かれ道を勘を頼りに進みまくった。
そうして、2時間が過ぎようとした。空腹だった俺は通路の壁に寄り座った。少し休んでいたその時、にゃ〜。と猫の鳴き声が聞こえた。鳴き声の聞こえた先に視線を向けると、一匹の成猫がこちらを見ていた。
あ〜猫ちゃんだ。可愛いな〜。猫に癒され、気分が少し回復した俺は、猫が何かを咥えているのに気づいた。よく見ると、数個の唐揚げの入った紙袋を咥えていることに気づいた。空腹で仕方なかった俺は、少しずつ猫に近づいた。猫はまだこっちを見ていない。これはチャンスだ!俺は徐々にカタツムリのようにゆっくり動くようになった。猫までの距離およそ20㎝。これは決まった!そう思ったが、ここでハプニングが起きてしまう。私服に引っかかっていたネックレスが外れ、繋がっていた鎖の音を鳴らした。音に気づいた猫はこちらに振り向いた後、一目散に通路内を逃げ回った。空腹で理性を失った俺は、真っ先に猫を追いかけた。猫はあらゆる分かれ道を逃げ回り、俺はその後を追い続けた。
そうして、4時間が経過した。
そして、俺はやっと猫を捕まえることに成功した。喜んでいると、いつの間にか迷路を抜け出していることに気づいた。俺は視線を猫に向けた。この猫、もしかして俺をゴールまで案内してくれたのか?あの時もし、この猫が現れなかったら、俺はそのまま飢え死になってたかもしれない。俺は、猫に向かってありがとうと言いながらハグをした。対する猫はキョトン顔だった。俺は紙袋内の唐揚げを3個、猫に与えた。俺は残りを食らいながら辺りを見渡した。結構広いが、何もない空間みたいだった。猫の方を見ると、また違う方向へと向かっていたので、俺も後に続いた。5分後猫が到着したのは、湧き水の出る井戸だった。喉が渇いていた俺は、真っ先にその水へ飛びついた。両手で水をすくって飲んでいると、湧き水の中に、何か光るものが見えた。何か光ってる。もしかしてファンタズマか?そう思い俺は右手を突っ込んだ。そして手に入れることに成功した。見た目は水晶っぽい透明感のある鉱石だった。
これが…ファンタズマ?
「その通りだ!」
ハッ!この声は!
「久しぶりだな〜。まさかあの迷宮を抜け出してしまうとは。」
そう、俺を異界に行かせた奴だった。
「貴様のもつ宝石こそがお目当てのファンタズマだ。貴様のやる事は、手に入れたファンタズマを任意の向きに向け、こう唱える。
異界に宿しファンタズマよ!我が身を次なる世界へ!
唱えた後、ファンタズマは一瞬にして輝き、新たなモヤを発生させる。そのモヤの先が次なる世界だ!」
俺は言われた通りにファンタズマを向け、唱えた。その通りにファンタズマは輝き、新たなモヤを発生させた。
「これで貴様に言う言葉は無くなった。ここからは貴様自身の判断だ。またの再会を待っている。幸運を祈るよ。 」
俺自身の判断か。ここから先、どんな危険があるのか分からない。必ず生き延びる。元の世界に帰るまでは。
そういえばまたの再会を待っているって言ってたけど、また会うのかな?まぁいいや。俺はモヤに向かってゆっくり歩いた。そういえばあの猫、どっか行っちゃったな〜。そう呟きながら、俺はモヤへと飛び込んだ。
その後、猫は迷宮のゴール前で耳を澄ますように待っていた。次なる漂流者を救うために。
〜続く最新話に期待!〜