テラーノベル
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※ここからハクランの視点になります。
ハクランはソー・ハインと天野ムラクモ夫婦と出会い、刀剣ショップに行ったのだった。
この刀剣ショップは剣や刀のみならず世界各国の銃、槍、弓矢等が飾ってあるのだった。
ムラクモ「白鳳ハクランさんですね。」
ハクラン「そうだ、天野ムラクモ。Tっていう人は黒井家に居候してるらしいからな、あのバカは。どれだけカラスに毒舌吐かれたい?」
ソー・ハイン「まあ彼が言うにはあのゴス女性の黒井カラスの義理の兄になりたいんだってさ。」
ハクラン「あいつらしいわ。私の姉のミンリとお前の兄で私の義理の兄イェ・ウェイにそっくり過ぎ…」
ソー・ハイン「まあおかげでミンリさんは私の義理の姉になれたからね。」
ハクランとソー・ハイン「そうなると法律上、私たちは三親等内の姻族になるな。」
※姻族(いんぞく): 婚姻によって成立した血縁関係のない親戚。
※3親等の姻族: 夫婦の親が1親等、きょうだいが2親等、その配偶者(またはきょうだい)は主に3親等や2親等といった枠組みに入ります。
※この関係は「親族」であるため、法的な親戚の定義に当てはまりますが、血縁関係(血族)とは異なります。
ムラクモ「でしたら私とハクランさんも血の繋がらない親戚関係になりますね。」とそれぞれお互いに家族関係について冷静に分析するのだった。
ハクランの心の声「カラス。お前ならあのバカTをどうする?お前は既婚者で、Tは居候者だ。しかもTが最初私をジロジロ見てた時は髪型に注目していた?なぜならカラスと私は同じ髪型だから、それを見抜いていたってことなのか?あり得ねぇな。」
ハクランの回想シーン(場所は空前絶後エキセントリック学園の託児所にて 黒井カラス(当時2歳)がハクランの髪型を意識して両手を後ろにして毛束を使って一本の三つ編みおさげにするのだった。それを見たハクラン(当時4歳)がこう言った。ハクラン『おい、黒井カラス。私の髪型を真似してるだろ?』カラス『ええ、そうよ。あなたの髪型はとても素敵だから。』ハクラン『それにしても上手じゃねぇか、お前?』カラス『あなたの髪型は大好きだから。それにしても元々内気だったあなたが私の影響で私より口が悪い毒舌家になったのね。嬉しいわよ。』ハクラン『フンッ。何とでも言えよ。』)
ハクランの心の声「そんなこともあったな。これが私たち親友の髪型起源だな。」
※ここからルシアの視点になります。舞台はアメリカフリーク州のルシアの自宅にて。
ルシア「Tって野郎、黒井家に居候したのか。あの私と似た者同士のカラスがいるからな。」と親戚関係のカラスからのメールを見ていたのだった。
クイン「あの人本当に居候したのかよ!!やっぱ本当だったんだな!!まるで俺みたいじゃん!!」
ルシア「あいつらしいな。もしあいつが黒井家の養子になれば、カラスの義理の兄になって我々と親戚関係にもなるからな。」
ルシアの回想シーン(6日ほど前。場所は東京フリーク区にある黒井家の結婚式の食事会にて。黒井カラスと黒井トキというレズビアンカップルの結婚式。ルシア『久しぶりだなぁ、カラス。結婚おめでとう。』カラス『ルシア。久しぶりね。』ソー・ハイン『あなたが黒井カラスなのね。私はルシアの親友のソー・ハインよ?』カラス『あなたは在日ミャンマー人なのね。確かあなたは4歳の頃クマを狩っていたわよね?よくあの凶暴なツキノワグマを仕留めたわね。生存率0%なのにミャンマーの剣のダーを使ってクマの首を斬るなんて科学的根拠としては予想外だったわよ。」
ソー・ハイン『フフッ。そうよ。私は命を無駄にするのは嫌いだからよ。だから仕留めたの。あなたは化学者なの?」
カラス『ええ、そうよ。幼い頃から化学が好きだから。』
カラスの心の声『ソー・ハインはビジュアル的根拠として私の親友の白鳳ハクランにそっくりだわ。ハインは黄色がかかった淡い褐色肌をしてるけど、違和感がないわね。』と少し目を丸くしていた。ソー・ハイン『あなたはよく黒の服を着るわよね?学生時代からも結構ゴスロリファッションを身につけるわよね?今の黒のドレスも含めて。』カラス『ええ。私は生まれつき重度の色アレルギーがあってね。漆黒以外の服を着るとアナフィラキシーショックを引き起こして気絶するの。死にはしないんだけどね。ゴスロリは好みで着てるけど、なりたくてこうなった訳ではないの。』ルシア『これは呪いみてぇなもんだと思えばいいよ。でもカラスはカラフルな色を着るだけでショックを起こすけど、ただ普通に触れたり握るだけでは問題はねぇからな。』ソー・ハイン『あなたはパジャマや化学の制服も全部黒色なの?しかも上下全部長袖長ズボンのインナーも関係あるの?』カラス『ええ、そうよ。ただ私は肌の露出はあまり好きじゃないから長い黒インナーを着てるの。今回の結婚式の黒ドレスは例外だけどね。』
クイン『久しぶり、カラス!!』カラス『久しぶりね、クイン。結婚してるルシアと仲良くしてる?』クイン『してるよ!!最高に嬉しいし彼女は優しいよ!!』カラス『情熱的ね、クイン。』ルシア『別に優しくなんてねぇよ、クイン。いつもお前ぇにバカだの阿呆だの言ってるのは私だろうが。女優の私を気にかけてくれてるのはわかるんだけどよ。』)
ルシアの心の声『カラスって奴は面白ぇなぁ。しかもあいつパートナーのトキと一緒に不妊手術を受けたそうだな。私とクイン、ムラクモとハインも受けた手術を受けたなんてな。』
※ここからTの視点になります。
場所は黒井家の館にて
カラス「T。あなたはこの雰囲気を見ててどう思う?」
T「ゾッとしてますね。キリシタンたちや宣教師たちが血まみれになって処刑されてるから、歴史の重みを理解することはこのことかもしれませんね。」と博物館なのかお化け屋敷なのか見分けがつかないほど、血みどろで処刑されている肖像画や人形があちらこちら置いてあるのをじっくり見つめていた。
トキ「実はね、T。黒井家は隠れキリシタンの子孫なの。そして私はカラスと結婚してカトリックに改宗したんだよね。もしあなたが黒井家に住みたいんだったら、カトリックに改宗してキリシタンの重みを一緒に背負うんだよ。」と明るいながらもカラスのレズビアンパートナーとしてアドバイスをしていた。
T「ええ、覚悟しています。そっか、隠れキリシタンたちは正教会やプロテスタントじゃなくてカトリック…確かに歴史的にもそうだった。対抗宗教改革時代にイエズス会がプロテスタントに対抗するために海外へ進出した。それであのザビエルが日本の種子島へやって来た…」
カラス「歴史教師らしいわね。私は歴史には詳しくはないけど、隠れキリシタンの重みは幼い頃から毎日のように見てるからこれが日常なの。」
トキ「今正教会って言った?」
T「ええ、もちろん言いました。オーソドックスとも呼ばれて、キリスト教の正統派な宗派ですよね。」
トキ「確かにそうだね。歴史に強過ぎでしょ!!実は私のママがロシア系アメリカ人でね。ママの両親がロシア人でロシア正教会を信仰してたんだよね。それでカラスと結婚してカトリックに改宗したって訳。」
カラス「トキは日本人の父親を持ってるハーフでもあるの。」
T「こうした複雑な血がこうして流れているなんて…」
トキ「ちなみに私のママ方のおじいちゃんはロシア人とタタール人の血が入ってるから。
T「ロシア連邦は多民族国家だから、一括りにはできませんよね。」
カラス「それではこの**『ロザリオ』**を首に掛けて。」とTに渡すのだった。
T「これは…数珠状の漆黒のロザリオ…これが隠れキリシタンたちが200年以上も幕府に見つからず、密かに信仰していた証…表向きは仏教徒だと明かすために数珠にして、裏ではキリスト教を信仰をしていた…これがあるだけで不屈の精神を感じますよね。伝統と文化を守るために…」と言って「ジャラッ」と数珠の音が鳴りながら首に掛けるのだった。
カラス「あなたが語った歴史はどうか忘れないでほしいわ。私のご先祖様が迫害された思いも背負うことがどう言うことか肌で感じてほしい。」
T「黒井家一族はみんなこのロザリオを掛けてるんですね?」
カラス「ええそうよ、T。今から部屋を案内するからついて来て。」と言うのだった。
そして部屋に辿り着く3人だった。その部屋も漆黒でできた
T「よかったです。この部屋大好きです!!中世風のゴス部屋!!」
カラス「Tには話すことが多量にあるわね。あなたは10年前の高校生の頃からずっと男性用ゴス服を着てるのはなぜ?」
T「それは私が黒が好きでね、趣味で着てるからですよ。」
カラスが目を細めて冷静にこう言った。「少し違うわよね、T?高校時代、あなたがノーミーだった頃から本当は私の外見に影響されて着るようになった。それからバレないように私のことをアイドルだと思い込んでストーカー行為をした。言っとくけど、私は隠し事をされるのは嫌いよ。それは真実から目を背けることになるから」
トキ「カラスがこんなこと知らないはずないよ!!学生時代はあなたと接点はなかったけど、あなたのことを結構知ってるんだよ?」
Tの心の声「カラスさんの無愛想で冷静沈着な顔と振る舞いが大好きだ!!しかも死んだ魚の目をしててツンデレだから嬉ぴー!!ここまで毒舌を吐いて貰えるなんて最高だ!!」
T「本当です….あなたみたいになりたくて…カラスオタクとして、ゴスをずっと着続けようと思ったんです。こうすれば個性を守れるんです。」
カラス「個性を守ることはいいことね。けど訂正してほしいことがあるの。あなたは心の声で私に向かって**『死んだ魚の目』**をしたと言ったわね?」
T「ええ、けど褒め言葉で言いましたよ!!悪気があって言ったんじゃないですよ?!!私の心の声を読み過ぎじゃないですか!!」と焦りながら話すのだった。
カラス「落ち着いて。私が言いたいのはこうよ。実際死んだ魚の目は数日経つと白く濁ってしまうの。なぜなら水分が不足して酸素が行き届かなくなるから。」
T「化学に詳しい理系オタクなんですね。」
カラス「私は化学者をしてるから。子どもの頃から化学実験をするのが大好きなの。」と言ってスマホをポケットから取り出してある動画をTに見せるのだった。
そこでスマホを取り出して送られてきた動画の音声を再生するのだった。
※ここから動画の音声だと思って見て下さい。
場所はソー・ハインの自宅にて
ソー・ハイン(当時17歳)「あなたはまさか、一般社会から来た人なの?」
T(当時16歳)「そうですが。まあ私はノーミー社会が生きづらくて来たんですけどね。」
ソー・ハイン「怪しいわね、T。あなたには何か未練があるはずだから、心がノーミーなのね。」
T「くっ…痛いところつかないでください…私だって江戸川区から移住してきたけど、本当に生きづらかったんですよ。変わり者の一員になりたいですから。」
ソー・ハイン「あなたは何かに動揺しているわね。今のあなたは変わり者じゃなくて、ただの臆病者の中の臆病者なのよね。そういう気持ちでフリーク区へ移住してる人はあなたが初めてなのね。あなたはきっとその誰かに逃れるために、その痛みを上書きするために私をマドンナとして神格化したってことかね?」
T「….」
ソー・ハイン「言えないのも無理はないわね。あなたみたいなノーミーがこの家に来るなんて普通だったら勇気がいるのに、凄いわね。」
T「そうですか。」
ソー・ハイン「あなたはひょっとして、一般社会でその誰かに告白できなくてここに来たんでしょ?」と言った途端、Tが我慢できなくなり、泣き叫んでお腹ダイブして抱きつくのだった。
T「うわはははぁぁぁぁぁん!!!!」と
ソー・ハイン「急に抱きついても無駄よ?それであなたは変わり者でいるつもり?いいえ、あなたはただの臆病者なの。」と言って「ドンッ!」と首チョップするのだった。
Tが脳震盪を起こしてこう言った。「そ…ん…な」と言って倒れるのだった。
ソー・ハイン「どうせあなたは変わり者を自称してる阿呆な人間でしょ?」と捨て台詞を吐くのだった。
このように小さなスピーカー音が聞こえるように大音量で震え、ザラついた声がこぼれ出した。
トキ「アハハハハハ!!Tってそんなことしてたの?!!」
T「トホホ…やっぱり、私のあの9年前の黒歴史を知ってたんですね?あなたが当時15歳だった頃に….」
カラス「フリーク州在住の女優のルシアから送られて来たの。フリークを自称するバカの友人の動画を見ろと私に言って来たの。けどその動画はあまりにもバカ過ぎて笑えるわね。」と言ってスマホをポケットにしまうのだった。
T「…まさか他にも、あなたの親友のハクランさんもこのことを知ってるんですか?」
カラス「ええ、そうよ。あなたがストーカーをしたハクランもあなたのことをバカだと心底思っているのよ。」
T「そう…この1週間ほど前のウェイさんとミンリさんの結婚式でハクランさんに初めて会いましたよ。きっと私のことをバカだのなんだのそんな風に私を見ていましたよ。けど、ハクランさんとカラスさんって髪型結構似てますね?」
カラス「23年前の2010年空エキ学園の託児所にて、2歳の頃に当時4歳だったハクランの髪型である一本の三つ編みおさげがあまりにも素敵だったから真似をしたの。それから私とハクランは同じ髪型になったって訳よ。」
T「23年前…私が3歳の頃でトキさんが10歳の頃….まだあるんですが、ハクランさんとあなたの毒舌は非常によく似てますね。」
カラス「よく気がついたわね、T。実はハクランが毒舌になったのは私の影響なのよ。まだ幼い頃のハクランが今のあなたみたいに内気で人見知りだった頃に私の喋り方を見てさらに口が悪くなってて今に至る。その理由はハクランには鳳凰の血が入っていて、水色の炎を自由自在に扱う能力があって彼女にとってはコンプレックスがあったからなの。本人にとってはなりたくてなった訳ではないと言ってたから本当の自分を曝け出せるように私が鍛えさせたのよ。」
T「そんなことが…てことはハクランさんが私の目を見つめる時はかつての自分を思い出してしまうから、過去の自分になってほしくない彼女なりの愛情で私に敢えてバカって思っていたんですね、きっと。ツンデレで私にとっては嬉しいですよ。だから私と似た者同士のミンリさんも妹に罵声浴びせられて嬉しいんじゃないですかね。」
カラスの回想シーン(2010年:空エキ学園の夏休み:場所は黒井家の木刀室にて。チャンバラごっこをする2人だった。カラス(当時2歳)は子ども用の漆黒の鍔付き木刀を持ち、片手でハクランに向けてこう言った。『ハクラン。あなたにはまだ何かに怯えているわね。あなたが普通になりたい気持ちは目を見ればわかる。けど私は重度の色アレルギーがあって黒服じゃないと着られないことはあなたに隠さず話した。あなたにとってなりたくてなったのではないものは一体何?』ハクラン(当時4歳)『私は鳳凰の血が入ってるから…それが嫌だった。普通になりたいのになれないのがコンプレックス…』とボソボソ話すのだった。カラス『だったらこう考えて。あなたのそのコンプレックスを長所に変えなさい。どんなに自分が恥ずかしい思いをしても諦めないで。そんなことでヘマをしても対して人生は変わらないわよ。当たって砕けなさい、ハクラン。』ハクランはその言葉を聞き、空中から自分の能力である鳳凰の血を生かし、水色の炎で出来た水鸞刀を生み出すことに成功。カラス『その目を忘れないで。そして私に挑みなさい。そうしなければあなたの内気な心を取り除くことなんてできない』と言い、お互いに感情を排して『パチンッ!』と音を鳴らして鍔迫り合いをするのだった。漆黒の鍔付きの木刀を持ったカラスと水鸞刀を持ったハクランが子どもとは思えない程の死闘を繰り返して互角のバトルを繰り広げていた。その後お互いに汗をかき、息を荒くして地面にうずくまるのだった。カラス『ゼェ…ゼェ…よく自分の弱さと向き合えたわね、ハクラン』
ハクラン『ゼェ….ったくうるせぇ小言を言いやがる。でもお前のおかげで自分の能力が個性に思えて来たよ。この能力で上手くコントロールできるようになんねぇとな』
見守っていた2人の親友の陽理(当時2歳)が心配そうに氷入りの冷たい麦茶を差し出したのだった。)
ここで戻します。
T「それが理由でハクランさんが自分の弱さと向き合って毒舌家になったなんて…しかも送り犬の血が入ってることで嗅覚と聴覚が敏感な白ギャルの陽理さんも親友としていたなんて…」
カラス「それだけじゃないのよ、T。よくあなたに絡んできたミンリの存在もハクランが毒舌家になった大きな理由なのよ。ハクランの5歳年上の姉のね。あのあざといぶりっ子のミンリがハクランに空回りして絡んで来て相当イライラしていたそうだったからね。それでもミンリのことを尊敬していたから彼女にとっては複雑な気持ちなのよ。」
T「そうだったのか…カラスさん、あなたさっき今の私と幼少期のハクランの中身がそっくりだと言いましたよね?けど私にとってはカラスさんにハクランさんや陽理さんみたいな能力がないことにコンプレックス抱きながらもフリーク区へ移住したんですよ?!!ハクランさんの悩みとは逆じゃないですか?!!私だって…ミュータントになりたかった!!カラスさんみたいなマッドサイエンティストと、陽理さんやハクランさんのような能力者みたいになれば満足できてた!!」
カラス「その気持ちこそノーミーの現れね。」
トキ「T、それは違うよ。私だってあなたと同じように能力がある訳じゃないんだよ。でもそれをコンプレックスだと思わないのは私はそれを誇りに思ってるからなんだよ。私が誇りに思うのは、この複雑なルーツ(ロシアとタタール、正教会と日本)とパートナーのカラスがいてくれることだよ。あなたは無理をし過ぎるんだよ、T。」
Tの心の声「カラスさんは私とハクランさんとトキさんより年下なのに考えてることが達観した大人の女性って感じだ。」
T「そう言えば、あなたは小学生の時に**『動物オシャベリ薬』**を好奇心で開発してノーベル化学賞を受賞したんですよね?ペットの2羽のワタリガラスのフギンとムニンに飲ませたことがきっかけなのはニュースで見ましたよ?しかもスウェーデンのストックホルムであのあだ名がつけられたことは覚えています。**『レイブン・ブラック』**だと。黒井カラスを外国では『KARASU KUROI』と言うけど、それを日本語のカラスと黒井を英語風にしたのがレイブン・ブラック。だからその観客の一人が名付けてあなたに向かってそう呼んだ。」
カラス「よく覚えてらっしゃるわね、T。とても懐かしい響き。これが私が生涯ずっと化学に対してこだわりを持つようになった訳。」
Tのスマホからある電話が流れたのだった。
電話越しには武器屋にいる天野ムラクモとソー・ハインに白鳳ハクランがいたのだった。
Tが右手で耳に当ててこう言った。「もしもし。」
ムラクモ「Tさん、話は聞きました。黒井家に居候してるそうですね。元気にしていらっしゃいますか?」
T「ええ、元気ですよ。今は黒井カラスさんと話していたところです。ムラクモさん。ハインさんと仲良くDINKS生活できてます?」
ムラクモ「ええできていますよ、Tさん。」
ハイン「フフッ。黒井カラスと一緒に話してるんだぁ。やるじゃない、T?」
ハクラン「やっぱりな。9年前ハインに抱きついて首チョップされたバカはお前だったんだな。前からずっと思っていたんだよ、T。」
カラス「私に代わって、T。」と右手で差し出すのだった。
Tは自分のスマホをカラスに渡すのだった。
カラス「ハクラン。Tなら今ここにいるわ。首チョップ事件なら今ここで話したわよ。」
ハクラン「カラス。お前Tを見てどう思う?振る舞いが私のバカ姉にそっくりだろ?」
カラス「そうね。ミンリと彼は似た者同士だからね。」
Tの心の声「ムフフ…これぞ理想のお姉ちゃんのハクランさんと理想の妹のカラスさんのやり取りって訳か。久しぶりに聞いたな。似た者同士の親友の言葉の重みか…」
電話を切った後、カラスがスマホをTに返さず、「このスマホの履歴……ルシアやハクラン、ハインとのやり取り、全部『化学的に分析』させてもらうわね。あなたの10年分の執着、データとして抽出してあげる」と説明した。
T「それは困ります!……でも、カラスさんになら見られてもいいかも……」
そう言ってカラスは速いスピードで指でスクロールしていた。
カラス「ルシアとハインのやり取りは多いが、 ハクランとの接点は少ない…これがあなたが隠れて私とハクランにストーカーしてたからか。
あなたのことをバカバカ言いながらも充実して過ごして来たじゃない?特にあなたが高校3年生の時に留学先のアメリカフリーク州でルシアと出会い、ハインと友人関係にもなれた。あなたはバカに見えて結構世渡り上手なのね。
どのみちルシアはあなたの親友のクインと結婚して私たちと親戚関係になり、ハインはあなたの親友のムラクモと結婚した。ハインはミンリの義理の妹で、ハインとハクランは三親等内の姻族関係。ムラクモはハインの兄であるウェイとは義理の弟ということになる。そうなるとムラクモとハクラン、ミンリとは遠い親戚になるわね。」と言ってスマホをTに返すのだった。
T「ありがとうございます。カラスさん。そう言えば、トキさんってあの人に似てますね。私の友人でフリーク州に住むパリピのエヴァ・ローズ・アフマディさんに。在米カナダ人でイランとカムリのルーツ持ってる人でしたね。」
トキ「えっ?あの人と友人関係だったの?私カラスと結婚式をした時に会ったんだよね。似てるって私も思ってたんだ!!あなたはお世辞が言えるんだね!!」
T「いいえ、お世辞だなんてそんな…」
Tの心の声「黒井カラスさんとルシア・エルビラさん、毒島はじめさんと美澄エカチェリーナさん、白鳳ハクランさんとソー・ハインさん、黒井トキさんとエヴァ・ローズ・アフマディさん、大神陽理さんとヘレン・ガラナキさんの10人を2人ずつ組み合わせてみたけど、中身がどこか似てるわ…」
Tの心の声「ドMな私に似てる人は私を含めて4人..ミンリさんにクインさんにウェイさん…名付けてドMカルテットだ。ミンリさんは妹のハクランさんに、クインさんは配偶者のルシアさんに、ウェイさんは妹のハインさんに、私は一個下である黒井家の長女のカラスさんにたくさん毒舌を吐かれてて嬉ぴー!!私は黒井家の家族の一員になったらカラスさんの義理の兄になれるし、トキさんの義理の弟になれる!!」
そして1時間後、Tはキッチンに立ち寄っていた。
T「ヨトゥンさん、ですよね?」
ヨトゥン「はい。そうです。」
T「あなたの見学してもいいですか?」
ヨトゥン「大丈夫ですよ。」と寡黙ながらもTを受け入れてくれた。
ヨトゥン「あなたがお土産として持ってきたウミヘビのスープやハブの肉を夕飯にしましょう。私はそれを料理するので。あなたへのお礼です」
T「ありがとうございます。」
と初対面ながら家族のようなやり取りをしていた。
それから夕食を終え、風呂に入り歯を磨いた後、自分の部屋のベッドでTが両手を頭の後ろに組んでこう考えていた。
Tの心の声「カラスさんとハクランさんってこの見た目で学生時代はマドンナって言うか女王的な立ち位置だったのかな。」
Tの回想シーン(空前絶後エキセントリック学園の廊下でT(当時17歳)がコソコソと隠れる時。 生徒たちがカラス(当時16歳)、ハクラン(当時18歳)と陽理(当時16歳)の3人が廊下をゆっくりと歩いてる様子に注目し、チヤホヤていた。生徒A『やっぱり、カラスさんとハクランさんは女王様感漂うわ。中身があって孤高だし最高だ』生徒B『陽理さんというギャルも揃ってるから美しさが半端ない!!』
ムラクモ(当時16歳)『コソコソと何をしてるんですか、Tさん?』T『マドンナとギャルの3人をこっそり見てたんですよ!!』ムラクモ『それはストーカーだと思われますよ。』T『えぇ?』Tの心の声『ノーミー世界だと3人はマドンナ扱いされないけど、ここ、フリーク区のこの学校ならマドンナ扱いされるから最高だ。カラスさんはノーベル化学賞を受賞して、ハクランさんはカラスさんと髪型と性格似てるからチヤホヤされる。』)
T「ムラクモさんの言う通りだったな。学生時代は接点はなかったけど、ストーカーだと初めから筒抜けだったなんて…もう寝よっかなぁ。」
翌朝
ベッドの脇に無表情に立っていて、爆睡中のTを起こしに行くのだった。
カラス「いつまで寝ているの、T。昨夜、寝言で私の名前を18回、ハクランの名前を22回呼んでいたわよ。その『比率の差』の化学的根拠を聞かせてもらえるかしら?」と冷淡に説明。
T「カラスさん、数えてたんですか!?」とベッドから飛び起き、さらにこう言った。
「ごっご…ごめんなさい!!えっと…えっと…9年くらい前の学生時代の頃、私がストーカーをしてた時に当時クラスのマドンナだったカラスさんとハクランさんに陽理さんがみんなにチヤホヤされる夢を見て…憧れの存在だと思ったんです!!」
Tの心の声「他の当時のクラスのマドンナのハインさんさんにストーカーして、ハインさんの実家で彼女に首チョップされたことは事実だなぁ。今思えば、私の出会いのおかげでムラクモさんとハインさんはラブラブパートナー」
カラスがTの弁明を鼻で笑い、ある提案をするのだった。
「その『18対22』というデータの偏りを修正するために、今日一日は私の名前を40回、ハクランの倍の回数呼びながら家事を手伝いなさい。これは命令よ」
T「了解しましたぁぁぁぁ!!」と言い、Tが、「カラスさん!カラスさん!」と連呼しながら雑巾がけを始め、廊下の床と迫害されたキリシタンの血みどろの肖像画や人形のホコリを隈なく「キュッ!」と拭くのだった。
T「カラスさん!!カラスさん!!」と何度もお経を言うかのように唱え続けていた。
トキ「T、大丈夫?あんまり身体を壊さないようにして。」と心配するのだった。
その1時間後
木刀室にて
カラス「あなたがここで暮らすなら、家族を守るために強くならないと。いい?」
T「はい。」
カラス「ではこれを持って」と木刀を一本渡された。
T「ふぅ…」と真剣な眼差しでカラスを見た。
カラス「その構えはどこで覚えたの?」
T「時代劇やゲームですよ!それから私はフェンシングをしてたことがあるんですよ。」
カラス「そう、なら生き延びれそうね。始めるわよ。」
T「はい。」
とカラスとTの打ち込みが始まった。
「パチンッ!」と打ち合いながらTは心の中でカラスの後ろの首をチョップしようと企んでいた。
Tとカラスが互角にやり合う中でカラスは158cmと言う小柄ながらも、Tの技を避けた。そのタイミングでTが隙をついて168cmという身長と長い左腕を生かし、左手で「シュッ…」と風の音を少し鳴らしながら首チョップをするのだった。
カラスは「んっ?」と瞳を微かに動かしながら鋭い動体視力でTの動きを瞬時に見抜き、左手で空手のパンチでTの左の肘関節を「ドンッ!」と狙い打った。
Tは「痛っ…」と左肘を押さえて地面に蹲るのだった。
カラス「私に首チョップして気絶させようとするのがあなたの狙いのようね、T。あなたは意外と狡賢いけどその勝ちたい思いは忘れないで。」
T「はぁ…はぁ…ありがとうございますカラスさん。そう言えば、あなたが着てる服装は居合着やパジャマもゴスも全部黒なのは一体何でなんですか?」
カラス「それは私が生まれつき重度の色アレルギーでね、黒じゃないカラフルな服装を着るとアナフィラキシーショックを受けるから失神するの。」
T「普通に触ったり握ったりそれらを見ることは可能なんですか?」
カラス「可能よ。あくまでもそれらを着ることだけが不自由なだけよ。けどその対処法は全身黒の服を着せてあげれば私は起き上がれる。」
T「呪いみたいなんですね、それは。今までカラフルな服を着て失神したことはあるんですか?」
カラス「ないわよ。過去の学校時代や今の職場の化学研究所でも周りの配慮で漆黒の制服で通していただけているの。」と言ってスマホを取り出すのだった。
※ここから写真動画の音声だと思って見て下さい。
T(当時18歳)「クインビーとプリーザーたちよ!!もしあなたたちが私たちを追いかけまわすなら私は容赦しませんよ?例え相手が女性だからと言って、手を出さないと思わないで下さいね。」と言い、リーダー格のクインビーがTに近づくとサスキアがそのクインビーのお腹を無邪気に蹴り上げた。リーダー格のクインビーが「うっ…」と地面に倒れた。サスキア(18歳)「アハハハハハ!!そんな程度なの?散々人を見下して来て、自分が倒れてんじゃん!僕はこう思うんだよね。あんたたちは本当に中身がないんだね。」と煽るのだった。
他のクインビーとサイドキックスたちは「何よ!生意気なことを言って!許さないわよ!!先に手を出して来たのはあんたたちだからね!!」
ルシア(当時17歳)「全然違ぇだろ、バカじゃねぇのお前ら?言っとくけど、先に手ぇ出して来たのはお前ぇらだろ?」と真剣な眼差しで見つめて来たのだった。そしてTは取り巻きたちのクインビーとサイドキックスたちを後ろから手刀にして首チョップし、気絶させたのだった。
その時ルシアが血糊まみれのマチェーテをベルトにセットしてあった鞘から取り出して、サスキアは爆音と共にチェーンソーを取り出してリーダー格のクインビーを見つめた。そのクインビーはあまりにも恐怖を味わったのか「ヒィッ!」と小便を漏らしてしまうのだった。
サスキア「人をいじめて快感を得た結果がこうなるってわかったでしょ?」
ルシア「あんたたちがやって来たことは正義という名の暴力的ないじめ。親友を一方的に、精神的に傷つけた罰だと思え。」その隙にTが首チョップでリーダー格のクインビーが気絶したのだった。
T「これ私とムラクモさんとミンリさんがアメリカフリーク州に留学して、元いじめられっ子のクインさんを助けるために、インディアナ州に行っていじめっ子たちを懲らしめた時の映像じゃないですか?!!しかも8年も前ですよね?!!どんだけ私のことを覚えてたんですか?!!接点すらなかったのに!!」
カラス「そうね。結構SNSで流れていたのよ。学校でも有名になったから。日本人留学生たちとフリーク州の生徒たちがいじめっ子たちを懲らしめてあなたはヒーロー扱いされた場面ね。」と言い、スマホをポケットの中にしまうのだった。
カラス「この時のあなたは、まだ『自分の牙(首チョップ)』に自信を持っていたわね。……どう? 8年経って、私の肘打ちに沈んだ今の気分は。あの頃のヒーローに戻りたい? それとも、私の前で跪く今の自分の方が『嬉ぴー』かしら?」
T「嬉ぴーですよ….カラスさん。あなたは人の過去を暴くのが大好きなんですね….」と言いながら木刀を持った右手で左肘関節を抑えるだった。
近くで見守っていたトキは駆けつけて布でTの左肘関節を巻くのだった。
Tの心の声「トキさん凄いわ。よくカラスさんのレズビアンパートナーになれて…執事として、パートナーとしてカラスさんを支えている…私は絶対にここ、黒井家の養子になってカラスさんの義理の兄になってトキさんの義理の弟になりたい。そうなると私は中間子と言うド真ん中か…年下のカラスさんに毒を盛られても、年上のトキさんの母性で解毒される…そんな水曜日の中途半端な立ち位置…私が水曜日と言う不幸生まれを受け入れるのは大変だなぁ。」
カラス「心の声で水曜日生まれと言ったわね、T?水曜日生まれのせいにするのはあなたの弱さ、それだけよ。あなたはれっきとしたバカで臆病者。稽古の続きをするわよ、T?」と木刀を持ち、Tに向けるのだった。
トキ「カラスもあんまり彼をいじめないであげて?彼だって大変な思いをしてまで居候をしてるんだから。」
Tは木刀を構えるのだった。
そしてTとカラスは打ち込みを開始し、互角にやり合った。
Tの心の声「カラスさんのこの目はまるで私の全てを見透かしているようだ。狡賢いと言われた時、不意打ちが彼女には通用しないことがわかった。隙を突いても返り討ちに遭う…カラスさんが伝統と誇りを守るために強くなってる理由がわかる気がする。」
このようにしてお互いに汗をかきながら、2人で地面に蹲るのだった。
カラス「今の打ち込み……18対22のデータの偏りが、少しだけ『1対1』に近づいたわね。……合格よ、T。明日お互いに仕事終わったら訓練を始めるわよ。」
T「カラスさん…」と安堵した気持ちになった。
トキ「2人ともお疲れ様。お茶は飲もう?」と言って差し出した。
そして夜の0時になった。
Tがアメリカフリーク州に住む親友のクインに電話をかけるのだった。その時のフリーク州は午前7時と言う時差があった。
場所はTの部屋。ベッドにて
クイン「元気か、T?親戚のカラスから聞いたぞ。黒井家に居候してるんだってな。心配したんだぜ、お前?無事か?!!」
T「ええ、無事ですよ、クインさん。時間は大丈夫ですか?」
クイン「大丈夫だよ、T。今料理作って俺のパートナーで女優のルシアに振る舞ってるところだよ。」
T「ルシアさんの家に住んでるんですか?」
クイン「そうだよ。結婚して婿にいったからクイン・ホワイト・エルビラになったんだよ。しかもエルビラ一家はミャンマー文化に染まってるから一から料理を義理のパパとママに教わったんだよ。」
T「ルシアさんのパパとママが…ルシアさんと言うラティーノのエルビラ一家がミャンマー文化に染まってるなんて…モヒンガーとかラペットゥも作って食べるんですか?」
クイン「食べるよ。ルシアは料理苦手だから俺が一から勉強して覚えたんだよね。」
Tの心の声「ルシアさんとカラスさんって鏡写しだよね。ビジュアルも似てるし、冷徹な毒舌家だからなぁ。クインさんはルシアさんのパートナー。私はカラスさんの義理の兄になる予定の居候者。嬉しいなぁ。私とピンク大好きなクインってドMの中では似た者同士だしな」と考え込むのだった。
コメント
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おー、第45話読んだよ!今回も情報量エグかったな…特にカラスとハクランの髪型の起源とか、幼少期のチャンバラ回想シーンが熱かったわ。あの2歳と4歳であの殺気って、やっぱ只者じゃねぇな。あとTの過去の首チョップ映像をカラスがスマホで持ってるって、マジでストーカーされてもおかしくないレベルの情報収集力だな…笑 でも最後のクインとの電話で「ドMカルテット」って名付けてるの、なんか微笑ましかったわ。親戚関係の複雑さも含めて、読み応えあったよ!