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あぁ。歴史資料館にあったあの本の言葉、本当だったんだな。大いなる力には大いなる代償が伴う。俺は代償だったのか?

ここがあの世であれば、五十嵐さんも死んでいるのか。もしかして、五十嵐さんも大いなる代償としてここに居るのだろうか。3人が言っていた限りでは結構前の旅館…だった気がする、五十嵐さんに聞いてみよう。

トラゾー

「五十嵐さん、五十嵐さんはここに何十年もいますよね、ここからでれる方法などはないのでしょうか」

五十嵐

「私の知っている限りでは出れる方法は分かりません。が、あそこに何かを捧げれそうな所があるでしょう?私達も同じように大いなる代償を捧げれば出れる…と、思います。私の憶測なので、..違うかもしれませんが。」

トラゾー

「あそこに捧げる。ですか、…」

五十嵐

「えぇ。出来るかは分かりませんが…私の知っている事であればなんでもお聞きください、それかしかできることがないので」

トラゾー

「ありがとうございます。大いなる代償、探してみます」

五十嵐さん、よく何十年もひとりでこんな何も無いところで精神安定してるなと感心した。とりあえず、五十嵐さんが言う、大いなる代償を探してみよう。きっと見つかるはず..

「大いなる代償」

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