テラーノベル
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第25話「もう少し、一緒にいたい」
7月18日(土曜日)
LaLaカフェを出る頃には、空が少しずつ夕焼け色に染まり始めていた。
陽葵と塁は、並んで歩きながら今日一日のことを話していた。
映画を観て、パンケーキを食べて。
朝まで画面越しに話していたことが、なんだか夢みたいだった。
陽葵
「今日、すごく楽しかったね😊」
塁
「うん。俺も楽しかった」
陽葵
「映画も面白かったし、パンケーキも美味しかった〜!」
塁
「陽葵、ずっと嬉しそうだったもんな笑」
陽葵
「だって美味しかったんだもん😂」
二人で笑う。
けれど、駅が近づくにつれて、陽葵の胸に少しだけ寂しさが広がっていく。
――もうすぐ、今日が終わっちゃう。
そう思うと、さっきまで楽しかった気持ちが少しだけ寂しくなった。
塁も同じように感じていた。
塁
「……もう駅か」
陽葵
「うん……」
二人とも、少しだけ歩く速度が遅くなる。
塁
「なんか、あっという間だったな」
陽葵
「ほんとだよね。もっと長いと思ってたのに……」
陽葵は小さく笑う。
でも、その笑顔の奥には少し寂しそうな表情があった。
塁はそれに気づく。
塁
「陽葵」
陽葵
「なに?」
塁
「……もう少し、一緒に歩かない?」
陽葵は驚いたように塁を見る。
陽葵
「……いいの?」
塁
「うん。俺も、もうちょっと一緒にいたいから」
その言葉に、陽葵の胸がドキッとする。
陽葵
「……うん😊」
二人は駅へ向かう道を少しだけ遠回りすることにした。
夕焼けの空の下。
並んで歩く二人の影が、ゆっくりと長く伸びていく。
陽葵は隣を歩く塁を見ながら思った。
――今日、初めて会ったばかりなのに。
――もっと一緒にいたいって思うのは、どうしてなんだろう。
塁もまた、同じように思っていた。
――今日で終わりじゃなくて、また会いたい。
そんな気持ちが、二人の中で少しずつ大きくなっていた。
コメント
1件
うわあ、この回めっちゃ良かった…! 初めて会った日の帰り道、駅に向かう足取りが遅くなる感じ、すごくわかる。 「もう少し一緒に歩かない?」って塁から言えるのが良いよな〜。陽葵の「いいの?」の返しも、ドキドキが伝わってきた。 画面越しだった距離が、夕焼けの中で少しずつ縮まってるのが読んでてこっちまで温かくなった。続き気になるな😊
ミリス
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290
脳てゃ
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