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ep.4
深side
めめから花吐き病のことを伝えられた。
誰も、俺のこの気持ちには気づいてない。
だから、苦しかった。誰にも打ち明けられない想いだから。
佐「深澤ー?」
「なにー?」
佐「今日メシ食わね?」
「あー、わりぃ、今日はパス!」
佐「え〜、、」
「また今度誘うわ、俺の奢りで」
佐「マジ!?じゃ、都合のいい日連絡するわ」
「ほーい」
佐「あ!ね翔太ー!」
この気持ちが溢れちゃいそうで、行く気にはなれなかった。
不謹慎だけど、花吐き病になったてことは俺にも可能性あるんじゃないか。
そう思ってしまった。めめはあんなに苦しそうに話してくれたのに。
「じゃ!お疲れっしたー!わら」
この気持ちがバレないよう、明るく言って楽屋を出た。
佐side
深澤の様子が少しおかしい。
メシもいつもならすげー乗り気で反応すんのに。
「あ!ね翔太ー!」
渡「なに?」
「今日メシ行かねー?」
渡「ん、いいよー」
「マジ?どこ行く?」
渡「じゃ俺がよく行く焼き鳥でいい?」
「うん!」
深「じゃ!お疲れっしたー!わら」
深澤帰るんだ、
どこか無理をしてるんじゃないか、なんとなくそう思った
渡「佐久間?」
「ふぇ?」
渡「ふはっ、お前どんな声出してんの?笑」
「あーごめん笑、でなんだっけ?」
渡「だから、店行く準備できた?」
「おぅ!タクシー呼んどくわ」
渡「もう呼んだー。あと5分くらいで着くっぽいから」
「おっけー(^^)」
「じゃー!みんなおっちー!」
渡「お疲れっした」
〈こんばんはー!何名様ですか?〉
渡「っす、渡辺です!2人で」
「こんばんはー!」
〈あっ奥の部屋空いてるのでそちらに!オーダーはモバイルで!〉
渡「ありがとうございます」
「お邪魔します、!」
渡「ここ、最近よく来るんだよねー」
「いいとこだね!んー、なに頼も、、」
渡「じゃ、俺てきとーに頼むわ」
「お、さんきゅー!」
渡「、、で、なんで俺誘ったの?」
「いやー、蓮のこと、少ーし話したくてさ!」
渡「あのー、花、吐き病のこと?」
「うん、、別に病気が嫌なわけじゃないし、蓮も変わらず好きなんだけどさ、」
渡「は?」
「あ、友達として!!」
渡「あー、ね」
「話してる時の顔が今まで見たことないくらい、辛そう?ってゆーか、」
渡「苦しそう、、だったよな」
「そもそも、蓮の病気って片想いのやつなんでしょ?」
渡「そーっぽいけど、」
「ふつーに蓮が片想いしてる人が誰なのかなーって思っちゃって」
渡「でも、めめがあんな顔になるくらい好きな相手ってわけじゃん?」
「蓮って、好きな人できたらすぐ告っちゃうパターンの人だったよね?」
渡「変な寄り道せずに猪突猛進する、って言ってた」
「じゃあ猪突猛進できない相手とか?」
渡「、、、めめが、できないんじゃねぇの、、?猪突猛進、」
「なんでだろ、、俺たちがアイドルだから?」
渡「職業は関係ねぇだろ、」
「じゃ、猪突猛進できない理由があるってことか、、」
渡「うーん、、、、ってか、なんで本人のいないところでめめの恋バナしてんの、笑」
「今度聞いてみる?蓮に」
渡「えぇ、、、」
「今日じゃないしさぁ!」
渡「、、俺は、‘居るだけ’だからね!」
「あ、居るんだ」
渡「いや、気になるじゃん、?」
「まぁ今度誘ってみるよ!今日は飲も!」
渡「俺ら明日も仕事あんですけど、、笑」
目side 【めめ家】
話しちゃった、、
あの場では優しく声かけてくれたけど、本当はみんなどう思ってんだろう。
なんか悲しそうだったな、ふっかさん、、
、俺は好きになっちゃいけないのに、、約束したのに、、
「、、ふっかさん、、、」
深side 【ふっか家】
「うっ、、ひぐっ、っひぐ、、」
久しぶりに声をあげて泣いた。
俺の想いが叶うことは、ない気がした。
自分から想いを伝えて今の関係が崩れたら、、、
そんなことにはなりたくない。
いつだって、みんなが良ければって自己犠牲の選択を取ってた。
自分以外の誰かが幸せならそれでいい。
「っ、めめ、、、」
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