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✟✗寝雨にゃ。✗✟
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#からつけあっきぃ まぜ太 ぷりっつ ちぐさくん あっと けちゃ
優莉
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mzkty ー ラブソング
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【 mz ー side 】
ブ ー スに響くのは 、何度も繰り返し流れるラブソング。
「 .. なんか違うんだよなぁ。 」
まただ。
ヘッドホンを外す。
録音ボタンが止まると同時に 、静かなブ ー スに小さくため息が落ちた。
「 すんません 、もう一回お願いします。 」
スタッフさんにそう伝えると 、優しく頷かれる。
何回目だろう。
もう数えるのもやめた。
今回挑戦しているのは 、ラブソング。
普段の俺なら、あまり選ばないジャンル。
“ たまにはこういう曲も歌ってみるか。 “
それくらいのつもりだった。
でも。
「 ….. 難しい。 」
何度歌っても。
何度録り直しても。
どこか薄っぺらく聞こえる。
この曲は 、何年も前から擦り切れるほど聴いてきた、大好きなラブソング。
歌詞も 、メロディーも 、息継ぎの場所も 、全部身体に染み付いている。
だからこそ解る。
「 …. 全然響かねぇ。 」
自分の歌だけが 、安っぽく聞こえてしまう。
何かが足りない。
恋の歌。
誰かを想う歌。
誰かを好きになった歌なのに。
言葉だけが宙に浮いている気がして。
今の俺には 、その気持ちを歌えている気がしなかった。
「 やっぱ俺 、こういう曲向いてねぇのかな 、」
苦笑いが漏れる。
好きって気持ち。
大切に想う気持ち。
そういうものを歌に乗せる。
簡単そうに見えて、全然できない。
「 .. 一回休憩するか。 」
ペットボトルを片手に 、スタジオを出る。
廊下を歩きながら、ペットボトルの蓋を開ける。
一口飲もうとして。
「 … あれ。」
少し離れたソファに人影が見えた。
俯いたまま 、肩を震わせていた。
「 …… けちゃ ? 」
近づくと 、肩がびくっと揺れる。
「 お、おい。 どした ? 」
慌てて駆け寄る。
肩に触れると 、ゆっくり顔を上げた。
目が真っ赤だった。
涙を拭おうともせず 、ぼんやり俺を見つめる。
「 誰かになんか言われたのか ? 」
『 違う …. 』
鼻をすすりながら 、首を横に振る。
その横には 、飲みかけの缶。
…. 酒 ?
思わず缶に視線を落とす。
「 … あ 、お前 、酒飲んでんの ? 」
『 んぅ … 。』
けちゃは涙を流しながらへにゃっと笑って 、小さく頷く。
頬がほんのり赤い。
焦点も 、どこかふわふわしていて。
「 あぁ …. 酔ってんのか。 」
『 ちょっとだけぇ …. 。』
なるほど。
いつもよりずっと素直そうなのはそのせいか。
「 でも 、なんで事務所いんの。 」
そう聞くと 、けちゃは少し考えるように唸ってから 、ゆっくりと口を開いた。
『 さっきねぇ ~ .. 、 あっきぃたちと 、ご飯行っててぇ .. 』
『 その帰りなんだけど ~ .. っ 』
『 そういえば まぜち 、今日レコ ー ディングだったなぁってぇ 、 』
『 もう終わってるかなぁ .. って思ったんだけど .. 』
『 まぜちの顔だけ見て帰ろぉかなって。 』
その一言に心臓がどくんと鳴る。
…. 俺の 、顔だけ見に ?
わざわざ ?
『 でも っ まだ歌ってたからっ 、.. 』
『 邪魔しちゃだめだなって 、ソファで待ってたの ~ … 、』
そこまで聞いて。
なんとなく 、笑ってしまう。
やっぱ 、けちゃおっていいやつなんだよなぁ。
『 そしたらぁ .. 』
『 まぜちの歌 、聞こえてきてぇ …. 。 』
ぐす 、と鼻をすすったかと思えば 、またぽろっと涙がこぼれた。
『 ….. なんでまぜちの歌聴いて泣かなきゃいけないんだよぉ … っ 泣 』
「 ……. え ? 」
思わず聞き返してしまった。
「 … 俺の歌 、泣けた ? 」
『 … 泣けたよぉ っ ! 泣 』
『 僕 、めっちゃ響いたもん ….. 。』
『 なのに 、まぜち全然納得してない顔してるしぃ …. 。』
『 ばかぁ …。 』
ぽかすか俺の肩を叩く。
力なんて全然入っていないから 、痛くともなんともない。
だけど。
胸が 、痛いくらい熱かった。
__ 届いてたんだ。
届いてなかったんじゃない。
俺が 、気づかなかっただけだ。
ずっと。
誰にも響かないって決めつけてた。
でも。
目の前には 、俺の歌で涙を流した奴がいる。
….. 十分すぎるだろ。
思わず笑みが溢れた。
「 … けちゃ 。」
『 んぇ …. ? 』
「 お前ってさ。」
「 心 、綺麗だな。 」
『 …. はぁ ? 』
『 そんな褒め方あるぅ ? 』
泣きながら笑うけちゃがおかしくて 、俺も笑った。
かわいい。
…… は ?
俺今 、何考えた ?
” かわいい “ ?
その言葉が頭に浮かんだ瞬間 、鼓動が大きくなる。
いや 、違う。
酔ってるから。
泣いてるから。
放っておけないだけ。
….そうだろ。
そう自分に言い聞かせても。
目の前で笑うけちゃから 、どうしても目が離せなかった。
目の前で泣いてるこいつを見て。
嬉しくて。
安心して。
笑ってほしいって思って。
その全部が 、やけに特別だった。
「 ….. あぁ。 」
小さく息が漏れる。
そうゆうことか。
だから 、ラブソングが歌えなかったんだ。
俺はずっと 、探してたのかもしれない。
この歌に乗せる”誰か”を。
さっきまで何度歌っても腑に落ちなかった歌詞が 、少しだけ自分の中に落ちてくる。
“好き”って 、こんな感覚なんだ。
“大切”って 、こんな気持ちなんだ。
歌の中の” 誰か “なんて 、ずっと分からなかった。
でも今なら 、少しだけ分かる気がする。
誰か一人の笑顔で嬉しくなって。
俺の歌で涙を流してくれたことがどうしようもなく嬉しくて。
それらがただの嬉しさじゃないってことにも 、薄々気がついていた。
….. これが。
恋 、なのかもしれない。
そう思った途端。
目の前で 「 んぅ …. 」と眠たそうに目を擦るけちゃがさっきよりずっと愛おしく見えて。
不思議なくらい胸が軽くなった。
「 ……. ちょっと待ってろ。 」
『 んぇ…. ? 』
「 もう一回録ってくる。 」
けちゃがぱちぱちと瞬きをする。
『 えぇ…. ? 十分良かったと思うけど…。 』
「 いや 、今なら …… さっきより上手く歌える気がする。 」
そう言って 、レコーディングブースへ向き直る。
さっきと同じ歌。
同じ歌詞。
同じメロディー。
なのに 、不思議だった。
さっきまでとは 、まるで違う。
ラブソング。
その”誰か”が。
もう 、分かってしまったから。
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お疲れ様でした ~ !
え 、めっちゃ良くなかった ? ?
今までのお話でいちばんすきかも…
このまで見てくれてありがと ~ !
ぐ っ ば ~ い !
コメント
2件
ちなみになんですけど 、「 恋をしよう 」って曲から思いついたお話なのでぜひ聴いてみてくださいっ ̫ ᴗ⸝⸝˘︎♡
「ラブソング」第3話、読み終わりました……いや、すごく良かったです。 mzが何度も録り直すのに納得できず、自分の歌が薄っぺらく感じるもどかしさ。そこに現れた酔ったけちゃの「なんで泣かなきゃいけないんだよ」って言葉、めちゃくちゃ刺さりました。作品を届ける側に立ったことのある人には、あの“誰にも響かない気がする”感覚、痛いほど分かるんですよね。けちゃの無防備な涙が、mzのなかで「好き」の輪郭をリアルに浮かび上がらせる流れ、設定の設計としても美しいなと。 “今ならさっきより上手く歌える”——あの一言に、レコーディングに戻る決意と、恋に気づいた心の軽さが全部詰まってて、じんわり来ました。続きが気になります。