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なんすーげぇ切ないですよねDream’n Girlって。
聞きながら書いてるんでもう泣きそうです
桃side
夢の中が、
少しずつ、
変わっていく。
最初に気づいたのは、
色だった。
真っ白だったはずの世界が、
どこか、
薄い。
霞がかかったみたいに、
ぼやけている。
「…ねぇっ、」
思わず、
声をかける。
『…ん?』
振り向くまろも、
少しだけ、
遠い気がした。
「…な、んか…変じゃない…?」
正直に言うと、
まろは、
少しだけ考えてから。
『…そう?笑』
いつも通り、
笑ってみせる。
でも——
どこか、
無理してるみたいだった。
「…変だよ、」
一歩、
近づく。
距離は、
いつもと同じはずなのに。
やけに、
遠く感じる。
「…前より…ぼやけてる、」
「…音も…変…、」
言葉にするほど、
不安が大きくなる。
『…気のせいちゃう?笑』
軽く流される。
でも、
その声は、
少しだけ揺れていた。
「…ねっ、ねぇ…、」
怖くて、
でも聞かずにはいられない。
「消えたり…しないよね…っ、」
言った瞬間、
空気が止まる。
まろは、
少しだけ目を伏せて。
それから、
ゆっくりと顔を上げた。
『…大丈夫。』
そう言って、
笑う。
でも——
その笑顔が、
一番、
怖かった。
「…本当に…っ、?」
思わず、
詰め寄る。
『…うん、』
短い返事。
それ以上は、
何も言わない。
「…そっか、」
納得したふりをする。
でも、
胸の奥が、
ざわざわしてる。
『…ないこ。』
名前を呼ばれる。
優しい声。
いつもと同じ、はずなのに。
『…こっち、来てや、』
手を伸ばされる。
その仕草も、
いつもと同じ。
でも——
なぜか、
怖い。
それでも。
俺は、
その手に向かって歩く。
離れたくないから。
消えてほしくないから。
一歩。
また一歩。
近づく。
距離が、
縮まる。
あと少し。
触れられる距離。
まろの表情が、
少しだけ歪む。
『…無理しなくていい。』
小さな声。
「…えっ…?」
聞き返すと、
首を横に振る。
『…なんでもない、』
誤魔化される。
でも、
確信してしまった。
——終わる。
この時間は、
終わる。
「…やっ、やだ…っ、」
気づけば、
声に出ていた。
「終わらないで…っ、」
子供みたいに、
縋る。
まろは、
少しだけ驚いた顔をして。
それから、
困ったように笑う。
『…ごめん、』
その一言が、
すべてを物語っていた。
「なんで…っ、」
喉が、
うまく動かない。
「なんで謝るの…っ、」
わかってるのに、
聞かずにはいられない。
「ねぇ…っ、」
一歩、
踏み出す。
「ちゃんと答えてよ…っ、!!」
声が、
震える。
まろは、
少しだけ目を細めて。
それから、
優しく言った。
「ないこ。」
名前を呼ぶ。
それだけで、
涙が出そうになる。
『…ちゃんと、起きてな。』
——その言葉に、
思考が止まる。
「…え…、」
意味が、
わからない。
でも、
聞き返す前に。
世界が、
大きく揺れた。
視界が、
ぼやける。
音が、
遠くなる。
「ま、まって…っ、」
手を伸ばす。
消えかけている、
その姿に向かって。
「まろっ…!!」
叫ぶ。
初めて、
強く。
でも——
届かない。
あと少しなのに。
「…っ、」
意識が、
引き上げられる。
「やだ…っ、」
必死に、
抗う。
「まだ…」
言葉の途中で、
世界が、
途切れた。
目が覚める。
荒い呼吸。
鳴り続ける機械音。
「…は、っ…、」
息が、
うまくできない。
『大丈夫っ…!?』
誰かの声。
でも、
それどころじゃない。
「…まろっ…、」
名前を、
呼ぶ。
当然、
返事はない。
「や、だ…っ、」
ぽろりと、
涙が落ちる。
「終わるの…やだっ…、」
掠れた声。
誰にも届かない、
ただの願い。
でも——
それでも、
止まらなかった。
次回完結です。
4話お終い。
コメント
1件
うぅ…泣泣泣切ない…