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fura
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コメント
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つづきかいてくれぇぇぇぇ
めっちゃ最高です👍 想像したらもうニヤニヤが……

🖤💚素敵すぎます💓 どっぷりハマった2人の世界観 💚に穴があくのでは位見つめる🖤
mg.side
夜の空気は少し湿っていて、提灯の赤い光がゆらゆらと揺れていた。
ab「めめ、おまたせ」
その灯りが阿部ちゃんの横顔を照らすたび、
影がゆっくりと形を変えて、あまりの綺麗さに思わず息を呑む。
祭りのざわめきの中で阿部ちゃんはひときわ目立っていた。
阿部ちゃんの周りは、そのざわめきがすっと消え去ったみたいに空間が澄んでいた。
歩くたびに布がさらりと揺れて、
その動きが妙に艶めいて見えた。
浴衣の紺が深く沈んで、柔らかな布に銀白の花が咲き誇っている。
街灯の光を受けて、髪と共に静かに揺れる。
首筋から肩にかけてのラインがすっとしていて、薄暗さと白い肌とのコントラストが淡く浮かび上がる。
横顔はまるで絵に描いたみたいだ。
その姿を見るたび、
胸の奥がじんわり熱くなるのを隠せなかった。
「……阿部ちゃん、めっちゃ綺麗。」
俺が言ったあと、阿部ちゃんは少し照れたように笑う。
阿部ちゃんは髪を耳にかけると同時に視線を横に流す。
その目、その手の動きがゆっくりで、どこか含みがあって、
露わになった片耳がほんのり赤く染まったのが分かる。
ab「ありがとう」
今日の為に浴衣を着て、俺のことを考えてくれて。
こんな愛しい彼女、他にいないな。
ab「めめこそ似合ってるよ。浴衣姿、かっこいい。」
「いやいや、阿部ちゃんのほうが……雰囲気あるっていうか」
いつもなら夢中になって見上げる夜空とか、人のざわめきとか。
そんなのは今気にならなくて、視界には阿部ちゃんしか映らない。その綺麗な横顔に目が奪われる。
屋台の光が反射して、瞳がきらっと揺れる。
その視線に気づいたのか、阿部ちゃんが少し目を細める。
ab「そんなに見る?」
「見るよ。だって……今日の阿部ちゃん、凄く綺麗で。」
かっこよく決めたつもりの声は落ち着けているのに、いつだって
その言葉の端々に“好き”が滲んでしまう。でも、無理もなくて。
ほかの男にとられないように阿部ちゃんの手を取り二人で歩き出すと、
風鈴の音が遠くで鳴って、
夜風が浴衣の裾をそっと揺らした。
ふと立ち止まって、
屋台の灯りに照らされた阿部ちゃんの横顔をもう一度見た。
「……こういうの、いいね。 夏祭りってさ、特別なものだと思う。」
ab「うん」
「阿部ちゃんと一緒に過ごせて、本当にうれしい。」
提灯の灯りとは違う頬に赤みが灯って、阿部ちゃんは少しだけ照れたように唇を動かす。
その仕草がまた美しくて、スローモーションみたいに空間がゆっくり動く。
「……阿部ちゃん、今日なんか雰囲気違うね」
ab「違う…って?」
阿部ちゃんは少しだけ首を傾けて、提灯の光を受けてゆっくりと影を落とす。
「うん。なんか……綺麗っていうより、ちょっと……妖艶?」
言葉にした瞬間、俺自身が少し照れたように笑ってしまう。
でも目は阿部ちゃんから離れない。
ab「妖艶なんて言われたの、めめが初めてだよ」
「いや、ほんとに。光の当たり方とか、歩き方とか」
阿部ちゃんは少しだけ歩く速度を落とした。
その瞬間、浴衣の裾がふわりと揺れて、
横顔のラインが柔らかく影をまとった。
胸の奥がじんわり熱くなる。
「……ずっと見てられる」
阿部ちゃんは照れたように笑うけど、その笑みもどこか艶があって
俺はまた、無意識に息を飲んだ。
提灯の光、夜風、浴衣の揺れ。
全部が阿部ちゃんの美しさを引き立てていて、
夏祭りのざわめきが遠くに感じるほどだった。
夜風が少しだけ甘い匂いを運んでくる。それに誘われるように阿部ちゃんが口を開く
ab「あっ、めめ、りんご飴食べていい?」
受け取った阿部ちゃんは、口づけるみたいに優しく、りんご飴を口に含む。
唇に残った赤が、提灯の光でゆっくりと輝いた。
さっきより少し濃くなった赤が、
浴衣の紺と肌の白さをより際立たせて、
まるで、夜の中でひとりだけ鮮やかに浮かんでいる金魚みたいだった。
「阿部ちゃん、唇…」
阿部ちゃんは少し驚いたように俺を見る。
でもすぐに、ふっと笑った。
ab「りんご飴食べたからかな」
「近くで見ると、もっと綺麗に見える」
少しだけ近づく。でも顔が触れない距離。
あとほんの数センチで息が触れそうなほどの近さ。
阿部ちゃんは目をそらさない。
夜風が二人の間をすり抜けて、
りんご飴の甘い香りがふわっと漂う。
その香りが誘うように鼻をかすめて、理性が傾く。
ab「めめ、そんなに見つめたら……」
阿部ちゃんの声が少し揺れる
その響きが、夏祭りのざわめきの中で妙に艶めいて聞こえた。
mg「だって……唇、甘そうだから」
阿部ちゃんは一瞬だけ息を止めたように見えた。
ab「……甘いよ。りんご飴だからね」
その言葉は冗談みたいなのに、声のトーンがどこか深くて、心臓が跳ねる
ab「めめにそう言われると、ちょっと照れるね」
ab「花火、そろそろ始まるよ」
「うん」
気づけばずっとつないでいた手。
阿部ちゃんに何度も伝えてきた言葉。でも、今伝えたい言葉。
阿部ちゃんの手を強く握る。
「――阿部ちゃん、」
『好きだよ。』
甘い唇に口づけると同時に、夜空に鮮やかな花が咲いて、より一層場が賑わう。
でも、周りのざわめきが一瞬遠くなって俺と阿部ちゃんだけの空間がここにあるかのように感じる。
夏祭り、夜空の下で阿部ちゃんと2人。この一瞬が、花火よりも鮮やかに胸に残った。
fin.