テラーノベル
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病室に響く心電図の音。
四季はゆっくりと目を開けた。
白い天井。
知らない匂い。
知らない景色。
四季「……ここ、どこだ……?」
頭が痛い。
何も思い出せない。
すると、病室のドアが静かに開いた。
猫咲「四季……!」
入ってきたのは、同じ高校の同級生、猫咲波久礼だった。
猫咲はベッドの横まで駆け寄る。
猫咲「よかった……本当に……」
その目は真っ赤だった。
四季は困ったように笑う。
四季「ごめん……君は?」
その一言を聞いた猫咲の表情が固まる。
猫咲「……覚えてないの?」
四季は首を横に振った。
四季「何も…」
医師から聞いていた。
事故の影響で記憶障害がある、と。
猫咲は拳を握る。
猫咲「(今なら……)」
ずっと好きだった。
でも四季には恋人がいた。
淀川真澄。
親友でもある真澄には、どうしても勝てなかった。
だから諦めるしかなかった。
……なのに。
今だけは違う。
四季は何も覚えていない。
猫咲は震える声で笑った。
猫咲「俺は……」
ほんの数秒、迷う。
迷ったはずだった。
猫咲「俺は、お前の恋人、」
その嘘は、小さく病室に落ちた。
四季は少し驚いたあと、安心したように笑う。
四季「……そうなんだ。」
その笑顔を見た瞬間。
猫咲はもう、引き返せなくなった。
続きあります。
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コメント
20件
なんか涙腺消えた
葛藤してる 猫咲 めろすぎます … 純粋 四季くん もかわいいすぎて すごくすきです 😔🩷
これがまさに本当の泥棒猫、、、
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