流星side
小さな男の子を抱きしめて数分。ふと我に返って手を離した。
流 「ごめん、!怖がらないで欲しい…。」
? 「大丈夫…です。」
母 「あんた、また泣いてんの?うるさいのよ!バシン!」
? 「うぅ゛!ごめんな、さ泣」
少年に平手打ちを食らわせ、リビングに戻って行く母。この子は一体、?
流 「急にゴメンなんやけど、君は誰?」
? 「グズッ……まさや。昌也です。」
流 「昌也、くん。」
弱々しい声で発する昌也君はガリガリで、昔の僕を見ているようだった。
昌 「お兄さん、は?」
流 「僕は流星。昔ここで虐待されてたんだ。でも運良く助けて貰って、今は幸せに暮らしてる。」
昌 「じゃあ、お兄さんは僕のお兄ちゃんってことなの、?」
流 「そう、かもね。」
わかってる。この状態で兄弟じゃないわけがない。でも、何故か素直にいえなかった。
流 「昌也君。今ね、僕の大切な人たちが僕を探してくれてる。もし、その人たちがここに助けに来てくれたら、一緒に逃げてくれる?」
昌 「一緒に、逃げてもいいの?」
流 「もちろん。きっと、幸せになれる。」
そう言って細い体を抱きあげ、目が合う。あの時の昌也君の希望に満ちた眼差しは忘れないだろう。
大吾side
申し訳ないけど、お熱い上2人に連絡して車に乗ってもらい、ある場所に向かう。
大 「失礼します!」
孤児院内の1番奥の部屋、院長室の扉を勢いよく開ける。目線の先には、驚いた症状の館長がいた。
院 「大吾くん?どうかしたの?」
大 「先生!流星の住んでた家の住所教えて!」
院 「え?どうしたの、?」
不思議そうに問う先生に事情を説明し、住所を教えてもらった。
院 「警察呼んでおくから、思い切って突撃するのよ!何かあったら先生が何とかする!」
大 「ありがとう先生!」
孤児院を後にし、急いで流星の元に向かう。無事でありますように。
大 「着いた……。」
家に着いた頃には警察の人が数名いて、話をする。そして、いよいよ突撃の時が来た。
ピンポーン
母 「はい………!?」
警 「警察です。中入りますよ。」
母 「ちょっと!」
警察の人が家の中に入り、探索し始める。僕らは外で待機だったけど、少し経つとガタイのいい人が誰かを抱き抱えて出てくるのが見えた。
大 「流星……!」
抱き上げられていたものの、すぐに気付き、こちらに走ってくる流星。気づいた時にはもう力いっぱい抱きしめていた。
大 「流星、会いたかった…!泣」
流 「大ちゃん遅すぎやで、?泣」
大 「また傷増えてる…。」
流 「大ちゃんで埋めてや。心に空いた穴も塞ぐのは大ちゃんがいい。」
そう言って強く抱きしめてくる流星があまりにも震えていて、今からでも両親を呪いたいと思う。
流 「大ちゃん、僕、弟いたっぽい。僕、あの子を助けたげたい。」
大 「へ?」
急に変なことを言い出す流星の指さす方を見ると、細く、ボロボロになった少年が抱き上げられている。自分も危ない目にあったのに、会ってすぐの弟を守ろうとする流星。そんな君を、俺が絶対守るからね。
はい!8話でした〜!なんか色々急展開過ぎてごめんなさい💦感想聞かせてもらえると嬉しいです✨リクエストもお待ちしてまーす!
それでは👋!
コメント
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大ちゃんイケメンすぎる…もうちょいで大西畑がくっつく予感((