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視点 葉月 葵
場所 公園
3章 声の呪い
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とぼとぼ、とゆっくり両足に鎖がついてるのかと言うくらい遅く歩いた。特に意味は無いけど何となく体がだるくて重かった。家の近くまで来ると公園が見えて久しぶりにブランコをしたくなり、ギシ…と言う音をしながら乗った
徐々にゆっくり高くなって行った。
どこからか、見覚えのある女子がこちらへと
向かって来た。
「うわっ…」思わず声が溢れた。
その女子は岩崎 美優。
よく人に意地悪をする。皆、誰が意地悪をするか知っている。でも「美優が意地悪する」
と言うと岩崎さんは怒って暴力をするだから
逆らえない。
そんな事を考え立ち漕ぎに変える。
岩崎 美優、 カラスのように真っ黒な髪。
私と同じ色彩の 薄い目。二重が目立って、顔が整って、意地悪をする人。と認識している。
視点 岩崎 美優 イワザキ ミユ
場所 家
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「先生達は”目覚めてない”の、だから貴方の
行いが正しいって事が分からないの。」
「でも大丈夫。神様はちゃーんと、見て
くださってる。貴方は”選ばれし子”なのよ。」
そう、母親は言った。
母は、目線を父に変えて 言った。
「ねぇ、そう思うよね?お父さん。」
地獄のような質問を父に問いかけた。父は言う
「俺は忙しいからそんなの知らん。」
面倒くさそうに言った。決して母には、
目を向けなかった。
母は残念そうに、嫌な顔をしながら言う。
「貴方…、もう少し神様に関心を
持ってくれないと私達見放されちゃうわ。」
「そうだ。美優、?自分の中の声は聞こえた?」
そう、私に問いかけてきた。私は迷う事なく
言う。
「聞こえた。だから”罪を清める”為に葉月の
ドリルを捨てた。」
そう言った途端、父はごみを見る目をして、
ドスの効いた低い声で言った。
「お前…やり過ぎだ、何してるんだ。その
ドリルすぐ返しなさい。そして今すぐに親御さん 謝ってこい。お前もだ!冷静になれはぁ…」
こんな父はあまり見た事が無い。母の何が間違ってるのか。私には分からない。自分の中の声を聞いて。神様が与えて下さった声に従っているだけなのに。 それの何が不満なのか
母は驚いて、そんな事を言う父を理解出来ないのか怒り始めた。
「貴方は分からないのよ!”選ばれた者”を守る意味が!」