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梅宮side

俺が嫌われたんじゃないかと言ったら皐月は違うと答えて、素直に俺は安堵した。

ならば何故?俺の元から去ってしまったのか…、謎が深まるばかりだった。

真相を聞きたいとこだが、今の皐月は幸せそうに笑ってるし…、この空間を壊したくない…。

兄ちゃんだからいつか皐月が話してくれるまで待っていよう……。



皐月side

屋上から出た蘇枋と楡井も戻り、畑の手伝いをする為に杉下も来た。

楡井「皆さん仲直り出来たんですか!?このままだったら嫌ですよ!」

皐月『ごめんなぁ楡くん、心配かけちまったな、それにこの街の人にも…申し訳ねぇや、でも大丈夫。ちゃんと仲直りしたよ。』

楡くんは涙を流しながら

楡井「う”ーっ!よがっだです……、このまま離れ離れになっだら…おれ、おれぇ…。」

えぐえぐ泣き始めた楡くんに俺は慌てたが…、

梅宮「大丈夫だぞ、楡井。そもそも喧嘩なんてしてないし、楡井だってたまに1人で考えたい時だってあるだろ?皐月もそうだったんだよ。」

楡くんが安心出来るように話す梅宮はいつものバカっぽい奴じゃなくて…、本当に兄貴のようで見てても安心出来る。

俺には出来ねぇわ…。

楡井「よがっだですッ!さ、皐月さんが居なくなっちゃうかもって…心配してたんですッ!」

泣きながら俺に抱きついてきて…、

皐月『…居なくなるわけねぇだろ、俺はこの街を守るって決めたんだ、今更逃げたりしねぇよ、また周りに迷惑かけるなんてしたくねぇし。』

蘇枋「楡くん良かったね、皐月さんずっとここにいてくれるって。」

皐月『いや、ずっととは…』

楡井「皐月さんッ!ずっとお供しますッ!」

ダメだこりゃ、蘇枋はやっぱり口が上手いねぇ…。

皐月『あー、感動中にスマンが、俺もう帰っていい?予定あんだよね…。』

桜「は?この状況で帰んのかよ、何でだよ…。」

皐月『……夕方はスーパーで安売りすんだよ?間に合わなかったら諦めるしかねぇじゃん!?安いものを買って!冷凍庫とかに入れて置くんだよ!主婦の定義!』

桜「はぁ?お前主夫じゃねぇじゃん…。」

皐月『遥は偏見だなぁ、男でも家事するの!安いところを見つけたりしてハシゴするもんなの!それが主婦(主夫)のやり方!俺は両親居ないからこそ自分の飯は自分で作るの、お分かり?』

遥は両親がいないの言葉に毎回反応するのやめて欲しいわ……、割り切ってるつもりなんだけど…遥は違うのだろうか…。

皐月『ってな訳で帰るわ!皆わざわざ集まってくれてごめんなぁ、俺自由気ままに生きてきたから心配とかわかんねぇ。でもその分クラスのヤツらとか、ちゃんと大切な人に与えてやってよ、俺はタダのモブだから。』


蘇枋side

皐月さん決めゼリフなように吐いたけど…

それは逆効果だね。

皆狙ってるの気づいてないなんて……大の天然さんかな??

俺が感じるには十亀さんや、梅宮さん、それに桐生君もそうだ。それに1番は桜くん。

タラシもいい加減にしてくれないと俺も隙がつけないよ…。

本当に上手くいかないもんだね……。



皐月君は平和に生きたい!

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