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皐月side

俺は無理矢理にでも屋上から出てスーパーへ向かった。

夕方だから結構値引きしてるなぁ…。

ふと周りを見るとKEELの時に見たヘッドホンの彼がいた。

皐月『よぉ、買い物か?』

?「な、なんであんたがここに?」

わざわざヘッドホン離さなくて良いのに…。

皐月『あの時遥達を助けてくれたろ?礼、言えてなかったからよ…。ありがとう、助けてくれて、俺は他所の人間だから分かってたんだ。助けに行っても何かしら文句言われるんじゃねーかなって…。まぁ案の定要らなかったんだろうな…。』

?「……まず言いてぇことある。」

桜 皐月『おう、何とでも言えよ。』

?「俺の後輩たちを守ってくれてありがとう。」


皐月『…??いや、まてまて。俺が迷惑掛けたんだろ!?謝るの可笑しいだろ!!?』

?「……、それでも俺らは先輩なのに直ぐ助けに行けなかった、楡井が連絡してくれなかったら俺らは行かなかった…。その前に助けたのが皐月だろ?」

皐月『……ッ、それでも…遥達はお前に任せたんだろ…。俺じゃ無理だったんだ…。俺じゃ代わりになれなかったんだ…。』

ヘッドホン男子は

?「いつまでもその呼び名気に入らねぇ…、俺には梶って名前があるんだ、呼んで欲しい。」

皐月『…?梶…?』

梶「(こくっ)」

皐月『なら改めて言わせてもらう。桜を…1年を救ってくれてありがとう。感謝する…。』

俺は梶に感謝を伝えてその場を去ろうとした。

梶「ま、またッ!会えるか?」

何故か悲しそうな顔で話しかけに来てくれる梶を無視する訳にもいかなかった。

皐月『…まぁ、お前が見回りしてたら…逢えるかもな。』

梶「……、絶対だな、絶対俺と会えるようにするから…。」


ここに居るヤツら本当に自己中ばっがじゃんかよ……。

ってか何で俺ばっかなの??実はケンカしたいとか…?

もう家から出たくないよぉ……。


皐月君は平和に生きたい!

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