テラーノベル
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一ノ瀬四季は口角を上げて息を引き取った。彼が最後に流したのは血ではなく、左目に一筋の涙だった。彼は知らない自分たちにも笑顔で接してくれる優しい奴だった。あと笑顔はもう見ることができなくなってしまった。
彼が命を削ってまで直した彼らを基地まで運んだ。それぞれベットに寝かせて、手が空いてる奴は無陀野さんたちが起きる前に色白くなった一ノ瀬四季をいつもの顔色にするために化粧をする。
「んっ…うっぅ」
無陀野さんたちが起きた。
「無陀野さん!大丈夫ですか? 」
「嗚呼、大丈夫だ。それより四季は?」
「…四季くんのところへ案内します。ついてきてください。」
自分は無陀野さんたちを連れて四季くんのところへ案内した。
「は?」
「!!」
驚きの光景だろう。いつも暖かく笑顔で接している四季くんが今や静かに微笑んでいるように目を閉じて棺の中にいるのだから。
「嘘…だろ?おい!四季!!」
最初に言葉を発したのは皇后崎くんだった。
「お前…死なねって言って言ってただろ…」
次に言葉にしたのは矢颪くんだ。
「嘘ですよね、一ノ瀬さん」
「こんなのあんまりだ…」
「四季、目を開けてよね… 」
「ロクロを泣かせるなんて許せるかよ..」
彼の同期たちはそれぞれ言葉を口にした。
「お願い目を覚ましてよ…四季くん」
「おい、何寝てんだぁ..一ノ瀬」
「四季…」
「大人の特権も知らずに死んでんじゃねーよ。」
「嘘だよね、四季くん」
「少年…」
「…」
彼の担任も先輩たちもそれぞれ言葉を口にした。信じられないのも無理はない。
「四季くんは、残り少ない血を貴方方を助ける為すべてわけました。 四季くんからある言葉を預かっています。聴きますか?」
「聴かせてくれ。」
彼らを代表として無陀野さんが答えた。自分は録音したものを聴かせてた。
『えーっと…まずは、何も言わず死んでごめんなさい。これは俺が選んだ道だ。どうか自分のせいでとか、もっと強かったらよかったとか言って自分を責めないでほしい。ムダ先、チャラ先。約束破っちゃってごめん。こんな俺でも丁寧に教えてくれてありがとうございます。真澄隊長、馨さん。練馬の時とかいろいろ迷惑かけてごめんなさい。面倒見てくれてありがとうございます。前髪パイセン、印南さん。雪山や杉並の時いろいろありがとうございます。紫苑さん、大我さん。誘拐された時いろいろ動いてくれたって聞いたよ。本当に助かった。ありがとうございます。皇后崎、矢颪、屏風ヶ浦、遊摺部、手術岾、漣。俺と同期で、仲間でいてくれてありがとう。卒業一緒にしたかったな…。もう俺はこの世にいないけど最後に一つだけお願いがあるんだ。みんなで、俺の目的の一つでもある、鬼も笑って過ごせる世界を..作ってくれ。こんなの自分勝手だとわかってる。どうか笑って過ごせる世界を作って、笑って生きてくれ。さよならみんな。 』
録音を流した終わったあと。彼の同期たちは涙で溢れていた。無陀野さんたちもどこか悲しい目をしていた。だが、すぐ決心がついたような目をした。
とりあえずその後の出来事を書きました。
どうでもいい話だけど、
昨日の体育の授業でバスケしたんだけどめっちゃ筋肉痛がするよ(´;ω;`)
次回作も楽しみにしてくれると嬉しいです
それではばいちゃ👋
コメント
12件
ぅぅぅぅ(ToT)
悲しい~(´;ω;`) てか、いいねの数やば!! 1日で3つも書くとか天才か貴様!(?)