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雛
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蝉の抜け殻さん
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昔から体が弱く、年中車椅子の時だってあった。
そんなときに、いつも助けてくれたのは歳の離れたお兄さん。
車椅子の時は、色んなところに連れて行ったり
入院した時は、楽しませてくれたり
声が出なくなった時は、歌ってくれた。
私は、その歌が大好きで大好きで気づけば、よく聞くようになっていた。
nrs「おぉ、よ。なぁに?また聞いてんの?」
「うん、だって好きなんだもん」
nrs「ほんっと俺の曲好きだなぁ」
「いつか歌ってみたいなぁ…」
nrs「治ったら教えてやるよ」
「ほんとっ?!やったー!」
nrs「ちょ、そんな体動かすな」
「ご、ごめん」
nrs「いいよ、全然。元気なのはよくわかったし?」
「そう最近調子いいんだー!」
nrs「へぇ〜、いいことじゃん。」
「うん! 」
nrs「あ、それじゃ俺帰んないと。また明日来るから、な?」
「うん、またね」
いっつも病院に来てくれる。
それが嬉しくて嬉しくてたまらない。
お母さんとお父さんもお姉ちゃんもお兄ちゃんも妹も弟もいない私には、お兄さんしか病院に来てくれない
明日も頑張るために今日はいつもより早く眠りについた。
暗転
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コメント
1件
sasadaさん、第2話読ませていただきました🍀 「治ったら教えてやるよ」っていうお兄さんの言葉、何気ないけどすごく優しくてじんわりきました。ずっと聴いてきた大好きな歌を、いつか自分も歌いたいっていう主人公の願いがまっすぐ伝わってくる回でしたね。家族が誰も来ない中で、お兄さんだけが毎日来てくれるっていう関係性も気になります…! 明日を頑張るために早く眠るラストも、健気で胸がぎゅっとなりました。続きも楽しみにしてます🌷